NO.3(作成:2001年11月17日作成、20日修正)
バーミューダボール 2001
(ホームテーブル) | (ビジターテーブル) | ||||
平田 | Lorenzo LAURIA | ||||
Guido FERRANO | Dano DE FALCO | 林 | 前田 | ||
HANA | Alfredo VERSACE |
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(ホームテーブル) (オークション) Wのテイクアウトダブルからの4Sゲームビッドは普通。 Eが役立ちそうなDスーツと、多少のバリューを2Dで紹介してきたからである。 Wは、Sの1Cオープンに対し、プリエンプティブ模様の4Sをビッドするのも実戦な有力ビッド。 (プレイ) Nのオープニングリードの選択は微妙。 Sのハンドの見当は3325だから、CQも有力か。 H2のオープニングリードとダミイを見たHANAは、T1で一分考えてHAをプレイし、3分考えてDA、そしてH8をプレイするという見事なミスディフェンスをした。 その自分の思考を検討するに、「リディキュラス(おかしな)ディフェンスプランコンテスト」があれば、大いに推薦したいものであった。 HAで勝った後、Wが良い6枚以上のS、HK、DKを持っているという前提でディフェンスを考えるのであるが、先ず浮かんだWのハンドが; W(AKQxxx Kxx KJx J)であった。 トランプリターンはS狩られてDKで駄目。 HリターンはHK、Hラフ、D出されてDAで勝つが、そこでお終いでうまくいかない。 やはり、HKをNに期待するかなぁ、と。。。。ならば、DAをキャッシュしてからHを出せば、Dラフも出来て2ダウンだ。 おや? 先の想定のハンドでも、先にDAをキャッシュしておけば、HラフしたダミイはDとCしか残らない。 すると、Dリードならラフ出来る、CリードならNがCQで勝ちDラフが実現する! 結局、DAを取り、WからDKが出てきたが、それは予定のカード。 ちなみに、NのD3はアティチュード。 HKあればDノンカモン、HK無ければDカモンを出すような状況と考えられる。 D3は何とも言えないので、さして気にせず予定のHをリードすることとなったのである。 《このプランのどこが馬鹿げていたか?》 大勘違いは、先にDAを取ったら、ドロートランプされてD走られてしまうこと。 次に、実戦の展開でも出てきたCKをリードするアボイダンスプレイで、NにCQで渡ることが出来ないこと。 変な世界に入らずに、Wのハンドを、HKがある(7321)とか、(6331)だがDJが無いのとかを想定して検討すべき、と深く反省した。 (ビジターテーブル) (W林の感想) Sの1Cオープンに対し、3Nにもあやを残すダブル、3Cのストッパーアスキングなどは考慮に入れず、「作れそうなコントラクトをビッドする」という方針の4Sオーバーコールを選択した。 |
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(ホームテーブル) (オークション) Eの1Sオープンに対して、2Dオーバーコールは必要なオーバーコールと判断。 (1462)ならばテイクアウトダブルを掛けるHANAであるが、2461は2Dである。 Wのダブルは、単なるネガティブの説明のみ。 #5のビジターテーブルでもあったように、ヨーロッパペアのネガティブダブルは、自分といろいろ取り扱いが違う部分があるので注意が必要だ。 Nの2H、Eの4Sがのったトレイが戻ってきた展開は意外であった。 パス、ダブル、5Hが候補である。 サポートが4枚もありがながら、それを教えないのは、競り合いにおいてもっとも重い罪である。 従って、5Hレイズの選択は、結果がどうなるにしろ必須のアクションと考えている。 格言「間違いかなと思っても、4枚サポートがあればレイズせよ」 Sの5Hに対するWのパスは、「(Eに)ダブルを言いなさい」の意味。 「インバーティドダブル」と呼ばれている。 普通のフォーシングパス(ペナルティダブルするか、ビッドするか)のハンドはWがダブルをして相談、すぐ5S等はスラムを誘っていないプレイしたいハンド、パスをしてパートナーの自動的ダブルをパスすればペナルティハンドで、パートナーのダブルを5Sにテイクアウトすればスラムトライしたい余力有りのハンドを示せて少し便利だ。 ただ、フォーシングパスになる状況が明確に定義されていないと、このインバーティドダブル使えない。 (ビジターテーブル) (E前田の感想) Sのテイクアウトダブルに対するWの1Nは、2Cへのパペット。 Cのサインオフ、Cのインビテション、CかDかHの5枚とS2枚の7−9、C5枚と赤いスーツ4枚のGF、C5枚とS3枚のGF、のいずれか。 Nの4Hジャンプに対して、判断に困ってパスすると、パートナーがダブル。 ペナルティと判断してパスしたが大失敗。 インビテイション以下の類のハンドの時は、S2枚かCが長いのだから、先ず4Sテイクアウトして、あっさりダブルされたら5Cに逃げるのだったか。 (トトロの感想) フィットの見当をつけるべきハンド。 EのボイドのHから、お互い10枚フィット近く、と見るハンドか。 流れに逆らわず、Nの4Hに4Sをビッドするのが自然そう。 Wのダブルは、Cのインビテイションか、5枚Cを含むGFタイプの意味なのでしょうね。 Eで5Sまでプレイできるなんて、ちょっと驚き。 荒れたハンドの典型ですね。 (トトロ補足) 「Eで5Sまでプレイ出来る」とは、5Sをダウンさせるディフェンスを見つけて、しっかりやり遂げるのは見かけ以上に難しそうだから。 ホームテーブルの展開でWかEが5Sをビッドした、としてディフェンスを考えてみよう。 フィットしたHAから様子を見るリードはあり得る。 それはラフされ、S出されて、S2個でお終い。 閃いたDリードの場合は、いきなりNがラフし、1ダウンは簡単。 T2でNはH10かH8(SにHAで渡りたいから、HKでは無く)をリターンしそう。 Eにラフされ、SAで勝った時、再びNにDラフさせてお終い。 T2でNがCリターンを見つければ2ダウンだが、それはちょっと凄すぎるリターンといえる。 一番有りそうなリードは、SA持っていることもあり、NにHKで1回渡れることを期待してのC9のシングルトンリードであろう。 それは、Eが勝って、SAに負けに来るが、SAで勝ったSは、DラフのNへのエントリを見つけないといけない状況。 予定のHKのエントリは失敗で、ドロートランプされてお終いになる。 さて、NはDラフのエントリをしっかりSに教え切ることができるだろうか? ディフェンシブシグナルのパートナーシップが大いに試される瞬間となろう。 平花ペアの「オビアスシフト」「リバースアティチュード」「トランプフォローはスーツプリファランス(SP)」で展開を想定すると; T1:C9−C4−C3−CA :C3のCカモンはHノンカモン、更にいうと残りのDカモンの意味合い。 T2:S6−SA−SK−S2 :NのS2のフォローは、低いランクのDのSP。 T3:D2−D3−S3−DJ :SのD2は、Cラフ要求の念押しSP。 T4:C5−C2−S10−C6 :NのC75からC5の選択は、再びDラフ可能を知らせるDのSP。 T5:D10−D4−SJ−D8 :SのD10は、「Cラフ出来ないから、Hですよ!」のHのSP。 T6:HK−S5 、で見事に2ダウンさせ。 Nは、HKのエントリより、より確実なDラフのエントリを示す必要があることを意識する事が第一。 次に、このNS共にビッド(レイズもあり)されている状況での「オビアスシフト」スーツの決定に誤解があってはならない。 ダミイのH、Dは共に複数枚で、オビアスシフトスーツにならない、という否定的要素はない。 オビアスシフトスーツになる、という積極的要素の検討であるが、NS両方がビッドしている場合は、共にビッドされていない状況と同様に解釈し、弱い3枚、短い方、アナーの数という選択の順番になる。 従って、HJx、DQxxxを比較して、Hが2枚なので、Hがオビアスシフトスーツと見なされるのだ。 従って、Cリードに対して、オビアスシフトスーツのHはノンカモンだよ、の意味で、Cスーツ自身にカモンアティチュードのC3をプレイすることになる。 Nが、3631だったならば、HKエントリを示すことになり、CノンカモンのC7をプレイして、オビアスシフトスーツのHのカモンを送ることになったろう。 「Test Your Partnership Defense」の良き教材となるボードである。 |
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(ホームテーブル) (オークション) Sのハンドは、ついさっき(#2)見たことあるような。 一見普通な3Cオープンと考えられているが、オープンする必然性がこのハンドには見あたらない。 Nの1Dオープンに、Eの3Sプリエンプティブ。 何かの2スーターかと、コンベンションカードを調査するが、特に何も無し。 Sプリエンプティブのよう。 3Cならビッドしたいハンドだが、4Cビッドはお調子者だろう。 Wは4Sレイズを悩んだようだが、パスを選択。 Nもパスしたが、SKが、DKの位置ならば、明らかにリオープンダブルすべきハンドといえるだろう。 SKシングルトン、弱いDスーツが、14HCPありながら興奮させないハンドにしている。 (プレイ) (4Sルーズを巡るEWの言い争いを書く気はもうない。) (ビジターテーブル) (E前田の感想) 3C−P−5C−で回ってきた。 このハンドで5Sを勘良くビッドすると、5S出来るハンドをパートナーがしている時は、パートナーは御親切に6Sにレイズして失点になる可能性が大きい。 従って、冷静にパスをした。 (トトロの感想) #10に続き、ボイドのハンドに悩まされるE前田さん。 そういえば、#5もボイドがあったね。 教訓「高い代でのフィットした競り合いでは、ボイドがあればオーバービッドせよ」 一般に、ボイド以外のスーツの30HCPのうち、自分らに23HCP(オポーネント7HCP)あれば、12勝1敗がアベレージとなる見当。 (ところで、明らかに最後DAに負けが明瞭なのに、ヴェルサーチに最後までC走らせてよかったの、ハヤシさん?) |
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(ホームテーブル) (プレイ) HQのリードの場合は、手堅くHJ10を利用して1個増やしが安全プレイ。 もし、NからパッシブなSリードだったならば、先ずCJでフィネス。 次にCAK叩いて、C3−3、C10ダブルトンドロップを試し、損のないウィナーのSを走ってディフェンダーをスクイズ模様にプレイして、最後にDQのフィネスをする展開でプレイしただろう。 (ビジターテーブル) (W林の感想) 良い17点は、1Nオープンでは無く、1Cオープンから2Nリビッドだ。 パートナーの3Sに対して、4Cのアドバンストキュービッドもあったが、少しひより気味の4Sレイズをした。 すると、Eの4Nから5Nのグランドスラムトライ。 6CでCKを示すことは出来るが、この素晴らしい5枚Cを示すものではない。 決定的な事は、3Sに4Cのアドバンストキュービッドをしなかったビッド経過を踏まえた上で、Eから7Sを誘っている事である。 単に4SレイズするWのハンドで、これ以上良いハンドは考えられない。 従って、ここで7Sを決断することにした。 (トトロの感想) ナイスビッド、ナイスプレイ! 1Cから2Nは大賛成。 7コントロールあるので、Eの3Sには、4Cのアドバンストキュービッドしてもいいのでしょう。 役立つSJ、CJで、17点がフルワークするハンドでしょうから。 でも、Eの5Nが良いビッド。 Wのトランプの内容が悪いのを知っているので、3Sに対してアドバンストキュービッドしにくかった事も想像される所。 5Nに7Sの決断は大大賛成! ふと、 前田法則「バーミューダに、グランドスラム多し」を思い出すトトロでした。 |
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