NO.1(作成:2001年11月14日)
バーミューダボール 2001
(ホームテーブル) | (ビジターテーブル) | ||||
平田 | Lorenzo LAURIA | ||||
Guido FERRANO | Dano DE FALCO | 林 | 前田 | ||
HANA | Alfredo VERSACE |
(トトロのチーム紹介のコーナー) | |
(イタリアチーム) 90年代後半から、とみに強くなったイタリア。 前回優勝で、今回も優勝候補の一角なのは間違いない(結果はベスト4)。 70年代からブルーチームのメンバーとして参加していたデファルコ、ラウリアが、若手とパートナーシップを組み、まだまだ元気なのが嬉しい。 エースペアのデュボアン=ボッキのペアが、この試合お休みだったのがちょっと残念。 メンバーそれぞれが大いに個性的で、タレント(人気が高い)している。 |
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(システム概要) | |
(ホームテーブル) (フェラーロ=デファルコのシステム概要) (*)ナチュラル(5、5、4、2)オープン、1Nオープン:15−17。 マルチ2D(ウィーク2Hか、2S)、タータン2H、2Sオープン、バッドプリエンプティブ2N、3N。 (*)アティチュードリード、ルジノフアナーリード。 スーツに対し、Aリードはプリファランス要求、Kリードはカウント要求。 イタリアンシグナル:奇数はカモン、偶数はノンカモン。 リバースカウント。 (ビジターテーブル) (ラウリア=ヴェルサーチのシステム概要) (*)ナチュラル(5、5、4、2)オープン、1Nオープン:15−17。 2Dオープン:18−20、バランス。 2Nオープン:21−22、バランス。 ストロング2Cオープン、ウィーク2H、2Sオープン。 (*)リバースアティチュード、カウント。 イタリアンディスカード(奇数カモン、偶数ノンカモン)。 |
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(ボード) |
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(ホームテーブル) (オークション) 開始のボード。 Wは頑張った1Nオープンで、弱いと見ている日本相手に稼ぎに来たようだ。 ラウンドロビンは、強いチームになんとか勝つことよりも、弱いチームにしっかり大勝ちできるかどうか、が大事なのである。 (プレイ) リードの勘の鋭いプレイヤーならば、いきなりDリードで簡単に2ダウン以上の展開だろうが、C4のオープニングリードは、HANAもきっと選択しただろう積極的なアタッキングリード。 T3、T4でのSのHのカーディング、H6からH4の意味を早速Wは尋ねてきた。「一流プレイヤーは、細かいところもちゃんとチェックするんだなぁ」と感心しつつ、「CよりDのスーツプリファランスの意味だよ」、と教えてあげるが、「カウントシグナルを出さないのかぁ?」、と訝しがる表情であった。 確かに、彼らは結構カウントシグナルを重視しながらのディフェンスの組立てをしているコンベンションカードである。 HANAも80年代から90年代の半ばまで、ディフェンスにおけるカウントシグナルを重視したディフェンスをしてきた。 だが今は、ディフェンシブトリックのカウンティングスピードの優るアティチュード、スーツプリファランスシグナルを中心にディフェンスを組み立てている。 枚数は自分で適当に判断せよ、ということであるが、おかげで全体の枚数の見当をつける判断力は、カウントシグナルに頼っていた時代よりも良くなったような気がする。 (勿論、カウントシグナルが必須な状況では、カウントシグナルである) T8で、NはSQでオーバーラフしそこなって、2ダウンが1ダウンに。 SQでオーバーラフしても、Cは振り込みだし、Dスーツをオープンするのが味が悪いからだが。 CAを取らずに、さらさらと綺麗にプレイするのを見て感心するが、ちょっと嬉しい気分にもなった。 (ビジターテーブル) (E前田の感想) 9点の4441を持ってパスすると、1D−P−1Nで終わり。 ダミーを見ると8点。 さすがバーミューダボール。 最初から仕掛けられたか。 いつものようにオープニングリード悪し。 1トリック目にH5で勝たれ、2トリック目、HAの下にパートナーからHKが落ちる! HKを最初に出していてくれれば1トリック助かったのに。 冴えないデェフェンスでメイクされて始まった。 (W林の感想) Sに1Dの超ライトオープンされ、Wは14点あるが適切な行動のない形。 Eは最悪に近いH3のリード。 ダミーからローが引かれ、WはHKを出しておけばHは3つしか取られなかったのだが、ゲスミスを誘おうかと、いつものように「ノータイム」でH2をフォロー。 Hを4勝もされ、バミューダボール最初のボードがこれでは、ただの速いだけのプレイヤー(ハヤシ)になってしまうかも。 (トトロの感想) Nの1Nレスポンスに対しての、Eのダブル、2C、2D(マイケルズ模様)はメジャー2スーターを表現している? 1C1N、1D1Nのダイレクト、リオープンポジションでのメジャー紹介は、意外とよく出てくる必要な取り決めだから。 |
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(ホームテーブル) (オークション) HANAはプリエンプティブタイプのハンドを持つのは好きである。 オークションの判断がそのボードの結果を決めることが多いので、その扱いがスリリングなのだ。 バルの二番手での3Cオープンはとても常識的な判断と思ったが、「Aのあるハンドで無理してプリエンプティブしない」 「7222は、いわゆるプリエンプティブには向かない」により、敢えてパスをして楽しんでみよう、と。 Nの気の利いたテイクアウトダブル(1Sオーバーコールも非常に有力)に、3Cジャンプは気持ちのいいビッド。 Eが、両メジャーあっての作戦的パスが不発に終わり、慌ててリオープン3Dで競ってきた。 4Cで力強くリビッドしたら、オポーネントは静かになった。 (プレイ) DKのリードは、カウント要求のリード。 EのD2は偶数枚の意味。 Wは悠々とトランプシフト。 H10がWに居なくて、また、EがH4枚あってHQがエスタブリッシュせず、残念ながら1ダウン。 プレイが終了した瞬間、イタリア語で、W:「@*−+/¥@??!」、E:「:¥・。#@+−、!!!」、と、訳の分からないやりとり。 察するに、D2がカウントかどうか、というディフェンスの問題と、5Dルーズをしたが、原因はEのパスだ、という事の検討のようだ。 「国際試合では、英語以外はテーブルで使用してはいけないんじゃぁなかったっけ?」 (ビジターテーブル) (E前田の感想) バルのセカンドハンドの3Cオープンに、Wが3Dとオーバーコール。 Nの4Cレイズに、Eはなんとビッドすべきか? Cシングルトンがそんなに大きくトリックをカバーしているとも思えず、4枚Dのサポートはうれしいのだが、パートナーのDが強ければ強いほど無駄なバリューになりやすく、Aの無いこともあり、5Dが出来る可能性は50%を切っていると判断した。 オポーネントのバルの4Cレイズにも敬意を表して4Dだが、結果ゲームルーズ。 まあ、ノンバルなので6IMPの失点と思いながら、「今回も、先ずは後ろ向きに走り始めたなぁ〜」 (トトロの感想) Eのハンドは、綺麗な7ルーザーハンド。 そのスクリーン内のように(アゲはアゲを呼ぶの法則)明るく考えるならば、 W:(Axx Ax AKxxxx xx)あれば6D。 まあ見当は、その内の1キーカードが抜けている程度だろう、ならば、5Dくらいか、という見方はどうでしょう? いつもなら、パストハンドを良いことに、5Cキュービッドしたり? |
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(ホームテーブル) (オークション) 有利なバルネラビリティのサードハンド、Nの3Cオープンは常識的な選択だが。 Sの4Cレイズは常識的選択のコンビネイショナルプリエンプティブ。 格言:「気の利いたコンビネイショナルプリエンプティブは最良である」、を実行したわけである。 その時の気持ちは、オポーネントの4H、4Sは大いに歓迎、であった。 望み通り4Sとなり、、、、 (プレイ) SはT2で、NのCKをCAでオーバーテイク。 Dラフを脅しに、SAKを叩かせようという狙いのD5のリードをした。 だが、振り返って考えてみると、T1で、CAでオーバーテイクし、すぐにD4をリードした方が洒落たディフェンスだった。 ディクレアラーのハンドが4351(KQxx xxx Axxxx x)で、CでパンプしてSJを取る方針は、S1H1C1しか取れない展開となるのだから。 (ビジターテーブル) (E前田の感想) パスパス3C。 さて、Eの(4432)の14点は? 普通の人には当然のダブルかもしれないが、パートナーがパストハンドを考えると味方のゲームは薄いので、判断に悩んだ。 今回は、「悩むハンドは積極的にビッド」、と心に決めていたのでダブルを決心。 (Wの林の感想) Nの3Cオープンに、Eは果敢にテイクアウトダブル。 対して、Sがパスならば、Wは4Sにジャンプする計画だったが、Sの4Cレイズが入ったので、レスポンシブダブルでDスーツにもあやを残した。 結局は4Sで決まり。 CKのリード。 H1、C2、S1負けそう。 Sでよほどの運を期待するしかない形だ。 T3のDシフトをダミイで勝ち、SAを取るとSQがNから。 何とかの法則(*)を全面的に信用しているわけではないが、さすがにSQシングルトンが分が良さそうと判断し、S8でフィネス。 Hを出してHAに負け、自分のハンドをスクリーンメートのSに見せてお終い。 (トトロの感想) Eのテイクアウトダブルは、さすがに必要でしょう。 一般的指標は、Nのナチュラル1Cオープンに対し、恥ずかしくないテイクアウトダブルのハンドならば、代が少々上がっても、同じ行動をすればいいものだ。 HANA心得として; 「プリエンプティブの波に乗る」または、「流れに逆らうな」または、「代が上がったのは自分のせいじゃない!」 (*)(トトロの補足) 「何とかの法則」とは、一般に「リストリクティッドチョイス」と呼ばれるもので、 「もし、NがSQJダブルトンならば、2回に1回はSJをプレイしただろう、でもSQシングルトンならば、必ずSQがプレイされる。 よって、SQシングルトンの可能性はSQJダブルトンの倍ほど有る。 従って、フィネスした方が良い」という法則である。 この法則は正しい。 |
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(ホームテーブル) (オークション) 2Nオープンから、パペットステイマンの展開。 3D(4枚メジャーどちらか有り)に対するNの4Dは、スラムに興味は無い4S4Hを示している。 実は、Sも両メジャーを持っているので、どっちを選ぼうかという贅沢な悩み。 Nは、きっと向かい合った4423、4432程度なので、もう一方のメジャーをディスカードして消す事は出来ないだろうハンド。 ならば、いずれ負けに行かないといけない弱いSをトランプにした方がいい、と考えた。 Sラフが入らない、Sをトランプにした方がNへのエントリに余裕が出来る、Hをスキップして隠すのもプレイに味がでる、とかのメリットがあるからである。 対抗テーブルでも同じコンベンションを使っていたらしく、Sの一流のプレイヤーがHをプリファーしているので、どっちでも大したことでは無い、のでしょう。 (プレイ) ちょっと予想したように、Hリードがポックリやって来た。 SAをEに負け、Hリターンを単純にディープフィネスし、Wにラフされ。 Wがトランプでイグジットしてきて、ドロートランプする。 次に、C4勝でSのHをディスカードするか、DKのフィネスをしてNのHをディスカードするかで、5メイドのチャンスである。 実戦は、CJドロップを試して、DKのフィネスを試すという、一見まともそうなプレイを選択した。 だが反省するに、パストハンドのEは、SAHKJ持っていたので、DK持っている可能性は非常に低い。 従って、DKのフィネスチャンスは殆ど無いので、CJを見つけるのがアップトリックするかどうかのすべて。 メジャーの枚数(W4枚、E6枚)から、WがCJの4枚を持っている可能性が少し高い(比率は残りの枚数の、9:7となる)。 従って、T7では、C10のフィネスすべきだった。 |
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