NO.2(作成:2001年12月03日)

バーミューダボール 2001

第1日目−第3試合: VS USAI戦 (#5〜#8)

2001/10/22(月)(17:20〜20:10)
(ホームテーブル) (ビジターテーブル)
高野 Richard FREEMAN
Bob HAMMAN Paul SOLOWAY HANA 平田
清水 Nick NICKELL

(ホームテーブル) 
3N E/1 +50
 W  N  E  S
 H  高  S  清
   1D 1S  P
2D  P 2S  P
3C  P 3N  P
 P  P
 OL:
1:D8 D3 D9 DK
2:C2 C8 CJ CQ
3:HK H5 H4 H3
4:HA H9 H6 H8
5:HJ H2 HQ C4
6:H10 C5 H7 S4
日本: 0 IMP
#5
ディーラーN
NSバル

AKJ7
J10965
Q63

K6
83
A3
AKJ9754
A9754
952
KQ72

J10832
Q1064
84
108

(ビジターテーブル)
3N E/1 −50
 W  N  E  S
 花  F  平  N
   1D 1S  P
2D  P 2S  P
3C  P 3N  P
 P  P
 OL:4 
1:H4 H3 HK H5
2:HA H9 H6 H8
3:H7 H2 H10 C4
4:HQ C5 HJ S5
5:SJ S6 SQ SA
6:C2 C8 CJ CQ
(ビジターテーブル)
(オークション)
 Eの1Sオーバーコールには賛成。 強さとしてはギリギリであるが、NSバル、5431の形があるので、1Sオーバーコールする方が、パスするよりチャンスが多いだろう。 パートナーがパストハンドでない時のシンプルオーバーコールの感覚は、オープニングビッドするのと同じなのだが、このEのハンドは1Sオーバーコールの下限の指標である。
 Wの2Dキュービッドからの3Cリビッドは、5+C、フォーシング。 オーバーコールに対するニュースーツは、建設的だがノンフォーシング。 また、ジャンプしての3Cはフィットジャンプ(4枚S&5C、10−12)と約束している。

(ホームテーブル) 
4SX N/3 −500
 W  N  E  S
 H  高  S  清
       P  P
2H 3C 3H 3N
4H 4S  X  P
 P  P
 OL:
1:HJ HA H3 H8
2:S2 H7 SA S5
3:C3 C4 CK C6
4:CQ C7 C5 S7
5:H4 HQ HK H9
6:DK D5 D4 D6
7:H10 S3 S9 H2
8:DA D7 D2 S10
9:CA SJ C2 CJ
10:DJ D8 DQ SK
日本:−8 IMP
#6
ディーラーE
EWバル
AK103
98

A109853

−−
K107653
KQ32
J76
QJ975
J4
AJ1094

8642
AQ2
876
KQ2

(ビジターテーブル)
3D E5 +150
 W  N  E  S
 花  F  平  N
      2S  P
3C  P 3D  P
 P  P
  OL:
1:CK C6 C10 C4
2:CQ C7 C3 D4
3:DJ D7 D2 D5
4:HJ H2 H3 H9
5:H4 HA H5 H8
(ホームテーブル)
(オークション、N高野の感想)
 バルのサードハンド、Wのハマンのウィーク2Hオープン。 3Cオーバーコールで介入すると、Eのソロウェイは3Hレイズ、Sは3Nをビッド。 ここでなんと、Wのハマンが掟破りともいえる4H! しかも、自分らだけバルでの4Hかぶせだ。 一見美味しそうに見える状況だが、このバル関係で、天下のハマンのビッドだけに逆に怖いものを感じる。 それに、トレイが回ってくるのが妙に早く感じられたりもした。 ハマンはやる気マンマンだ。 Sに良いCサポートがあることは間違いない。 「疑わしきは、1プッシュ」ということもあり、4Sをかぶせることにした。 Eのソロウェイは自分の手を改めて眺めながら、ちょいヘジのダブル。 これは演技か、ホント? はたまた5Cに逃げられたら自信ないのか? Sがパスで回してくるので、それなら受けて立ってやろう。
S清水「4Sはちょっとオーバービッドかな。」
やっぱりこうなっているもんなのかなぁ。 でも、あまり後悔はせず。
(トトロの感想)
 バルのウィーク2が、かなり建設的なのは当然として、サードハンドでも安っぽいウィーク2オープンはしない思想が、メスクトロスの本に書かれてあった。 だが、Wのウィーク2Hオープン、さらに4Hまでの競り合いが成立するという判断は凄いと思う。 EのCシングルトンらしいこと、きっとNSはSとC、EWはHとDの2スーターフィットらしいこと、抜けているHアナーはSにあって、フィネスでトラップできそうなこと、3N、4H共にメイクする可能性の十分あること、まだオークションは終わらないこと、などなど。 全体のハンドを読む力、特に高く上がる競り合いでの判断は、高いレベルの試合で揉まれていない自分(達)のウィークポイントの一つである。
 プレイだが、T1で、HQをプレイしていたら、2ダウンで済んだかも。 DAのアンダーリードはしにくいから、Hでパンプされる分が助かったかもしれない。

(ビジターテーブル)
(オークション)
 Eの2Sオープンは、タータン2スーターオープンで、5枚S&4+マイナー、5−10、を示している。 この2スーターオープンの評価だが、今までのHANAの感触は、5521形、バルは8−10、ノンバルは5−9でピュアハンドでの勝率がいい。 54形でのオープンは、建設的にも貧弱で、特にバルでの無理矢理オープンは結果が悪い。 このEのハンドでの2Sオープンは成功しそうな予感がする。
 Wの3Cは、持っているマイナーを選択させるパスオアコレクトのビッド。 Eの3Dコレクトに、満足してのパスであった。
(プレイ)
 HQのフィネスが利き、Sでダミイ(W)をパンプされていないので、5メイドの結果。 だが、4H、5Dをプレイしたいハンドでは無い。 もし4Hのコントラクトだとして、SK(A)のリードの場合はどうプレイするのだろう? ラフをしてCでも先に負けておくのだろうが、ディフェンスはDでもぼんやりリードしておくのがよさそうか。 CをEで2回ラフ出来ても、トランプコントロールが保ちきれないので、Dスーツは上手く取れないようだ。

(ホームテーブル) 
4H S5 +650
 W  N  E  S
 H  高  S  清
          P
 P 1D  P 1H
 X XX 1S 2H
2S 4H  P  P
 P
 OL:
1:SQ S5 S3 SA
2:H3 HA H6 H2
3:CK CQ C6 CA
4:S2 S4 S10 S7
5:HK H7 H4 C3
6:SK S9 C2 S8
7:DA、K、Q。。
日本: 0 IMP
#7
ディーラーS
ボスバル
K1065
KJ6
AKQ53

QJ84

J4
KJ9543
973
Q972
9872
86

A2
108543
106
A1072

(ビジターテーブル)
4H S5 −650
 W  N  E  S
 花  F  平  N
          P
1C  X  P 4H
 P  P  P
 OL:
1:C9 CQ C6 C2
2:S5 S7 SA S4
3:H3 HA H6 H2
4:S8 SK S3 S2
5:HK H7 H4 C5
6:DA D2 D6 D4
7:DK D7 D10 DJ
8:DQ D8 C7 C3
9:D3 D9 H5 C4
10:C10 CJ HJ C8
11:D5 H9 H10 SJ
12:CA CK S6 HQ
13:S9 H8 SQ S10
(ホームテーブル、トトロの感想)
(オークション)
 Wのハマンが、2C(6+C、11−16)オープンしなかったのは驚き。 セカンドハンド、バルだからオープンしなかったのだろうか。 Cスーツの内容が気に入らないにしても。
 Nの高野の4Hは、思い切りのよい適切な判断。 Sが(1534)で、HAQの5枚あれば、10勝の良いプレイがあるからだ。

(ビジターテーブル)
(オークション)
 Wの1Cオープンに対するNのテイクアウトダブルは当然だが、Sの4Hのゲームビッドの決断はちょっと大胆だろう。 そこそこの5枚Hの2Aなので、3Hインビテイションで十分に見える。 HANAの思うテイクアウトダブル以上に、Nのフリーマンのダブルは立派なハンドが期待できるのだろう。 総じてこのペアは、ビッドが手堅く、重いようである。
(プレイ)
 丁寧なプレイで、綺麗な5メイド。

(ホームテーブル) 
3N N/1 −50
 W  N  E  S
 H  高  S  清
 P 1C  P 1H
1S  P 2S  X
 P 3C  P 3S
 P 3N  P  P
 P
 OL:
1:SQ S4 S8 SA
2:C5 C4 CK CA
3:S6 S9 SJ S10
4:S5 C2 S7 D3
 :SK、S3。
日本:−5 IMP
#8
ディーラーW
ノンバル
A9
Q10
A853
Q10875

K8763
J96
QJ2
A9
QJ52
852
K1094
64

104
AK743
76
KJ32

(ビジターテーブル)
4C N5 −150
 W  N  E  S
 花  F  平  N
 P 1C  P 1H
1S  P 3S 4C
 P  P  P
 OL:
1:SQ S4 S3 SA
2:C10 C4 C2 CA
3:SK S9 S2 S10
4:DQ DA D4 D6
5:CQ C6 C3 C9
6:HQ H2 H3 H6
7:H10 H5 HA H9
   
(ホームテーブル)
(オークション、N高野の感想)
 Sの1Hレスポンスからバリューショウイングダブル、そして3Sキュービッドに対するNの4巡目のアクションが問題であった。 実戦では3Nを選択したが、今考えるに、すぐの3Sではなく、ダブルしてからの3Sなので、3Nという選択は安直だったかもしれない。 3枚Hと思われることはないし、良い2枚Hあるので、4Hのビッドが良かったかも。 1ストッパーのSでは、CとHスーツの両方活用しきるテンポが、3Nには無さそうだ。
S清水「そっち(N)の手を持ってたら、そう(実戦の)ビッドしてしまいそうだけどね。」

(ビジターテーブル)
(オークション)
 Wの1Sオーバーコールに対する、Eのプリエンプティブ3Sレイズには賛成だ。 オポーネントスーツ(H、C)にアナーが無く、4枚Sサポート、おまけにWはパストハンドだから、NSのゲーム近いコントラクトに対する良い牽制ビッドになるはず。 現実にSは、コンペティティブダブル、4C、5C、4Hから微妙な選択をしなければならなくなった。 Sの穏便な4Cの判断で、ちょっと得した気分の5メイドの結果となった。 だが、プリエンプティブ3Sがオポーネントの競り合いレベルを後押しする格好で、良い4H、5Cビッドの判断を助けてしまう事があることも忘れてはいけない。

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