2001PABFオープンチームレポート

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(成田さんからの報告)
現在、現地時間6/10(日)24時35分(すなわち、6/11、0:35)。
メール書き始めの時間は、なぜかいつも似たような時間だなあ。(注:シンガポールは、日本よりも1時間遅い。なので今日本では、1:35。)

オープンチームの3日目。
残念ながら、NPCの勝手な目標の60VPには大きく届かず。
vs Thailand=13VP、vs NZ=19VP、vs Macau=13VP、合計45VP(ジャストAve)でした。したがって、予選ラウンド8ラウンド(全22ラウンド中)が終わって、日本オープンチームは、合計114(Ave△6)。
確か、現在かなりダンゴ状態。(詳しくは大政さんレポートを)なので、楽観的なNPCは、そんなに心配していません。最近よく聞くNPCの独り言。(皆に聞こえるように言う)
→「日本チームは今後段々調子をあげていって、クオリファイラウンドで調子(疲れ、では無いよ)をピークにもっていくはずだ。逆の手順は駄目だけど。」

●Rd.1-6(vs Thailand)(日本はVisit)(10:00〜13:00)
 前田-林、清水-小林。
 大勝する予定が、13−17。
 なんやかや、で中級のIMPの移動が沢山あり、34IMP-44IMP。詳細は省略するが、聞くところによると、Thailandの某ペアは、割とアンダービッドらしい。よし、第2試合目は、「ビッドしたらできるゲーム」が沢山来ますように。試合後の皆の表情が少し暗いか。やはり個々人の獲得目標VPは、NPCと同様、もう少し上だったのだろう。次の試合は大事かな?

 なお、前田-林ペアが対戦した相手ペアは、日本では珍しい、ビッグダイアモンドシステムであった。話は全く逸れるが、昨夜NPCが「ビッグダイアモンドシステム」の話をした時、誰かが「日本にもピンクダイアモンドというシステムがある。5枚メジャー&5枚ダイアモンドシステムだ。オープンも、1Cに対するレスポンスも、5枚を示す。常に5−3フィットを探しにいくシステムだ。」と言った、と思う。システムの概略は、なんとなくわかるけど、なんでピンクという名前がついているのか、質問するのを忘れた。

●Rd.1-7(vs NZ)(日本はHome)(14:00〜17:00)
 平田-花山、清水-小林。
 NZ(ニュージーランド)は強豪(のはず)なので、NPCの勝手な目標VPは、(昨日は)15だった。結果は、うれしい誤算で、19−11。日本は、レッド対決を制した。(注:レッド、とは、WBF-Convension-cardの右上に提示する色。ナチュラルオープンシステムが、グリーン。ビッグクラブなどストロングオープンシステムが、ブルー。アーティフィシャルの1の代のオープンシステムが、レッド。)双方のテーブルのEWがレッドだった(日本=清水-小林がレッド)。制限時間まで10分を切った時点で、まだどちらのペアとも出てこない。大丈夫かいな、と皆(前田、林、成田)で心配していると、会場から中村篤志(PABF運営スタッフ)が出てきて言った。「まだプレイ中のテーブルは、3テーブル(全30テーブル中)。そのうち2テーブルは日本オープンチーム。」彼のスタッフ姿もなかなか「さま」になっている。まもなく2ペアとも登場して事なきを得たが、荒れたハンドが多いところに、レッドシステムが関与したのであろうか、激しい打ち合いで68IMP-48IMP。10IMP以上のスイングが、8ボード(20ボード中)。15、12、13、13、12、11、11、11。いやはやなんとも。(もう一度、何が起こっていたのか、検証してみなくては。)

 ところで、この試合で清水-小林と対戦したACOLペアは、小林とはユース代表同士で対戦したことがあるらしいが、このペアのうち、片方のお兄さんが曲者。成田が昨日キビッツした時に驚いた。清水、小林には、以下のように伝達した。「彼は、アラートせんぞお。ウィークNT(=12-14)、アラートせず。もちろん、NTリビッド(=15-17)もアラートせず。マルチ2Dも1週してからアラートしてるし。許せんのは、クレームやな。あるタイミングで、自分のハンドを相手ディフェンダーに見せずに勝手にシャッフルしてボードにしまってしまうんや。そのとき対戦していた中国ペアは3ボード中、2ボードは、何も言わんかった(自分たちで質問しあって確かめていた)が、1ボードは『ちょっと待った』コールをしておった。きいつけてな。」成田NPCは、関西の人が多いチームメンバーの影響を受けて、関西弁になってしもうたように思う。別にかまへんか。なお、清水さんの体調は問題無し。この点は、一安心。

●Rd.1-8(vs Macau)(日本はVisit)(17:30〜20:30)
 平田-花山、前田-林。
 昨日は、なんとか20くらいを、と期待していたが、これまでのMacauチームの獲得VPの状況をみると、なかなか強そうである。というわけで、Rd.1-6と同様、NPCの思惑がはずれて、13−17。この試合も打撃戦で、48IMP-59IMP。では、この試合から、日本チームが得点したボードを2つほど。(ちょっと見にくいかも。夜遅いので、手抜きでご容赦を。)
 No.2
       2,KQ,KQ8653,AKJ8

 853,9872,1097,432 □ AKQ1074,654,J2,95

       J96,AJ103,A4,Q1076

     平田      花山
 W   N   E   S
         P!  1C
 P   1D  2S  P →→「特に言う事無し」というパス。
 P   3S  Dbl P!→→「AでもKでも無いがハーフストッパ」
 P   4S  Dbl P!→→「余裕があるぞ」
 P   6C! P   P

 なんと花山は、意味あるパスを3回。ビッドは見かけで判断してはいけない。平田のラストジャッジもお見事。ビンゴ!Eも多少(?)協力的だったかもしれない。

 林       前田
 W   N   E   S
         1S! P
 P   2D  P   2S
 P   3S  P   3NT
 P   P   P

 こちらのEWは、協力的ではなかった。Dblなど一度もせず。

 No.17
       K984,KQ10,6,K10874

 2,976,AKQJ9752,5 □ A105,A8432,84,QJ6

       QJ763,J5,103,A932

 林       前田
 W   N   E   S
     2C  P   2D   2C=Precision, 2D=MAJ ASK
 3D! P   3NT Dbl
 P!  P   P!

 林は5Dも考えたが、「3NTだけができるかもしれない」と思って3D。ダブられたときに、林がびびって逃げ出さなかったのは偉かった(Change in mind, という事になりますもんね)。もちろん、林、前田ともリダブルと言わなくてよかった。NSが4Sに逃げ出せば、1ダウンしかしない。ディフェンスは3回クラブを続けたので、クレーム。2アップで、750点。裏は5D、1ダウン。(ビッドは聞き損ねた)

●夕食。(〜22:30)
 前田さんは仕事でこちらに赴任中の弟さんのご家族とともに、別口。従って、今日の「夕食を沢山食べましょう会」参加者は6名。英語がしどろもどろのNPCは、夕食の場所探しをサボっていたため、平田さんがお店を探してくれる。結局、パシフィックホテルに入っているインド料理屋さんを目指して、タクシーでGO。今日は飲むことはそこそこに、インドの美味しいからい料理を清水さん(既に夕食終了してた)を除き、皆パクパク&バクバク。いやあ、美味しかった。満足、満足。お店も満足だったと思う。支払った金額もそれなりだったから。

●ミーティングat前田/小林(twin)ルーム。(〜24時)
 22:30頃に我々6名がタクシーでホテルに戻ってくると、前田さんが乗った弟さんの自家用車もほぼ同時にホテル正面玄関に到着。なんと、息のあったチームでしょう。これにはNPCも感激。そのままミーティングルームに移動。しばしの間、皆の頭の中をブリッジモードにしてから、三々五々解散。おーい、小林、部屋に入るなり、バタンキュー。良いねえ、若者は。

さて明日は、第一ラウンド最終日。マレーシア、インドネシア、AUS。NPCの現在の悩みは、インドネのラスー&マノッポペアに、誰を当てるか。あと、明日の目標は51VP。理由は簡単。これで、ジャストアベだから。最初の試合で、どれだけ稼げるか、でしょうね。

以上(今3:00。わわわ、寝なくっちゃ。)

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