NO.1(作成:2002年2月15日)
バーミューダボール 2001
(ホームテーブル) | (ビジターテーブル) | ||||
平田 | Israel YADLIN | ||||
Michael BAREL | Yoram AVIRAM | 林 | 前田 | ||
HANA | Doron YADLIN |
(トトロのチーム紹介のコーナー) | |
(HANAのイスラエルチームの紹介) HANAは、このイスラエルチームに関しての有用な情報は持っていない。 今回対戦した個人的印象を語ると、将来、上位に食い込む実力を持ちうる若手中心のチーム。 丁度日本と対戦したメンバー4人は、みな基本的にじっくりとブリッジをするタイプ(はっきり言って、遅い!?)で、時間が押していても、「我関せず」と飄々と構えている。 HANAのスクリーンメイトは、筆記による会話にも全然乗ってこないし、ただテーブルとカードだけ見て、ゆっくり黙々とブリッジをこなすプレイヤーだった。 ビジターテーブルのメンバー達も遅かったとの報告があった。 でも、そのペースに惑わされて、こちらが自滅しては、単なるこちらの負け。 どんなオポーネントでも、自分のブリッジをしっかりできるようになりたい。 |
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(システム概要) | |
(ホームテーブル) (バレル=アビラムのシステム概要) (*)5枚メジャー。 1N:12−14(NV)、15−17(V)。 ウィーク2D、2H、2S。 しつけのよいプリエンプティブオープン。 (*)フォースベスト。 悪いホールディングからは、セカンド。 オッドイーブンアティチュード(奇数カモン)。 カウント、スーツプリファランスは普通。 (ビジターテーブル) (ヤドリン=ヤドリンのシステム概要) (*)5枚メジャー。 フォーシング1N。 1N:15−17。 マルチ2D(ウィーク2H/S、ストロングC/D、ストロングバランス)。 タータン2H/S/N。 (*)フォースベスト。 悪いホールディングからは、セカンド。 オッドイーブンアティチュード(奇数カモン)。 カウント、スーツプリファランスは普通。 |
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(ボード) |
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(ホームテーブル) (プレイ) Eの2Cのコントラクトに対するオープニングリードは悩ましい。 アンビッドスーツであるHのAのアンダーリード、ほっこりした4枚Sの内容から、WでのSラフを防ぐトランプリード、Nに長さと内容が期待できるDリード、それぞれに訴えるものがある。 明るいディフェンスが期待できるホールディングでない時は、自分達にとって都合の良いアナーの配置を期待して、ややパッシブリードか、思い切った大胆リードのどちらかの方針を選択するべきだ。 従って、大胆に行くならH3、パッシブな方針でゆくならD3、またはトランプのC2となる。 スタートのボードということもあり、じっくりとD3を選択した。 トランプを選択しなかったのは、Nに多少内容のある3枚(Jxxとか)Cを期待しているからだ。 3−5フィットしているCを仮定しては、2Cのディフェンスに楽しみはない。 T11の、SのS3は明らかなミス。 SQでアップして、しっかり2メイドに抑えるべき。 (ビジターテーブル) (オークション) Wは、Eの1Sリビッドに対して2Cプリファーの選択もあった。 1Dレスポンスに対する1Sリビッドは、4枚Sと5枚以上のCを保証しているから。 |
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(ホームテーブル) (オークション) Sの平凡な1Nオープンに対して、スクリーンメイトのWが30秒近くビッドを考えた。 オポーネントの1Nに対するディフェンシブビッドをその間に研究すると、「MULTI−LANDY」なるコンベンション。 ダブルはペナルティ、2Cは両メジャー、2Dはどちらかのメジャーが6枚、2HはH&マイナー、2SはS&マイナーだった。 なるほど。 結局パスしたのは、これらに向かないハンドパターンなのね。 実際このWのハンドは、出て行きたいのだが、適当なビッドが、そのコンベンションには無い。 2Hは、普通、5枚H&4、5枚マイナーとなるから。 Eのリオープンの位置でのパスは、HANAの目からは信じられない判断だ。 2Cの両メジャーを示すコンベンションで出て行かないで、何が楽しかろう、である。 EWノンバルだし、1Nのディフェンスになった時、大抵、WからCの振り込みリードがくるだろうし、もし、メジャーのフォースベストが来る時には、自分達のメジャーフィットのパーシャルコントラクトがあるそうだ。 どちらにしろ、1Nで売るべきでは無いハンド。 「1Nパスパス、簡単に売るべからず。」 (プレイ) どうせ8個しか取れそうにないのだが、敢えて終盤近くまでプレイをすることにした。 理由は、なんかの間違いということもあるし、オポーネントのカーディングの傾向を見るため。 (ビジターテーブル) (オークション、E前田の感想) Sの1NオープンにWがダブル。 これはどちらかの4枚メジャーと5枚マイナーのオープンハンドの約束。 Eの2Hはメジャーのパスオアコレクト。 普通ここで終わるはずなのに、3Hレイズが返ってきた。 パストハンドでこれより良いハンドはないと、4Hに乗っかってみると、意外に弱いダミイ。 H109が自分のハンドにあればもっとチャンスは多いのだが。 Cのゲスも外して2ダウン。 2Hで終わっていたなら、取りになる可能性が十分あるので、Wのレイズはどうだったか。 |
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(ホームテーブル) (オークション) Eの3Nレイズは、3枚Hの13−15、ゲームフォーシングとのこと。 (プレイ) Nは、NS側のHCPの殆どを持っていると予測できるハンドをしている。 N自身で4トリック取る作戦がオープニングリードから試されている。 HKJが2勝できるかどうか、SAは取れるとして、CKQも2勝の可能性がある。 Dはソフトなバリューで、EW側のDのウィナーは3勝に留めることができるだろう。 さて? 実戦では、NはD10。 ルジノフアナーリードの約束だから、J10xからは10を選択するのが普通のリードということになる。 ディセプティブなDJの選択をするのも自由な状況であるが、ディクレアラーに短いDスーツのリードと読まれて、そのDスーツのラフを避ける意味で、HA、Hとプレイされるのも、Nにしてみると嫌なところ。 出来れば、実戦のように、Hダブルフィネスをゆったりしてほしい。 従って、Nは短いと想像されるリードは好ましくない。 D10の選択は良い判断だ。 WもT2で、S1個スチールを狙ったが、NはすかさずSAでアップ。 そして、Sでイグジットして、Eにリードを入れたところが妙なるディフェンス。 EからHダブルフィネスをし向けたのだ。 HQを流して、HKで勝ったNは、おもむろにCKをリードして4個目のウィナー作りに。 ディクレアラーは、SにHJを期待して、Hダブルフィネスの2回目にすべてを託しプレイした。 HAを叩いて、D9でフィネスするプランはメイクするが、Hダブルフィネスを選択するの自然ではあろう。 (ビジターテーブル) (プレイ、E前田の感想) ビッドが終わってから、Nが「2Dは5枚保証するのか?」から始まって、「2HはGFか?」。「3Hと4Hの違いは何か?」と尋ねまくられる。 ちゃんと説明を書いても、なかなか理解してこない。 それを見かねて、イスラエルのスコアラーがフォローしてくれる。 (彼は完全に理解してくれていたので、私のプアイングリシュのせいではない。) 10分近くかけて選んできたオープンニングリードはCK。 T2で、WからのスモールHのリードに、Nは参った、であった。 |
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(ホームテーブル) (オークション) 個人的には、4枚サポートのあるハンドは、ダイレクトレイズでそれを先ず知らせるべきだ、という考え方を持っている。 2CレスポンスからNの2Sリビッドに対する3Sレイズ(スローアライバル)は、スラムに興味を示しているレイズだが、重要だろう4枚目のSは示せない。 ダイレクトレイズでの選択は、ジャコビー2Nレイズがあるのだが、敢えて、Cスーツの紹介から3Sレイズにしたのは、CKのキュービッドが返ってくるかどうかが、6Sへ鍵になる、と見たから。 3Sレイズの代わりに、4Dスプリンターレイズも魅力的ではあったが、こちらで主導権を取る3Sレイズに、4Cのキュービッドが来なければ、どうせ大したスラムは無いだろうという見当をしていた。 3Sレイズに、4Cは4D、4Dなら4S、4Hなら4Sの予定。 (ビジターテーブル) (プレイ) EのHAに対して、WのH6はHカモンになる。 WはH10のアナーで、オビアスシフトスーツ(この4SではC)で無いスーツ、即ちDスーツのカモンをすることも出来たのでは? 同時に、H自身の内容も伝えることもできる。 マッチポイントならば、Dシフトは必須。 |
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