NO.3(作成:2001年12月05日)

バーミューダボール 2001

第1日目−第3試合: VS USAI戦 (#9〜#12)

2001/10/22(月)(17:20〜20:10)
(ホームテーブル) (ビジターテーブル)
高野 Richard FREEMAN
Bob HAMMAN Paul SOLOWAY HANA 平田
清水 Nick NICKELL

(ホームテーブル) 
3N S3 +400
 W  N  E  S
 H  高  S  清
   1D  P 2C
 P 2H  P 3C
 P 3D  P 3N
 P  P  P
 OL:
1:S8 S3 SK S5
2:S2 SJ SQ S7
3:S10 S9 S4 SA
4:C2 C4 CA C3
 :CK、CCCC、DD。
日本: 0 IMP
#9
ディーラーN
EWバル
973
K1043
KJ97
AJ

Q108
A9865
843
84
K642
Q7
Q1052
963

AJ5
J2
A6
KQ10752

(ビジターテーブル)
3N S3 −400
 W  N  E  S
 花  F  平  N
    P  P 1N
 P 2C  P 2D
 P 3N  P  P
 OL:
   
1:H5 H3 HQ H2
2:S4 S5 S10 S3
3:SQ S7 S2 SA
4:C2 C4 CA C3
5:CJ C6 CK C8
6:CQ H8 H4 C9
7:C10 H9 S9 D2
8:C7 H6 H10 S6
9:C5 D3 HK H7
10:DA D4 D7 D5
11:D6 D8 DK D10
(ビジターテーブル)
(オークション)
 Nのフリーマンは、このハンドをオープンしなかった。 自分と違う考え方、感覚を目にすると、ブリッジは面白い、奥の深いゲーム、と嬉しくなる気分になる。 「ほほぅ、オープンしないんですねぇ、なるほど、なるほど。」と、30年前ならばパスが支持されていたのだろうこのNのハンドが、ちょっと新鮮に見えてくる。
(プレイ)
 Hリードからのキッチリとしたディフェンスだった。 マッチポイントならば、ディクレアラーはT9でEがH7をディスカードしたのを見て、DAをキャッシュしてから、SJでEのSKにスローインしてDKJに振り込ませるのだろう。 ならばまた、ディフェンス側も、T3ではSQでなく、敢えてS8をリードし、EにSKをプレイさせることで、アップトリックを防ぐディフェンスをするところなのだろう。

(ホームテーブル) 
5SX N/1 −200
 W  N  E  S
 H  高  S  清
       P 1D
 P 2S  P 4S
 X  P 5C  P
 P 5S  X  P
 P  P
 OL:
1:D8 DQ DK D5
2:D2 D7 S4 D3
3:C8 S5 C5 C2
4:SK H6 S2 S3
5:DJ D4 SJ C6
6:H8 HA
日本:−13IMP
#10
ディーラーE
ボスバル
AJ10962

75
7432

−−
J964
AK942
AQJ5
743
A1072

K10986

KQ85
KQ53
QJ1063
−−

(ビジターテーブル)
4S N4 −620
 W  N  E  S
 花  F  平  N
       P 1D
 P 1S  P 3S
 P 4S  P  P
 P
 OL:
1:D8 DQ DK D5
2:DA D7 C10 D3
3:H6 H8 HA H3
(ホームテーブル、N高野の感想)
(オークション)
 Sの1Dオープンに対するNの2Sジャンプシフトは、6枚S、4−7点である。 Sはそれを4Sレイズ。 ここで、一巡目にパスをしたWのハマンから、火の出るようなダブルのカード! そのトレイが回ってきた時少し驚いたが、同時にEのソロウェイも「なんじゃぁ?」と言う顔つきでそれを見つめていた。 Eのソロウェイに「ダブルは、なぁ〜に?」と尋ねると、テイクアウトダブルという説明。 Nは、まぁ一旦はパスだ。 Eは5C。 向うにトレイを回すと、Sがパス、Wもパス。 さて?
 SのハンドはC1枚以下、5Cをダブルできないパワーだが、4Sレイズはするハンド。 4枚Sはほぼありそうだ。 DのAKか何か2トリックカバーしてくれていれば、5Sはメイクしそう。 テーブルではあまり迷うことなく5Sを決断した。 Eからペナルティダブルが掛かり、ちょっと期待してダミイが開くのを待った。
(プレイ)
 出てきたダミイは、、、Cボイド、Sの内容はとってもナイス、だが赤いスーツがさえない感じ。
 WはDリードをDKで勝って、DローでEにラフさせるという渋いディフェンスをしてきた。 EからはCリターンだ。 「残りのトランプが1−1で、HAのラフィングフィネスが利いたらメイクするぞ」、なーんて思ったが、そんな甘い話がアルワケナイ。 トランプを1回プレイしたが、Wがショウアウトなので、諦めてHKQのスチール、1ダウン。 「高野のSコントラクトはソロウエイにダブられる」シリーズ第二弾は、幸運にもEWの5Cがコールドなので、今回はかぶせて正解だ。

(ビジターテーブル)
(オークション)
 Eのパス、Sの1Dオープンを見、Wのハンドは緊張が走る。 一旦パスはクリアな選択だが、近い将来のNSのSビッドにどう介入するかをプランしておかないといけない。 Nの1S、EのパスがのったトレイがSW側に回ってきた。 2Sレイズにはテイクアウトダブルだな、と思っていると、Sは3Sのジャンプレイズ! この3Sジャンプは、16−18点相当の平凡なレイズとの説明。 Wから見て、Sが(4432)の18HCPということもあるし、(4441)、(4351)の14HCPという事もあり、どちらかはハッキリしない。 自分のDスーツから推測すると、前者の可能性もかなりあるだろうと、その時は思ったりもした。 ただ、もしアクションするにしても、ダブル? アニュージュアル3N!? でも、EW側にビッグなコントラクトが大いにありそう、といえる強さだろうか? Eが(4324)、(5323)の弱いハンドの場合は大量のペナルティを食らう可能性も十分あり得る。 仕方ないな、という気持ちでパスを決心し、トレイを回すとNは4Sのゲームビッド。 最後のパスで、「悔しいダブル」をちらっと考えた。
 今振り返っても、このオークション経過では仕方なかったと思っている。 Eの側でも、パストハンドだからと言って、アニュージュアル1N、テイクアウトダブルをするには少し足りないハンド。 4Sのプレイが終わった時に5Cが出来る事が判ったが、「ホームテーブルのWのハマンはどうしたかなぁ? アクションして、5Cを見つけてたらHANAの負けだな。」と思った。

(ホームテーブル) 
3N E/2 +100
 W  N  E  S
 H  高  S  清
          P
1D  P 1S 2C
2D  P 2H  P
2S  P 3H  P
3S  P 3N  P
 P  P
 OL:10
1:C10 C3 C2 CJ
2:DA D7 D2 D6
3:S4 S2 SA S3
4:DK D8 H3 D10
5:D3 DJ S6 H2
6:H4 H5 HQ HJ
7:C5 C6 S5 CA
8:HK HA D4 H6
9:S9 SK S7 S8
日本:+11IMP
#11
ディーラーS
ノンバル
Q753
9864
QJ86

AK

K95432
Q863
J10864
K10753

AJ

92
AQ2
107
K109754

(ビジターテーブル)
3N E3 +400
 W  N  E  S
 花  F  平  N
          P
1D  P 1S 2C
 P  P 3H  P
3S  P 3N  P
 P  P
 OL:
1:C9 C3 C2 CJ
2:S6 S9 SK S5
3:SA S3 S4 S2
4:HJ H6 H5 HQ
5:D10 D2 D6 DA
6:SJ C4 D3 SQ
7:DJ H3 D7 DK
8:C6 S7 CA C5
9:S10 C7 D4 D8
10:S8 C10 D5 H4
11:HK HA D9 H8
12:CK C8 DQ H7
13:H2 CQ H9 H10
(ホームテーブル、N高野の感想)
(プレイ)
 Sがパストハンドの2Cオーバーコール、Eがメジャー5−5を示した後、Eの3Nになった。
 C10のリードをEのCJで勝って、いきなり長考に入った。 いかにもエントリーに問題がありそうなハンドだ。 結局、Dの3−3を期待しよう、と判断したようだ。 DAをアンブロックし、SAでWに渡って、DK、D負けにゆく一直線プレイ。 Dは4−2。 DJで勝って、HでSに渡り、CリードでEのエントリをとばす。 やがてダミイに張り付いての2ダウン。

(ビジターテーブル)
(オークション)
 Sの2Cオーバーコールに対して、Wはパスした。 リビッドする内容のDスーツではない。 Eがリオープンダブルしてきたら、ペナルティパスかな、と思ったりしていた。 Eの3Hジャンプは、5−5のメジャーのフォーシング。 2Hのリオープンはノンフォーシングとしよう。 ダブルでのリオープンは、極端なハンドでない(7枚Sとか、65とか、4枚以上のDサポートとか)バリューショウイング。 3Cキュービッドは、ペナルティパスされたくない極端なハンドのゲームフォーシング。
(プレイ)
 E平田のハンド全体を読んだ3Nのプレイはまさに見事の一言。 「ベストプレイ賞」の有力候補に推薦したい
 パストハンドのSの2Cオーバーコール、悩んだあげくリードされたC9(0、2アナー)から、実際のプレイ展開、最終形を見据えていたに違いない。 SQダブルトンをケアしつつ、ディフェンダー側も容易に5個取ることの難しいハンドであることを考慮した上で、敢えてDAをアンブロックしない、DAを見せないプレイが上手いところ。 SAKをアンブロックし、SにHQで負けてDリードを誘う。 NにSQに負けにいってDリターンを呼び込む。 10トリック目、Sは苦悶の長考のあげく、NにH10を期待するしかチャンスが無い、という結論のC10のディスカードは、妙に力無くプレイされていた。
HANA「ウェルダン、パートナー!

(ホームテーブル) 
3S S/2 −200
 W  N  E  S
 H  高  S  清
1D  P 2D 2S
 P 3S  P  P
 P
 OL:
1:C3 C5 C9 CK
2:D5 D2 DK D3
3:D8 DJ D7 D6
4:H3 H9 H10 H2
5:C4 C8 S3 CQ
6:H4 HQ HA H6
7:C2 C10 SJ C6
8:HK S2 HJ H7
9:SA S5 S4 SQ
日本:−7 IMP
#12
ディーラーW
NSバル
964
8762
K8
A1085

K5
AJ10
A62
J7432
QJ3
K543
J10943

A10872
Q9
Q75
KQ6

(ビジターテーブル)
2S S2 −110
 W  N  E  S
 花  F  平  N
1C  P 1H 1S
 X 2S  P  P
 P
 OL:
1:C2 C5 C9 CK
2:SA S5 S4 S3
3:S2 SK S6 SJ
4:D2 DK DJ D5
5:C8 D4 CQ C7
6:C6 C4 C10 SQ
7:H4 H9 H10 H2
8:HA H6 H3 HQ
9:DA
   
(ホームテーブル)
(オークション、トトロの感想)
 4枚メジャーらしい軽妙なオークション。 Wの1Dは3枚保証。 Eの2Dは、ナチュラル、ノンフォーシング。 1Hレスポンスしないのは一見異様に見えるが、1Dオープナー側に4枚Hがある場合は、マキシマムの15、6点持っている時に限られているアグリーメントなようで、その折りはWからHを紹介する事になる、という事のようだ。
 Sのセミバランシング模様の2Sオーバーコールに、Nの3Sレイズは仕方無い判断に見える。

(ビジターテーブル)
 「フィットした2の代で売らない」という格言がある。 だが、このWのハンドでのリオープンダブル(バリュー的に余裕有り)、2N(アニュージュアルでしょう?、1345、2335とか)は諦めた。 4−3フィットのHの場合、代わるトランプの有力候補であるCスーツがこの内容では寂しい、と感じたからだ。 現実には、キッチリ3Dで競れるハンドだったが、Eが(3442)で、EW側は8枚フィットしてない可能性もあるので、仕方無い2S売りの判断だったと思っている。

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