NO.5(作成:2001年12月29日)

バーミューダボール 2001

第2日目−第4試合: VS ニュージーランド戦 (#17〜#20)

2001/10/23(火)(10:00〜12:40)
(ホームテーブル) (ビジターテーブル)
平田 Michael CORNELL
Stephen
BLACKSTOCK
Stephen
 HENRY
高野 清水
HANA Malcolm MAYER

(ホームテーブル) 
2S N/2 −100
 W  N  E  S
 B  平  H  花
    P 1D 1H
2D 2S  P  P
 P  
 OL:
1:DJ DQ DK D9
2:S6 S7 S10 S2
3:C4 CJ C2 C8
4:DA D3 H5 S4
5:C7 CA C3 C9
6:CK C5 H6 CQ
7:C10 D  H8 SJ
8:H4 D  H10 HQ
9:HA H2 D  H3
10:H9 H7 S3 HJ
11:S5 D  S8 SQ
日本:+2 IMP
#17
ディーラーN
ノンバル
K987
AQ9865

98


J103
K107643
532
AQJ104
K742

Q74

532
−−
AQ852
AKJ106

(ビジターテーブル)
3N N/3 +150
 W  N  E  S
 高  C  清  M
   1H 1S 2D
 P 2H  P 3C
 P 3H  P 3S
 P 3N  P  P
 P
 OL:
1:SQ S2 S6 SK
2:C9 C4 C6 C3
3:HA H2 S3 H3
4:D9 DJ DQ DK
5:HJ HQ HK D2
 :SSSS、H10。
(ホームテーブル)
(オークション)
 システムを知らない人が見たら、なんとも珍妙なオークションと思うだろう。
 Eの1Dは、4+Hを示すオープニングビッド。 このように、より長いカナッペスーツがあるかもしれない、という説明は何度も書いてきたので、熱心な読者は覚えてしまったことだろう。 Sの1Hは、Eのナチュラル1Hオープンを仮定して、テイクアウトダブルを掛けるタイプのハンドで、かつ、シェイプを主体としたアクションという約束のディフェンシブビッド。 Wの2Dレスポンスは、ナチュラルノンフォーシングとのこと。 Nの2Sビッドは当然のアクションだ。 異様に長いHが気になるが、Wに2Dレスポンスされ、EWにそのDスーツの8枚フィットは見当するところである。 Sが(4144)(4045)の余力のあるハンドをしている場合は、4Sのゲームの可能性も十分にある。
(プレイ)
 Nはダミイを見てショックだったろう。 予想される最悪に近いダミイが出てきたといえる。
 T1でDQのフィネスをしたのは微妙なところ。 WのS6のトランプシフト、EからのCシフトを上手くフィネスでいなして、後は、Eに対してHとSでの撃ち合いをまとめた。 実際のプレイ展開は1ダウンのはずだが、何かあっての2ダウンとなった。
(トトロの感想)
 元々相当なトラブルディールに見える。 Eが普通の1Sオープンの場合も、Sのアクションはパス、2D、2Nなどいろいろあるし、NS側が何とかダブルで捕まったりすることは大いにありそうだ。 この類のハンドで、−100のスコアは思った以上に悪くないものだ。

(ホームテーブル) 
4S N5 +650
 W  N  E  S
 B  平  H  花
      1S  P
1N 2S 2N 4S
 P  P  P
 OL:
1:DQ DA D9 D5
2:SK S2 S3 C5
3:DK D2 C3 D3
4:D4 D6 S4 D7
5:HA H2 H7 H3
6:HK H4 H10 H5
7:SA C2 S10 S8
8:S5 D8 SQ SJ
9:C9 C7 CK CA
日本: 0 IMP
#18
ディーラーE
NSバル
A976543
AK

K43

J82
98653
962
J7
−−
Q42
QJ873
AQ1052

KQ10
J107
AK104
986

(ビジターテーブル)
4S N5 −650
 W  N  E  S
 高  C  清  M
      1D  P
1H 2S  X 3D
 P 4S  P  P
 P
 OL:3 
1:D3 DA D6 D5
2:SK S8 S5 D7
3:S10 SJ SA C2
4:S3 C5 SQ S2
5:DK D2 C3 D8
6:C9 C7 CK CA
(ホームテーブル)
オークション)
 Eの1Sオープンは、6枚以上のCか、DとCの2スーター(9枚以上)のオープニングビッド。 Sはパスで様子見。 Wの1Nはお尋ねビッドで、強さは不明。 Nの2Sオーバーコールに、Eの2Nは5枚D&5枚Cを示している。 対してSは、ダブルで強さを紹介してからSレイズをするプランはあったが、ストレートなゲームビッドで処理した。
(プレイ)
 EのDリードは、5メイドに抑えるベストリード。 Sへの唯一の生きたエントリを殺している。 このDエントリが生きていると、Sを走られて、EはH、DとCの3スーツでスクイズされる展開で6メイドになる。

(ホームテーブル) 
4H N4 +420
 W  N  E  S
 B  平  H  花
         1C
1D 1H 2D 3C
 P 3H  P 4H
 P  P  P
 OL:
1:S7 SA S5 S3
2:CA C2 D4 C6
3:CK CQ DJ C7
4:H3 HA H4 H6
5:H5 HK H7 H8
6:HQ H10 C3 D2
7:SK S2 S9 S4
8:S10 C  C  SJ
日本:+10IMP
#19
ディーラーS
EWバル
K10863
KQJ942
J4
−−

QJ54
A5
Q10972
Q2
72
1076
AK5
109876

A9
83
863
AKJ543

(ビジターテーブル)
4H N/1 +50
 W  N  E  S
 高  C  清  M
         1C
 P 1H  P 2C
 X 3H  P 4H
 P  P  P
 OL:
1:DA D3 D2 DJ
2:DK D6 D9 D4
3:D5 D8 DQ H2
4:HK H6 H3 HA
5:D7 S3 H10 H8
(ホームテーブル)
(オークション)
 Eの2Dレイズに対して、Sは3Cリビッドをした。 ミニマムに近い強さでのリビッドは躊躇われるところだったが、弱い3枚Dが全体のピュアさを予想させるので、ちょっと頑張ってリビッドした。 リビッドしたオープナーの余力のあるなしが問題にされる展開だが、平花ペアはバッドグッド2Nの類は使用せずに、ここ10年良い加減にリビッド、また、パスを判断してきた。 ルーズなアグリーメントに見えるだろうが、2N関係のトラブルを一切起こさない、18−19点のバランスハンドを自然に示すことが出来る、オポーネントにも強さは知られない、と言うメリットもあり、自発的なオーバービッドによる失点はさほど記憶に無い。 Nの3Hは状況的フォーシングビッド。 従って、Sは義務的な4Hレイズとなった。

(ビジターテーブル)
(プレイ、W高野の感想)
 EはDAのリード。 AKはAの約束だが、こちら(W)がDスーツを示唆しているので、DKは持ってないかもしれない。 でも、DAダブルトンなら続けて欲しいので、D2でカモンサイン(リバースアティチュード)を出した。 Eは、すかさずDK、D5と続け、ディクレアラーはラフ。 少考の後、NからHKをプレイしてきた。 自分のすべきことは明瞭だ。 すぐにHAで勝って、ラフアンドディスカードになるDの4巡目を力強くリードした。 プロモーションしたEのH10が、大事な4個目のディフェンシブトリックだ。
E清水「D2のカモンを見て一気に楽になった。 最後、ラフディスのDリードは大いに期待してたぜ。」

(ホームテーブル) 
3N N5 +660
 W  N  E  S
 B  平  H  花
 P 1S  P 2H
 P 2N  P 3C
 P 3H  P 3N
 P  P  P
 OL:
1:DJ DA D6 D7
2:H5 HK H8 H4
3:D9 DK D2 D4
4:HQ H10 H7 H2
5:S5 S2 SA S3
 :HHH。
日本:+14IMP
#20
ディーラーW
ボスバル
KJ1065
Q8
KQ7
A94

98743
K632
96
85
Q2
104
J108532
KJ3


AJ975
A4
Q10762

(ビジターテーブル)
6C S/3 +300
 W  N  E  S
 高  C  清  M
 P 1S  P 2H
 P 2N  P 3C
 P 3N  P 6C
 P  P  P
 OL:
1:D9 DK D2 D4
2:HQ H4 H5 HK
3:S9 SJ SQ SA
4:DA D6 D7 D3
5:C2 C5 CA C3
6:DQ D5 H7 C8
7:S3
   
(ホームテーブル)
(オークション)
 Nの2Nリビッドは、12−14または、18−20のバランスハンド。 Sの3Cリビッドに、Nは3Hプリファーで様子見。 少し強さの余裕があるSのハンドだが、芳しいフィットが無いので無理をする程ではない。 また、Nも少し余裕があるので、4C、4Nと粘ってトライすることも考えられたろう。 だが、6Cを狙うには、Sの短いと思われるSとDスーツが、気の利かないホールディングと言える。 3Nをパスしたのは良い判断だ。

日本:45IMP  ニュージーランド:32IMP
本: +13IMP → (符跳ね)の18VP


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