NO.2(作成:2002年1月1日)
バーミューダボール 2001
(注意:高野、林、前田から送られた原稿を元に、トトロ流に多々編集した文章であることをご承知下さい。)
(ホームテーブル) | (ビジターテーブル) | ||||
高野 | Andrei GROMOV | ||||
Mikhail KRASNOSELSKII |
Alexander DOUBININE |
林 | 前田 | ||
清水 | Alexander PETRUNIN |
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(ホームテーブル) (オークション、N高野の感想) Nの1Dオープンに、Eが1H。 Sの1Sに、Wが4H。 こっちだけバルなので、ガンガン来る。 Nは、パスもダブルも嫌なので、BAD4Nを飛ばす。 D1スーターか、Cとの2スーターの意味だ。 SはCスーツ拒否の5D。 S清水「BADじゃなかったら、6を言ってたけど。」 CとSのブレイクが悪いので、スラムはない。 (トトロの感想) なるほど、バッド4Nコンベンションを使ってましたか。 バッドグッド2N、4Nの類は、パートナーとのしっかりした話し合いがなければ何かとトラブルするコンベンションの代表選手。 短い準備期間で、しっかり話し合われていたのは立派です。 HANAは、普段この4NはSフィットのRKCBとして使用しています。 1Sオープンに4Hオーバーコールされた、と同じ状況と見なして。 (ビジターテーブル) (オークション) Wの3Hプリエンプティブレイズは普通の選択。 NSバルだが、必ずしもNSが強いとは限らないし、4Hのプリエンプティブまで頑張るのは、しばしば良いハンドを持っているパートナーの5Hのミスジャッジを誘う可能性がある。 ホームテーブルのWは、日本相手に頑張って、稼ぎを狙ったのものだろう。 |
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(ホームテーブル) (オークション、N高野の感想) Nの2Dレスポンスから3Sのジャンプレイズは、全体的な余力は保証していないが、悪くない3枚Sサポートは保証している約束のレイズ。 ここでの2Sレイズ(プリファー)は、アーティフィシャル風で、ボロ3枚Sみたいなサポートか、他のビッドをしたくない2枚S以下のウェイティングビッドと約束している。 (トトロの感想) ナイスビッド。 リビッドの2S、3Sレイズの取り扱い方は、HANAもその考え方に同意した使い方をしています。 一般には、3Sは余力があると言ってますけど、4Sのファーストアライバルをしきる程のミニマムではない、といった感じ。 Sの3Nはシリアス3N(余力を保証した便宜的なスラムトライのつなぎ)ですか? このシリアス3Nは、キュービッド好きなパートナーシップでは、特に有効なコンベンションですよね。 (ビジターテーブル) (オークション、E前田の感想) ストロング1Cにポジティブの2Dレスポンス。 2S、3Cはナチュラル。 Sの3Nに対するNの4Hは、(3154)を示しているそうだ(トトロ注:Nの説明によるものと推測)。 5H(2キーカード+SQ無し)に5Sでサインオフ。 ディフェンスしていて、Eから見てDAはパートナーにある筈と思っていたので、すぐにクレイムされた時にはちょっとびっくりだった。 (トトロの感想) Nの4Hを、Sは(0454、1354)の類のナチュラルと解釈したかも。 4Nはスーツプリファランス無しの意味。 Nの5Hは意味不明だから5Sで繋いだ、とかね。 Sの2Sがナチュラルなら、Nは3Sレイズするのが簡明なのに、いろいろ工夫したのが仇になったか。 パートナーシップで、なにか解釈違いがあったのでしょう。 「誤解される可能性を秘めた理想的なビッドは、誤解されない鈍なビッドに劣る。」 |
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(ホームテーブル) (オークション) Eのポリッシュ1Cオープンに対するWの1Dレスポンスは、便宜的な0−7。 Eの3Cジャンプは、ナチュラルで、17+のアンバランスハンドを示している。 (プレイ) T2のNのD9に対応して、WからのDの返しに、EがD7でフィネスしたのは面白い。 Nが(DJ953)でこのカーディングをしてたら、相当なディセプションといえるだろう。 ちなみに、清高ペアのディクレアラー側のリードに対するフォローは、リバースカウントとなっている。 (ビジターテーブル) (オークション) Eの1Cオープンに対するWの1Sレスポンスはボーダーの判断と見る。 つないで4Sも夢見るメリットと、パスして安全に低く止まる得が均衡しているハンド。 E(KQxx A Kxxx AKxx)とか、それ以上のハンドも無いとは言えないが、Eの3C、2N、4Sリビッドで上がり過ぎになる事も多いだろう。 「迷ったら、パスよりビッド。 なぜなら、成功した時、得るものが大きい。」 (プレイ) T1は、WからH10をプレイする方がベター。 H7でNがHJをプレイしたら、Sから見てNにH9は無い、即ち、EのH9の存在が知られる。 EのH9のカードをSから隠す事の意味は何かと大きい。 「同格で損がないなら、ダミイのカードを使え」(参照:#2、ホームテーブルでのC9) |
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(ホームテーブル) (プレイ) SのHリードは自然な良いリード。 NのHリターンも自然で適切。 このダミイは大したこと無いので、じっくりパッシブなディフェンス方針で十分と判断出来る。 慌てたSJ、C5などのアタッキングリードは危険だ。 ディクレアラーは、DJのフィネスの利いた3−3ブレイクとかを狙ってプレイするしか無さそうな状況。 D10は調子良く勝ったが、返しのDをNにショウアウトされては調子悪し。 DQをDAで捕まえたSは、気持ち良いDJの逆襲だったろう。 (ビジターテーブル) (オークション) Wの1Dオープンは明らか。 AAKは(4333)でもオープンすべきバリュー。 ましてや(4441)だから、AKKでもオープンを考えるくらいだ。 1Dオープンか、1Cオープンかの選択は、1DオープンをHANAは主張している。 Wの1Nリビッドの捌きに、Eの2Dは便宜的なゲームフォーシングチェックバック。 Wの2Hは、3枚S無し、4H有りの答え。 (プレイ) SのCQアンブロックには同情する。 Sから見ると、EのSスーツが相当な脅威で、想像されるWの(2443)の場合、Cスーツをブロックさせては具合悪い。 CQアンブロックをCAで捕まり、返す刀でC8を流されて勝たれては、Sも冷静ではいられなかろう。 NのCJオープニングリードの判断が悪かった。 T4で、HKで勝ったNも、WのDスーツが脅威なので、S期待してSJをリードしたが、結果的には良くなかった。 平凡なHリターンで、ぼんやりされた方がディクレアラーは嫌だった。 EのSQをSKで捕まえたSだが、WからS10がドロップして、EのS8がことのほか強力に見えただろう。 T7のEのCKキャッシュの折り、SがD2をディスカードしたのが敗着。 Wの(1444)を期待して、Sディスカードすべきだった。 T8からのディクレアラーのプレイは見事。 EにSA8のテナスを残したまま、D10でのフィネスを決めて、DでSにスローインをして、最後にSをリードさせ、ついに9個を取りきった。 じっくり考えるのが好きそうなロシアペアを、林の「速しプレイ」で翻弄した姿が目に浮かぶシーンである。 (E前田の感想) 立派な13HCPもあり、楽勝だろうと、ちょいと席を外して、「手洗い」「水くみ、(ちなみに1試合で、コップ5杯は飲んでいた)」に行って戻ってきて見ると、Nのグロモフのしぶい顔がそこにあった。 なにかラッキーしたのかな? |
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