NO.3(作成:2002年1月20日)
バーミューダボール 2001
(注意:高野、林、前田から送られた原稿を元に、トトロ流に多々編集した文章であることをご承知下さい。)
(ホームテーブル) | (ビジターテーブル) | ||||
高野 | Andrei GROMOV | ||||
Mikhail KRASNOSELSKII |
Alexander DOUBININE |
林 | 前田 | ||
清水 | Alexander PETRUNIN |
|
|
|
||||||||||||||||||||||
(ホームテーブル) (オークション) Sのウィークジャンプオーバーコールは普通の選択。 Nがパストハンド、EWバルを考慮すると、ウィークジャンプをあまりしないHANAでも、1Sでなく2Sを選択しただろう。 HK、CKがあるところがまた2Sをいうのに好ましいところ。 どちらか無ければ、パスか、妖しい1Sオーバーコールでアヤをつける判断をしそうだ。 時として必然押し上げることになるEWの3Nに対して、2Kあるのでディフェンスに期待も持てるというものだ。 「弱い、競れない、守れない」ハンドでのアクションに得はない。 (プレイ) NのS4のリードから、良いディフェンスが展開された。 T3で、NがDKをホールドアップしたプレイは大事。 Eへのエントリを余分に使わせる意味がある。 T5で、SにSをクリアされて、ディクレアラーとしては、安全にしっかり9個取りきるのが精一杯な展開。 オポーネントにプレッシャーを与えるこんなディフェンスが、隠れたベストディフェンスとして大事にしなければならないように思う。 (ビジターテーブル) (オークション) Sの1Sオーバーコールに対するWの2Dレスポンス、対するEの2Nリビッドは非常に好ましいビッド。 結果的にも、良いサイドがディクレアラーをする3Nとなった。 SからのSリードは、WのS10が生きることになり、NからのHリターンで、速い5メイドの展開。 ホームテーブルの展開とは雲泥の差となった。 |
||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
||||||||||||||||||||||
(ホームテーブル、N高野の感想) (オークション) 実際ここまで、(34−9)で、25IMPリードだが、こっちのテーブルではそんなリードしている感じはなかった。 でも、オポーネントが不思議に慌てたような行動をしてくれる。 Sが1Hオープン、Nが2C(=FG)レスポンス。 ここでパストハンドのEが、ボスバルで2H! Sはパス(ここでのダブルは、決めてなかった気がする)、Wが4Dへジャンプ。 オポーネントもやる気満々というか、トータルトリックの高そうな雰囲気を見せている。 さて、どうしよう? オポーネントがとても良いフィットをしているかもしれないが、2Hにパスしているパートナーなので、いくら考えてもダブルしか思いつかない。 実際ダブルをすると、それがするっと流れた。 (プレイ) ダミイを見ると、感動的な弱さだ。 ボードを見直しても、やっぱり赤いバルだ。 CAを取って、しばし長考。 SがHAを持っているのなら、先にHAを取っておきたいのだが、、、。 WがHAQを持っている可能性もあるし、ということで、Cを続けた。 ディクレアラーは3順目をDQでハイラフして、SにDKでオーバーラフされて3ダウン。 Nのダブルから、DKをNにマークしたのかもしれないが、あまりのエキサイトなダミイに集中を欠いているようだ。 終わった後、パートナーに文句を言っている。 気持ちは分かるなぁ。 フリーランだと、Hフィットが見つかって4Hになってしまいそうか。 (トトロの感想) ゲームフォーシング2/1レスポンスに対して邪魔が入った場合、ダブルはペナルティの提案が普通なのでしょう。 例えば、レスポンスしたCスーツが弱い2枚以下、オポーネントスーツにそれなりな枚数(このオークションでは、SとD合わせて6枚以上)を持っているハンド。 このパスは、レイズをするCサポートは無く、自主的に3Hリビッドする程のHでもなく、ペナルティダブルを提案するようなS、Dの持ち方でもない意味なのでしょう。 この実際のハンドはパスに賛成だ。 Wの4Dプリエンプティブジャンプに対するNのペナルティダブルだが、2/1完全ゲームフォーシングシステムだから、フォーシングパスもあったのでは? 個人的には、2/1レスポンスは完全にゲームフォーシングとした方が良い理由の一つに、オポーネントの競り合いの絡みもある。 Wの4Dに対するNのパスがノンフォーシングならば、Nはいつも勘良く決断しなければならなくなるだろう。 このハンドでは、Nがフォーシングパスした場合、Sはクリアなペナルティダブルだ。 だが、S(Axx AKxxxx xx xx)という可能性があるなら、Nはパスで判断を伺った方がいいのだろう。 (ビジターテーブル、E前田の感想) 自然の流れでSの4Hに。 WのDAのリ−ド。 実はこの瞬間ほとんどダウンで、W林は左うちわをしてたのだろう。 E前田は、WがDAKを持っている時の落ち目を必死に考えていた。 SQのカモンを出してSのゲスにしようと思ったが、結果は関係なし。 半分のボードを消化して、15〜20IMP勝っている印象だった。 |
||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
||||||||||||||||||||||
(ホームテーブル、N高野の感想) (オークション) Sの1DにWが2Sオーバーコール。 不経済だけど、仕方なく3Hレスポンス。 Sは4C。 トレイが回ってきて、Sの4Cには驚いた。 「夢か?」 5枚目のCがとても強いので、悪くてHKの1フィネスになっていそうだ。 いってこい5N! あっという間の7Cだった。 S清水「5Nを見た時、夢かと思ったなぁ。」 (トトロの感想) ナイスビッド! Nの5Nのグランドスラムフォースの判断には大賛成だ。 5−5フィットのCならば、想定されるSのシングルトンHの場合、十分エスタブリッシュさせるプレイが出来そうだから。 (プレイ) Wのプレイヤーは、#6でSの6SにD9のリード、このSの7CにはH4のリードだった。 どうも、ダミイのスーツのKのアンダーリードが十八番のようだ。 それとも舐められてるだけだったりして@ (トトロの感想) スラムにダミイのスーツのKのアンダーリードは、ディクレアラーのプレイのオプションを制限する定跡の一つですね。 HANAは、Kダブルトンからのキリングリードを2度経験しています。 それがありうるオポーネントと知っていても、他に有力なプレイプランがある場合には、いきなりフィネスはしにくいものです。 (ビジターテーブル、E前田の感想) (オークション) 3度目のストロング1Cオープン。 Wの1Dは、Sスーツのオーバーコールの意味。 Sが6Cに跳ねた後、Nは長考。 7Cを言いたそうだったが最後にはあきらめてパス。 軽く7メイドした後、さすがにSに「何で6Cに跳ねるの?」みたいなことをロシア語で文句を言ってた。 チームメイトの7Cビッドに期待出来そう。 特にS清水はCスーツが好きだから。 |
||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|
||||||||||||||||||||||
(ホームテーブル) (プレイ) Wの1Dオープンは4枚保証だが、SにDアナーがあればかなりやれるスーツなので、オープニングリードのDは普通の選択だ。 左手のダミイのHスーツを手前の4枚からリードするのはあまり良くない。 結果として、Dスーツは実りが無いとわかったことに、リードした意味があった。 T3での機敏なSシフトが素晴らしい。 このSシフトをここで見つけないと、相当厄介なディフェンスになっていただろう。 ナイスディフェンス。 (ビジターテーブル) (オークション) Eのサードハンドのライトオープンだが、Wの1Dレスポンスを気楽にパスしてしまう判断はあっただろう。 オポーネントがリオープンしてくれるチャンスもある。 だが、結果的に2Nをプレイすることになってしまったが、この類の1Nリビッドが、マッチポイントでは相当成功すると感じてはいる。 |
||||||||||||||||||||||||
|
Totoro-Home << Back Next>>