NO.3(更新:2001年8月19日)

(1RR−第1試合) VS 香港(#9〜#12) 裏のオークション追加(8/23)

2001/06/08 夕(15:00〜17:30)
(ホームテーブル) (ビジターテーブル)
平田 Drek Zen
 K.L.Choy Thomas NG 前田
HANA Peter Yeung

(ホームテーブル) 
4HXN/1 −100
 N  E  S  W
 平  N  花  C
1S 2C  P  P
2H  P  3H P
4H  X  P  P 
 OL:A 
1:CA C3 C4 H3
2:HQ C2 H4 H2
3:S3 SK S8 S5
4:SA SJ D2 S4
5:S9 D6 H6 S7
6:DQ DA
日本: +12IMP
#9
ディーラーN
EWバル
Q10743
KQ1053
A105
−−


8762
QJ432
Q74
AK952
−−
K7
AK9652

J8
AJ94
986
J1083

(ビジターテーブル)
5CXE5 +750
 N  E  S  W
 Z  前  Y  林 
1S 2C  X 3C 
4H 5C  X  P 
 P  P 

1:      
2:      
3:      
4:    
(ホームテーブル)
(オークション)       
 Eの2Cオーバーコールに対して、SのHANAは大人しいパスを選択した。 4枚Hあり、6HCPあるので、ネガティブダブルも候補だ。 4枚Cを持っているということは、パートナーのCは短いことが予測される。 こちらがダブルをしたら、パートナーは8枚フィット程度で相当頑張ってしまいたくなるだろう。 それには不足な強さだから、パスがベターと考えた。 もし、Nがリオープンダブルならば、2Hをビッドする予定。
 Hの2Hでのリオープンは理論的、とみなされる。 ボイドでのリオープンダブルは、パートナーにペナルティパスされた時、余分なHの枚数とCボイドの誤差によって、しばしば不幸な結果を招く、と、トータルトリックのコーヘンさんは強く主張している。 ボイドでダブルするのが好きなHANAとしては、低い2の代以下でのリオープンダブルはして良いことにしている。 十分用心が必要なのは、3の代以上の2度目以降のダブルだ。 
 Nの2Hリオープンに対して、Sの3Hレイズは義務的で、パスは良くない、と考えてレイズした。 「疑わしきは、4枚サポートあればレイズ」の格言に従って。 Nは、Sが4枚Hと5枚Cあるような10点くらいもあるかと、4Hのゲームビッド。 Eのダブルは、心理作戦、投機的、感情的なものとみえる。    

(プレイ)  
 1ダウンはやむなし。 

(ビジターテーブル)
 EWで、5Cダブルメイドは見事! 思っていなかった得点ボードとなった。
「ハシム林の感想」:Wのハンドでレイズすべきか、どうかは疑問が残るものの、前田さんは、かなり強いハンドでもオーバーコールよりもダブルを選ぶことも多く、これぐらいをレイズしておかないとゲームルーズも多そう。 このハンドは、次のブレティンで、前田さんが詳しく書いているだろう。

(ホームテーブル) 
2D E/1 +100
 N  E  S  W
 平  N  花  C
    P  P  P
1C 2D  P  P
 P
 OL:6 
1:C6 CQ CK C3
2:D6 D5 D3 DK
3:H5 H6 HJ HA
4:C10 CJ CA C7 
日本: +5 IMP
#10
ディーラーE
ボスバル
A1092
K62
642
AK4

Q843
Q10875

QJ5
KJ7

AJ10985
873

65
A943
Q73
10962 

(ビジターテーブル)
2D E2 +90 
 N  E  S  W
 Z  前  Y  林 
    P  P  P 
1C 1D 1H 1N 
 P 2D  P  P 
 P
1:      
2:      
3:      
4:    
(ホームテーブル)
(オークション)
 実は、HANAのPABF開始のボードがこれ。 静かなスタート。
 Eの強い2Dウィークジャンプオーバーコールだが、EWのパストハンドのオークションだから納得できる。HANAなら絶対1Dオーバーコール(立派な手で、Sでのプレイの可能性もある)だが、これは香港スタイルなのだろう。 参照)#5のW。Nは3枚Dを持っているので、リオープンすべき理由は特に無い。
           
(プレイ)
 オープニングリードが重要であった。 C109のシークエンスを示しながらリード(ルジノフでC9)するか、長さを示しながらのサードベスト(C6)をするか? Nがリオープンをしなかったことから、Nのハンドを、4333、4234と想定できる。 だが、C9かC6かどちらにするか決め手とはならない。 結局、指運でC6を選択。 偶然、ダミイのCQJを上手く捕まえることが出来てCで3勝、1ダウンさせる事が出来て、ちょっとほっとするスタート。

(ホームテーブル) 
1C S/1 −50
 N  E  S  W
 平  N  花  C
      1C  P
 P  P
 OL:
1:DQ D3 D5 DA
2:S5 S10 SQ SA
3:D7 DK D8 D4
4:SK S2 S4 S3
5:S6 H7 S9 SJ
日本:−4 IMP
#11
ディーラーS
ノンバル
Q94
5432
9643
J6

102
Q1076
QJ8
Q753
AJ73
K9
1075
K1092

K865
AJ8
AK2
A84 

(ビジターテーブル)
1NXE/1 −100
 N  E  S  W
 Z  前  Y  林 
      1C  P 
 P 1N  X  P 
 P  P 
 OL:
(ホームテーブル)
(オークション)
 Eのリオープンパスは微妙か。 4枚Cあるからパスは有力。 でも、Wが2443くらいのオープンハンドをしていることもあるから、リオープン1N(11−14HCP)した方が良いこともある。

(プレイ)
 Wは当然トランプリードが普通と思われるが、やや安全気味なDリードを選択してきた。 Sをちょこちょこ触って、成り行きでプレイして、S1、H1、D2、CAと1回ラフさせて貰い、1ダウンですんだ。

(ホームテーブル) 
3N W5 −460
 N  E  S  W
 平  N  花  C
         1C
 P 2C  P 2N
 P 3N  P  P
 P
 OL:
1:D3 D4 DJ D2
2:DK D10 D5 D7
3:D9 DA D6 D8
4:C2 C8 CK C5
日本:−1 IMP
#12
ディーラーW
NSバル
J753
K62
653
876

AK96
97
A102
A432
Q4
A85
874
KQJ109

1082
QJ1043
KQJ9
5 

(ビジターテーブル)
3N W4 +430
 N  E  S  W
 Z  前  Y  林  
         1N  
 P 3N  P  P  
 P 
 OL:

1:      
2:      
3:      
4:    
   
(ホームテーブル)
(オークション)
 オポーネントは、ノンバル1Nオープンを11−13HCPで使っているので、Wのハンドは1Cオープンとなる。 2CのインバーティドマイナーレイズにWの2Nリビッドは、14−16HCP、バランスの紹介。 
        
(プレイ)
 Nは、Sの長いスーツを狙ってリードするハンド。 NTのリードでは、目先の自分の長いスーツを機械的にリードするのでは無しに、「自分達の長いスーツ」を想像してリードすることが大事だ。 特に、弱いバランスしたハンドをしている時には。 まさしく、このNのハンドはそれに当たる。 良くて4−4、4−3フィット程度のSスーツのリードではダウンさせられる気分にはならない。 HかDリードが期待が持てるといえよう。 敢えてDリードをNは選んできたが、普通はHリードするハンド。 良い日には、SにHのAJの5枚Hだけでダウンさせられるからだ。 Dリードは、いろいろ条件が必要である。
 Dリードを3回目にAで取ったディクレアラーは、Cスーツを走りはじめた。 Wが14HCPちゃんと持っているならば、Nに期待出来るのは、SA、SK、HKのうち1枚だけ。 SAを期待しても、C5D1H2で8個あり、ディクレアラーもS負けに行く一手だから、ダウンは望めそうにない。。。。
 「落ち目が見えない」という気持ちと、「ある事情」があって、HANAの頭の中のカウンティングが変になり、ディスカードがデタラメになり、NにSディスカードさせてしまう事になった。 先ず、HQディスカードでHアナーシークエンスを教え、S8→S2→S10で、Sノンカモン(リバース)しながらカウント送れば、NはしっかりS守ったはず。
 5メイドされて、ちょっと気恥ずかしい気持ちになったのを覚えている。

《トトロのPABFこぼればなしコーナー》
 #12ボードで、HANAのカウンティングが変になった「ある事情」とは? 
 実は使用されているカードが、いつもと違うインデックス(隅に付いているマークと数字等のこと)字体だったから。 日本のカードのインデックスは、わずかに左から1ミリ見えたら、どのカードか分かるようになっている。 ところが、今回使用されているカードの10の1の字体が、縦線一本でなく、上下に短い横棒が付いている。 アルファベットの大文字のIのように。 そのため、少しずらしたインデックスの10は、Kに思えてしまうのだ。 この#12では、知らぬ間に、「自分にSKがあるから・・・」と、カウンティングしているのに気が付いて、大混乱した。 しばらくしてなんとか慣れたけど。 他のメンバーはその事に気がついた?

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