小田手技治療院の治療思考を載せたサイトです。

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  背骨あれこれ

・腰痛・頭痛等
・朝と夜、年齢による差
・敷き布団と背骨の関係
・枕の役目と形
・適応症等
・症状の改善
・予防法
・手技療法について

※ 以下は上記の詳細です。

【腰痛、頭痛等】

・腰  痛
腰痛は国民病と言われるくらい悩んでいる方が多いものです。 原因は主に腰椎の僅かなズレにあります。 病院では椎間板ヘルニアとの診断が多く、牽引や手術の治療が 主になっています。 僅かなズレはレントゲンやMRI等の検査ではなかなか見つけて もらえないようです。 ズレの状況は手で触れて判りますから、それを元に戻すことが できればズレも症状も改善できます。 腰椎がズレると仙骨や骨盤が前後左右に傾きます。その傾きに より脚の長さが異なったり、腰が曲がったり過度に反った姿勢に なります。 坐骨神経痛を引き起こすことも多く、時には下腹部が痛くなったり 脚が前に出づらくなりこともあります。 腰椎にズレが生ずると胸椎や頚椎も影響を受けてズレを生ずる 可能性があります。 胸椎にズレが生ずると腕や手指の痛みや痺れ、胸や胃の 痛みや重さが生ずることがあります。時には呼吸がしづらくなる こともあります。 各部の具合の悪さを専門医に診てもらって、原因が判らなければ 背骨のズレを疑ってみてください。 ズレる原因は様々で一概に云えません。 一般的には重い物を持ち上げた時と言われますが、寧ろ持ち上げ ようとしたり、下ろす寸前で姿勢の崩れたような時に多いものです。 他にはクシャミや咳、顔を洗ったり歯磨きをして中腰になった 瞬間に傷めます。ですから日常のあらゆる動作の中、その時の タイミングが悪ければ何をやっていてもズレる可能性があります。
・頭  痛
病院では諸検査で原因が判らなければ緊張性頭痛、偏頭痛 などと診断され薬を処方される場合が殆どです。 腰痛の項でも述べたように頚椎のズレで頭痛を起こすことが多く あります。 ズレの原因は様々です。腰椎や胸椎のズレが元でで起きたり、 歯の噛み合わせや視力の悪さだったり、手枕や肘枕等中途半端な 姿勢やパソコン等同じ姿勢が長時間続くような作業が多いと、少し ずつズレてきます。 勿論、事故等で起きるむち打ち症のように急に傷めることもあり、 いきなり、ひどい症状になることもあります。 同様な症状は寝違えでも起こりますので侮らないでください。 頚椎にズレが生ずると頭痛ばかりではなく、目まい、吐き気、 肩こり、腕や手指の痛みや痺れ等が出てくることがあります。

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【朝と夜、年齢による差】

朝と夜では背の高さが違っていることを知っていますか? どちらが高いと思いますか?それは朝なのです。 なぜ?それは夜眠っている間に背が伸びるからなのです。 人間は朝起きてから一般的に立った姿勢で活動し始めます。 そうすると目には見えませんが、重力で地上に押しつけられます。 その結果背骨にも垂直に相当の重圧がかかります。 その状態で一日活動し続けると主に軟骨(椎間板)が少しずつ縮んできます。 そして夜横になって寝るとかかっていた重圧から解放され、眠っている間に 椎間板が弾力を取り戻し背が伸びるのです。 その変化の幅は成長期ほど大きく人によっては朝と夜で3cm程も違うこともあります。 ですが年齢が増すにつれ回復力が減少し変化の幅が少なくなります。
成長期、背が伸びるのはご存じの通りです。 その時期を過ぎ高齢になると背が少しずつ縮んでいくことをご存じとのことと思います。 経験上若いころ背が高く見えた方が高齢になって会った時に低くなったように見えたことがあると思います。 こちらが大きくなったのではないのです。実際に低くなっているのです。 なぜ? 皮膚が年齢を経るに伴い、水分が失われ弾力がなくなり皺(しわ)に なることはお分かりだと思います。これと同様に背骨、特に椎間板という背骨の 間にあってクッションの役目をしている軟骨が水分を失い、薄く硬くなってしまいます。 背骨は頸、背、腰に合計24個の硬い骨(椎骨)とその間にある軟骨(椎間板)とで 成り立っています。 一つずつが少しでも薄くなると全体としては目に見えるほど大きな量になってしまいます。 その結果、背が縮んでいきます。
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【敷き布団と背骨の関係】

朝と夜とで背の高さが変化することは先の項のとおりです。 ところがこれだけではないのです。 仕事やスポーツ等、日常の生活でも椎間板は常に変化します。 前屈みの姿勢でいることが多いため椎間板の前側が片減りして きます。 もちろん身体を捻ったような職業だと特有な減り方をします。 この片減りは、通常はずっとこのままではなく回復します。 そこで睡眠が重要な役割を果たすことは既に述べました。 この睡眠の効果を発揮するのに二つの重要な要素があります。 それは時間と寝具です。 時間は背の伸びを助け、寝具、特に敷き布団は個人の生活から 出てきた特有な減り方を元のように修復してくれます。 時間についてはハッキリしたデータはありませんが、経験的には 少なくても5時間程度は必要ではないかと思います。 個人差はあると思いますが老若男女この程度は必要なようです。 また時間とともに大切なのは寝具、特に敷き布団です。 これについては堅めの方が良いとの話しはあちこちで聞くことが あるはずです。 しかし、なぜ?との疑問に応えてもらった方は少ないと思います。 それは寝返りにあります。 人間は眠っている間に無意識に幾度か寝返りをします。 そうすることによって片減りした椎間板を自らの回復力で元の形に修復しています。 寝返りという動作は肩や骨盤のように堅くて出っ張っているところを 支点にして行います。 この時支点になるところが沈み込んでしまうと寝返りが効果的にでき なくなり椎間板を修復しづらくしてしまいます。 ですから柔らかい寝具は入ったときは気持ちよくても朝起きるとき 何となく疲れが取れないような感じで目覚めることがあります。 最も無難なのはいわゆる「せんべい布団」です。 マットレスやベッドの柔らかなものはお奨めできません。 良い寝具で充分な睡眠を確保し、快適に目覚めて活力ある一日をお過ごしください。
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【枕の役目と形】

・枕の役目
枕の役割についてはいろいろ云われますが,頭を載せる台ではなく首の骨 (頸椎)を保護する重要な道具なのです。 頭部だけをを支えて頚の部分に隙間があると眠っている間に頸椎に わずかなズレが生じ神経を圧迫し頭痛や肩こりの原因になります。 ひどい症状だと丁度むち打ち症と同じ症状になり目眩や吐き気, 視野狭窄のようにもなることもあります。 これらは枕で頚を支えることにより頸椎のズレを防ぐことになり 頭痛や肩こりが少なくなります。
・枕の形
朝起きるときから肩こりや頭痛等があるなら以下のような枕を試してみてください。 直径およそ12〜20センチくらい(中の材料はそば殻やプラスチックパイプを細かく 切ったものの様な融通が利くもの)長さは肩幅より広め(40〜50センチほど)の単純に筒型にこしらえます。中身はびっしり詰めるのではなく少しゆるめる程度にしておいてください。少しゆるめるのは仰向きに寝た時と横向きになった時の肩の高さを調整するためです。そしてこの枕をできるだけ肩の方へ寄せて丁度首を支えるようにかけてみて ください。必ず寝やすい枕が出来るはずですから、太さや堅さを変えて試してください。
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【適応症】

当院での適応症について
一般的に知られている疾患名や自覚症状をあげます。 頭痛、めまい、肩こり、首の痛み、寝ちがい、むち打ち症、頚腕症候群、五十肩、腕・手の痛み・しびれ、腰痛、ぎっくり腰、背部痛、胸や胃痛、足の痛み・しびれ、座骨神経痛、全身疲労倦怠、その他
【禁忌症】
一般的に当院で適応できない症状です。
血管系疾患(例・動脈瘤)、腫瘍性疾患(例・癌)、感染症(骨髄炎他)、外傷性傷害(骨折・捻挫等)
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【症状の改善】

1回から5回ぐらいで症状の改善が多くの方にみられますが、完治するまでの回数はその方の症状や程度により異なります。それは諸症状が原因や経過、痛みの強さ、回復力が異なるからです。 症状を引き起こすのは生活や仕事等の習慣(主に姿勢)によりますが、それを改善するにはご本人に生活習慣を変えていただく必要があります。その結果で治療回数は変わります。 長時間、長期間同じ姿勢での作業や生活が続き、運動不足なっているような方には定期点検として、おいでいただければ健康維持のお役に立てると思います。 当院には、3歳の幼児から90歳過ぎの方までお出でくださいます。安心してご来院ください。
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【予防法】

ぎっくり腰やむち打ち症のように主に外的な要因で起きる症状は予防が難しいものです。なぜかというと手脚で起きる捻挫とか軽い脱臼のようなケガのようだからです。もしこの様なことが起きたらできるだけ早く専門家に診てもらい適切に処置してください。日常慢性にだるいとか重い、痛いのであれば予防が可能です。ある程度の傷みは努力のしようにより改善も可能です。
・形式を問わず柔軟体操をする(週にまとめた時間では無く、こまめに大きく動く) 背骨は長時間そして長期間同じ姿勢が続くとクセがつきます。日常の生活の多くは前屈みです。これを意識的に伸ばしてやらないと腰曲がりや猫背のように前屈みになります。 ある程度(個人差大ですが)の許容範囲を越してしまうと痛さやだるさ、痺れというよな症状がでることがあります。
予防法としてはそれ程難しくありませんが日常的な努力と根気が要ります。
1.柔軟体操をする。腰の後から両手を当て腰を押し出すように反らしたり左右に捻る。5,6回でもこまめに(せめて1時間に一度くらい)やると効果的です。 2.脚を使う。ご存じのはずですがせめて週に2,3回はできれば外を歩くと良いのですが家の階段を一段や安定した台の上り下りでも構いません。一歩でも歩けば自分の力の元だと思い億劫がらずに脚を使ってください。テレビを見ながら足踏みでもスクワットでも良いのです。 3.寝不足をしない。「背骨あれこれ」の「敷き布団と背骨の関係」にも載せましたが睡眠時間が足りないと一日で縮んだりズレた背骨が回復しないうちに、また使うことになります。短期間であれば後で充分寝ることで補えますが長期間繰り返されると本人の持っている回復力(自然治癒力)を越えてしまいます。この様になると身体が危険を感じ痛みやだるさ、痺れのような症状として自覚するようになります。取り敢えず体操したり睡眠を充分摂ってみて、それでも改善しないようなら検査や治療を受けてみてください。まれには背骨のズレとは異なった病気が隠れていることもありますので、あまりガマンせずに受診すると良いと思います。 普通に暮らすのであれば上記のことを日常的に行うことで健康でいられると思います。
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【手技療法について】

当院の治療方法は主に米国で開発されたカイロプラクティック を元にしています。 カイロプラクティックは、「骨をボキボキ鳴らす施術だ、とてもそんな怖いところはいやだ」と思われている方も多いようですが、当院では、最小限の刺激で治療を行っていますのでご安心ください。カイロプラクティックは、人間に本来そなわっている自然治癒力を高める効果がありますので、痛みや症状の改善だけではなく、ストレス社会にあって、病気の予防、健康の維持・増進、心身の緊張緩和、健康管理などにも役立ちます。 車が定期点検を受けるように、人間の身体も神経・骨格・筋肉の定期点検・調整をお勧め致します。
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