NO.2(作成:2001年11月15日)

バーミューダボール 2001

第1日目−第1試合: VS イタリア戦 (#5〜#8)

2001/10/22(月)(10:00〜12:40)
(ホームテーブル) (ビジターテーブル)
平田 Lorenzo LAURIA
Guido FERRANO Dano DE FALCO 前田
HANA Alfredo VERSACE

(ホームテーブル) 
4H E/5 +250
 W  N  E  S
 F  平  D  花
   1C 3D  P
4D  P 4H  P
 P  P
 OL:
1:C3 C5 C7 H2
2:D4 D2 DJ D5
3:CJ CQ H5 C4
4:SA S3 S4 S8
5:SK S2 S5 SJ
6:DK D3 D6 H6
日本:+16IMP
#5
ディーラーN
NSバル
J8
KJ86

AQ10872

954
109
J876
KJ95
AKQ76
52
AKQ1094
−−

1032
AQ743
32
643

(ビジターテーブル)
6DX E7 +1190
 W  N  E  S
 林  L  前  V
   1C 1D  X
3D 4H 5D  P
 P 5H 6D  P
 P  X  P  P
 P 
 OL:3 
1:C3 C9 C10 D9
2:DA
3:DK
4:SA
5:SK
(ホームテーブル)
(オークション)
 Nの1Cオープンに対するEの3Dオーバーコールは、(5+S&5+D、F1)と、コンベンションカードにある。 ちなみに、(1C)3Cのビッドは、(5+S&5+D、リミット)とあった。 各種の2スーターオーバーコールを、いろいろ強さも区別して紹介するのもアイデアと思った。 マイナーオープンに対しては、2Dはマルチメジャー、2Hから3Dの5つのビッドを使って、Cを除く3種の2スーターを、2つに強さを区分して示しているのである。
 実戦では、Eの3Dジャンプオーバーコール(Wからアラートは無し)を、単なるDのプリエンプティブジャンプと思っていたSのHANAは、ばんやりパスをし、Wが4Dレイズ。 
「ふーん、プリエンプティブに4Dレイズかぁ」と思っていると、Eの4Hがのっかったトレイが回ってきた。 そこで少し興味の湧いたHANAは、オポーネントのコンベンションを取り出し、初めてその2スータービッドを知った。 
「3Dはコンベンションだから、アラートくらいしろよ。。」と思いつつ、「どうせ5Dのリードは自分だし」、とパスをしたら、しばしの長考のW。 そして、置いたのがなんとパスのカード! トレイをN−Eに回すやいなや、Eからイタリア語の怒鳴り声! Wに向かっておもむろに、「コンベンションカードにこんなこと書いてますけど、、、」とその部分を見せるHANAであったが、「そんな約束なんて、覚えてるわけないやんけ!」という内容と思しきイタリア語で、Eに反論(?)していた。

(プレイ)
 プレイ中から、プレイ終了後数分間、会場に響きわたるイタリア語での言い争い。
「コンベンションを覚えてこなかったWのお前が悪かろう? 言い合っても分は無いぜ。」と思いつつ、
「早く静かにしろ! 時の刻みは、あんただけのものじゃない。」と心の中だけで言っていた。
 正直、この後の#6でも、ビッドの文句の言い合いが再びあり、イタリア戦を結構楽しみにしていたHANAは、けっこうゲンナリした気分となった。 (後のディフェンスミスの大きな原因だったが、言い訳にはならず)
「これが、あのイタリアチーム??」

(ビジターテーブル)
(E前田の感想)
 策略で、1Cのオープンにぐっとこらえて1Dオーバーコール。 次に、3Sか4Sを言うつもりだったのだが、Sのネガティブダブルの説明、Nの4Hビッドで、Sがスペードを4枚持っていると思い、Sは紹介するのは止めにした。 また、Wのプリエンプティブ3Dで、5Dが堅くメイクしそうだが、オポーネントは知らない。 5Dはサクリファイスだと思ってくれるとうれしい。 5DパスパスにNの5Hで、そう簡単には売ってくれない。 ここで少し考えた振りをして6Dビッドは、やはりサクリファイスだと思ってくれるだろう。 ここまで粘ると、Cの方が取れると思ってリードが来るだろう、ということに賭けて6Dをビッド。 Nは当然風なダブル。 Cリード! やったあ!
(トトロの感想)
 老獪なEのオークションですねぇ。 HANAなら、テイクアウトダブルから、ぼちぼち全員で相談を始めそう。

(ホームテーブル) 
7C E7 −2140
 W  N  E  S
 F  平  D  花
      2C  P
2S  P 2N  P
3C  P 3S  P
4C  P 4D  P
4S  P 4N  P
5N  P 7C  P
 P  P
 OL:10
1:S10 SK S7 S3
2:C2 C7 CQ C9
3:C4 S6 CA C8
4:CK C10 C6 D4
5:H2 H3 HA H9
日本:+2 IMP
#6
ディーラーE
EWバル
Q87
63
K8632
1087


87542
Q5
AK532
A43
AKQ10
A10
QJ64

J109652
J9
J974

(ビジターテーブル)
7H E7 +2210
 W  N  E  S
 林  L  前  V
      2N  P
3C  P 3H  P
4N  P 5C  P
5D  P 6H  P
7H  P  P  P
  OL:
(ホームテーブル)
(オークション)
 Wの2Sは、5+H、GF。 Wの3Cはナチュラル。 3S、4D、4S、4Nはキュービッドらしい。
 あやしい7Cの行き方。 Wの説明も自信なげ。 SのCシングルトンが結構楽しみな部分。

(プレイ)
 ダミイを見たEは、ひとしきり文句をWに言い、そして、言い続けながらプレイを始めた。 NがCJの4枚でも持っているか、と期待するHANAであったが、おもむろにクレイムされた。 「自分らの使っているコンベンションくらい、もう少し覚えてから来い!」と、心の中だけで文句を言っておいた。

(ビジターテーブル)
(W林の感想)
 Eの2Nオープン対し、Wはスラムゾーンのハンド。 トランスファーから入り、Cスーツを示す方法もあったが、このスカスカのHスーツよりも、Cでのスラムを狙おうと考えた。 そのためにはステイマンから始めることになっており、3C。 ところが、Eの返事は予期せぬ3H(4枚Hか、5枚H)。 Hが4枚あるならCではなくHでもよいだろう。 4Nは、HのRKCBの確かな約束。 5C(1、4KC)で、キーカードが全部揃い、5DのHQアスキング。 6Hのレスポンスは、HQあり、サイドのKは無しの返事。 ここまでに、SA、HAKQ、DAで17HCP。 DKが無いならば、CQがある可能性は極めて高そう。 ノータイムに近いスピードで、格好良く7Hへのレイズを決断した。
(トトロの感想)
 見事なWの決断だ。 5Dに、Eが5Nをビッドするのもあるかな? 点数的に2Kなどあるわけないから、HQ有り、サイドK無しが伝わるとか。 そこで、Wが6C(CKかCQかあればグランドスラムへ)というトライは少し科学的?

(ホームテーブル) 
3N W4 −630
 W  N  E  S
 F  平  D  花
          P
1C  P 1D  P
1N  P 3N  P
 P  P
 OL:
1:C9 CJ C6 C3
2:D3 D6 DJ DK
3:H5 H9 H2 H4
4:DA C8 D5 D7
5:C2 C5 CA C4
6:CK C7 H6 H3
7:CQ C10 S2 S3
8:D8 D2 D9 S6
9: DQ S8 S5 D10
10:D4 H7 S7 S4
11:SJ SQ S9 SA
12:HA HJ HQ H8
13:H10 SK S10 HK
日本: 0 IMP
#7
ディーラーS
ボスバル
A4
A105
K1072
10974

975
K84
J85
AKQ3
KJ2
J96
AQ943
J2

Q10863
Q732

865

(ビジターテーブル)
3N W4 +630
 W  N  E  S
 林  L  前  V
          P
1C  P 1D  P
1N  P 3N  P
 P  P
 OL:
1:D2 D3 D6 D8
2:DJ D7 D4 *
3:D5 D10 DQ *
4:DA *  S5 DK
5:D9 *  S7 *
 :CJ、CA、K、Q。
10:S9 S4 SK
(ホームテーブル)
(プレイ)
 T1のSのフォローのC6はアティチュード。 C5ほどカモン(Hシフトは全然駄目)でなく、C8ほどノンカモン(Hシフトが大いに有力)ではないという選択。 NTでは、スーツほどハッキリとオビアスシフトを採用しているのでは無いが。 ディクレアラーは、ダミイのCJで勝ち、疾風のようにDをリードした。DKで勝ったNは、Wのハンドを:W(Qxx xxx Jxx AKQ3)と考えたのか、意外に早い決断で、あっさりHシフト。 だが、C続けるのが面白かった。 想定のハンドでも、先にCをリードしておくと、Wへのエントリが無くなるので、D10のフィネスは容易ではない。 オープニングのCリードは、コミュニケイションを断つキリングリードだったかも。

(ビジターテーブル)
(W林の感想)
 メジャーを両方持っている可能性のある1Nリビッドから3Nレイズ。 Nは長考の末のDリード。 まる取りのDリードにちょっと拍子抜け。

(ホームテーブル) 
2C W/2 +100
 W  N  E  S
 F  平  D  花
1C  P 1S  X
 P 1N 2C  P
 P  P
 OL:
1:H5 H3 HQ H9
2:HK H2 H6 H4
3:HA HJ H8 H10
4:D2 DJ DA D4
5:D7 D8 DK D6
6:H7 S3 CJ S5
7:S2 SK S7 SA
8:CA C8 C2 CK
9:C3 CQ
日本: 0 IMP
#8
ディーラーW
ノンバル
1062
865
A75
QJ98

A43
J92
QJ6
A763
KQJ5
1043
84
10542

987
AKQ7
K10932

(ビジターテーブル)
2D S2 −90
 W  N  E  S
 林  L  前  V
1C  P 1S  X
XX  P  P 2D
 P  P  P
 OL:
1:CA C8 C5 CK
2:S3 S2 SJ S8
3:SK S9 SA S6
4:S4 S10 SQ S7
5:H4 HA H9 H5
6:DA
7:DK
   
(ホームテーブル)
(オークション)
 当たり前のSのテイクアウトダブルに、Wはパス(EWはサポートダブルは使用していない)。 Nの1Nレスポンス。 Eの2Cの競り合いに対して、再びダブルを大いに考えた。 ダブルすべきハンドの強さだったかもしれない。 実戦では、Nが(上から4333)の7、8点で、パス、2D、2Hの悩ましい選択をさせるのを避けた気持ち。 N(4324)で、2Hテイクアウトされるのも気持ち良いものではない。「こちらにゲームは無さそうだから、ダウンしそうな2Cで満足しよう」、というちょっと大人しい判断。

(プレイ)
 素晴らしいHリードを、Dのスーツプリファランス模様に、HQ、K、Aの順番に取った。 Nも、H6、H8のフォローの順番は、Dのスーツプリファランス模様。

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