NO.4(作成:2001年12月28日)

バーミューダボール 2001

第2日目−第4試合: VS ニュージーランド戦 (#13〜#16)

2001/10/23(火)(10:00〜12:40)
(ホームテーブル) (ビジターテーブル)
平田 Michael CORNELL
Stephen
BLACKSTOCK
Stephen
 HENRY
高野 清水
HANA Malcolm MAYER

(ホームテーブル) 
4H E4 −620
 W  N  E  S
 B  平  H  花
    P 1C  P
1D  P 1N  P
2D  P 2H  P
2S  P 4H  P
 P  P
  OL:
1:CK C5 C4 C7
2:CA C6 C2 C9
3:SJ S8 S5 SA
4:DK D3 S9 D2
5:DA D6 S10 D5
6:H2 H7 HK H10
7:H3 HJ HQ HA
日本: 0 IMP
#13
ディーラーN
ボスバル
65
J10
J98752
1042

K1098
K6543
−−
Q865
A72
Q92
AKQ4
J97

QJ43
A87
1063
AK3

(ビジターテーブル)
3N E4 +630
 W  N  E  S
 高  C  清  M
    P 1N  P
2C  P 2D  P
2S  P 3C  P
3S  P 3N  P
 P  P
  OL:
1:S4 S8 S5 S2
2:H3 H10 HQ HA
3:H8 H4 HJ H2
4:D9 DQ D6 C5
5:H9 H7 HK C2
 :HH。
(ホームテーブル)
(オークション)
 Eのストロング1Cオープンから1Nリビッドは、15−17のバランスハンド。 Wの2Dはジャコビートランスファー。 Wの2Sはナチュラルビッド。
(プレイ)
 SはC2個キャッシュして様子を見た。 NのC4、C2のカーディングは、Cノンカモン模様で、Cダブルトンでは無い。 Sから見て、C2個、HAの1個の他に、4個目のディフェンシブトリックはどこだろう? 点数的に、EにSAはある。 H、Dをリードするのは味消しなので、怪しくSJ(普通はSQ)をリードしてみたが、EのSAで勝たれて、EからHをリードされては、HAしか取れない形。 WからトランプのHを触る状況になってくれれば、H3−H10(J)−HQ−H7!というディフェンスがある。 HAで捕まえずに、スムーズ(大事)にHローをプレイすれば、Eから見て、(N:A10−S:J87)、(N:AJ−S:1087)という配置が十分考えられるところ。 EからのH2のリードに、H8をプレイすれば、WからHローをプレイして、NのHAをオブリガトリーフィネスする可能性が大いにあったろう。

(ホームテーブル) 
4H S/1 −50
 W  N  E  S
 B  平  H  花
      1H  X
3C  P  P 4H
 P  P  P
 OL:
1:CK C5 C3 CA
2:D9 D5 D3 DQ
3:C9 H2 C2 C6
4:D2 D8 DK DA
5:H10 HA H5 H6
6:HK HJ H7 H9
7:D4?C4 H8 D6
8:S2 S10 SK S7
日本:−6 IMP
#14
ディーラーE
ノンバル
Q8642
876
K3
J65

97
J5
85
KQ108742
AJ103
109
AQJ76
93

K5
AKQ432
10942

(ビジターテーブル)
3H S4 −170 
 W  N  E  S
 高  C  清  M
      1D  X
2C 2S  X 3H
 P  P  P
 OL:
1:D8 D3 DJ D2
2:C9 CA C8 C5
3:HA H5 H6 H9
4:HK HJ H7 H10
5:SK S7 S2 SA
6:C3 H2 C2 C6
7:S5 S9 SQ S3
8:S4 S10 H3 C4
9:D4 D5 DK DA
(ホームテーブル)
(オークション)
 Eの1Hオープンは、4+Sを示すオープニングビッド。 Sの選択としてナチュラルな2Hオーバーコールもあるが、それよりも良いハンドと評価して、先ずはSに対するテイクアウトダブルの意味になるダブルを選択した。 Wの3CはCのプリエンプティブビッド。 それが流れてきたSは、オポーネントスーツのSとCに無駄点が無いことを理由に、当初のプランの3Hで無く、4Hをビッドする判断をした。
(プレイ)
 恥ずかしながら、CKのリードが来てダミイが開かれた時点のプレイチャンスは、WのDJ(Q)xxくらいと思ってしまった。 それも、WがD9にDJ(Q)をカバーし忘れるという仮定付きの。 従って、D9を流して、EのDQが出てきた時は、調子が良いと思った。 Eからの平凡なCリターンをラフし、もう一度Dをプレイすると、WからD8で、EのDAに負け。 おもむろに、トランプリターンが来てHAで勝ち、HKも取るとH2−2。 そこは立ち止まって、エクストラチャンスを考えるべき時だった。 EがDAQJを持っていてDQで勝つのは当然だろうし、もっと重要なことは、Eは5枚S&4枚Dだけでなく、4枚S&5枚Dの可能性(カナッペ)が大いにあることを失念していては話にならない。 T7では、SKをプレイするのがチャンスを広げる当然のプレイ。 EがSAをホールドアップすれば、更にSをリードし、Eにスローイン出来る可能性がある。 T7でSKをリードしたとすると、EはSKをSAで取り、WにS9を期待してS3をリターンする上手いディフェンスはあるが、それは本当の死体検証でしかない。

(ホームテーブル) 
2S S/1 −100
 W  N  E  S
 B  平  H  花
         1S
 P 1N  P 2H
 P 2S  P  P
 P
 OL:10
1:S10 S7 S2 SQ
2:HA H3 H8 H6
3:HK H2 D2 HJ
4:H5 H7 S9 SJ
5:DJ D5 DQ D3
6:CJ CK CA C7
7:D9 D6 D10 DA
8:C4 CQ S4 C3
9:H5 H9 D  C
10:HQ D  C  H10
11:DK D  S6 S8
12:SA
日本:−5 IMP
#15
ディーラーS
NSバル
97

A87432
K864

10
Q9732
KQ10
J1053
KJ632
J6
J9
AQ92

AQ854
AK1054
65

(ビジターテーブル)
2S S2 −110
 W  N  E  S
 高  C  清  M
         1S
 P 1N  P 2H
 P 2S  P  P
 P
 OL:
1:CJ C4 C2 C7
2:S10 S7 S2 SQ
3:HA H3 H8 H6
4:HK H2 D2 HJ
5:H4 H7 S9 SK
6:S3 S4 C3 D3
7:D5 D10 DA D9
8:C6 C9 S5 C5
9:D6 DQ D4 DJ
(ホームテーブル)
(プレイ)
 T6で、CJにCKをカバーしないのがよかったかもしれない。 更にCを続けてくれる可能性が無いとはいえないから。

(ビジターテーブル)
(プレイ、W高野の感想)
 WはCJのリード。 CJを勝たされて、2トリック目にS10にシフトした。 まだSのH5枚が分かってないし、Nで2回Hラフされるのを嫌った。 SQでSが勝って、HAK、HをS9でラフし、EがSKでオーバーラフ。 ここでEは、Dスーツが振り込みの形(SがDQ10)を避けて、S3のリード(SJで無く、わざとSKでオーバーラフしたプラン)をしてきたが、ディクレアラーは、長考の末にS4をプレイして勝たれてしまった。 後は簡単で、DでNに渡ってCをラフすれば、SA、S8も取れるので、丁度2メイド。 うまくやられたか。

(ホームテーブル) 
3N W4 −630
 W  N  E  S
 B  平  H  花
1N  P 2C  P
2D  P 3N  P
 P  P
 OL:
1:HJ HA H5 H7
2:D6 D2 DA D3
3:C8 C3 CQ CA
4:S2 S3 S10 SJ
5:D7 D10 DK D5
 :D、D、D。
日本:−12IMP
#16
ディーラーW
EWバル
Q106
QJ1062
953
J3

853
97
AKQJ4
K98
KJ
AK84
76
Q7654

A9742
53
1082
A102

(ビジターテーブル)
3N E/1 −100
 W  N  E  S
 高  C  清  M
1D  P 2C  P
2D  P 2H  P
3C  P 3N  P
 P  P
 OL:
1:S2 S3 SQ SK
2:C4 CA C8 C3
3:SA S5 S10 SJ
4:S9 S8 S6 H4
 :S7、S4。
   
ホームテーブル)
(オークション)
 Wの1NはウィークNT(12−14)。 Eの2Cは普通のステイマン。
(プレイ)
 T3で、EのCQを自然にCAで捕まえて、SのHANAは考えることになった。
 わざわざ、WからCをプレイしてきたことから、Cスーツは実際の形だろうと想像がついた。 Dスーツに関してはハッキリとはしない(NのD3はカウントでは無く、Hコンティニューに否定的でないというスミスエコー)が、WはDAKQは持ってそう。 ゆっくりしているとC負けに来られて駄目そうと考え、最終的には、W(xxx 97x AKQJ K98)を期待してSリードしたが、実際はそれは、イージーな9個目を与える寂しいリードとなった。 反省するに、WがH2枚のチャンスは大いにある(実際のH97ダブルトン)ので、HリードをすることでEへのエントリを制限して、SKJのゲス勝負に持ち込むのが最善だったのだろう。
 もしSがもっと上手であれば、T3で、C8−C3−CQ−C2!という華麗なプレイもあるのだろう。 スムーズにEのCQをSが見送れば、(N:A3−S:J102)という状況も大いに想像させるので、返す刀のCがプレイされた場合、C4−C10−C9−CJと展開した可能性は考えられる。 その方がディフェンスチャンスは多い。

(ビジターテーブル)
(プレイ:ダミイのW高野の感想)
 SからSリード。 NのSQをSKで捕まえたEは、すぐさまCローをリードした。 ここで、Sが長考に入った。 CAで上がられるとやばいのは、「ダミイ目」にもあきらかな感じ。 「セカンドハンドロー!」と念を送ってみるが、長考でじらしたあげく、CA。 そしてSAを叩かれ(NのS10アンブロックは必須)、1ダウン。
「Sのメイヤーおじさん、この試合やけに冴えてない?」

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