繁殖の経過は6期に分けられる。
(ツガイ形成期) (造巣期) (産卵期) (抱卵期) (育雛期) (家族期)
(造巣期)・・・3月20日〜5月10日頃まで(50日間)
この時期には古巣の手入れや、新しい巣穴掘りが観察される。
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2005年5月6日愛山渓
左の写真
木の上の方にある穴がクマゲラの巣。
木屑を雪の上に落としている。
上の写真
クマゲラが木屑を加えて外に出している。 |
(産卵期)・・・5月11日〜13日頃(4日間)
産卵は確定が難しいが、1日に1個で3〜4個の卵を産む。
(抱卵期)・・・5月14日〜5月29日頃(15日間)
巣を空けることがなくなり、1日に4回の雌雄の抱卵交替がある。 |
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2005年5月20 愛山渓 日5月27日 |
(育雛期)・・・5月29日〜6月29日
餌を運び始めてから巣立つまで31〜32日間
育雛期を10日ずつに3つに区分すると
1、<前期> 雛の小さな鳴き声が聞こえることがある。
抱雛を行い、雄は夜間巣をねぐらとする。
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2、<中期> 雛たちは、親が飛んでくる鳴き声で
巣穴から顔を出し始める。
抱雛を行い、雄は夜間巣をねぐらとする。
給餌回数が多くなる。
3、<後期> 雛たちは巣穴から顔を出し争って鳴き声で
餌をねだる。
雄は寒いに日は巣をねぐらとし、暖かい日には
巣にいないことがある。
雌は近くにねぐらとなる巣を持っている。
2005年7月12日
ニセチャロマップ林道
右は拡大したもの |
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2005年6月15日
愛山渓 |
※ 抱卵期、育雛期を交替する時の朝、巣の入口でくちばしを重ねる行動があるが、
人間が近くでカメラなどをかまえているとその行動は見られない。
※ 雄、雌、巣穴に仲良く入って交替をすることが時々見られる。
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給餌回数
<前期> 巣穴の中で給餌をする。雌雄あわせて1日10回。
<中期> 巣穴の入口、又は中で給餌をする。雌雄あわせて1日15回。
<後期> 親の声がすると顔を出し、争いながら激しく声を出し餌を要求する。
雌雄あわせて1日13回。
給餌回数 時刻別 4::30〜17:30
<朝> 5:00〜 9:00 多い
<昼> 11:30〜12:30 減少
<夕方> 15:00〜16:30 やや増加 |
6月15日 愛山渓 |
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※ 上川町層雲峡では
ミヤマハンノキに
巣が造られる のが多いが、
カツラや トドマツ・ドロヤナギ
にもある。
←2005年4月27日 紅葉谷 |
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2005年4月28日→
愛山渓
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巣立ち |
※ 雛は巣立ちの準備を1週間前くらいから始める。
巣穴の狭い入口で羽を広げる格好をする。 |
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巣立ちの日
朝、雄が餌を与えた後、2回目に雌雄同時にまわりの木に
来て大きな声で鳴きながら雛を誘う。
勇気のある雛から順番にボッボッと巣立ちをする。
なぜか同じ方向に飛んでいく。
愛山系の巣立ちは6月25日。
ニセチャロマップ林道の巣立ちは7月23日で
今までの最遅記録。
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2005年6月19日愛山渓 巣立ち |
大雪山の山々、広がる原生林の風景、広大につづく大地。
そこにはクマゲラ・エゾライチョウ・エゾシカ・ナキウサギ・
キタキツネ・シマリス・エゾヒグマ・・・・・・
動物、野鳥たちの生き生きとした自然の姿があります。
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愛山渓
左 2004年5月20日
クマゲラ
右 4月27日
熊の足跡
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地元で生まれ四十年以上そこで生活し、
山・川をライフスペースとしているオーナーの
的確なアドバイスにより、
簡単には見られないそれらの自然の姿にも
出あうことが出来ます。
美しい風景や北の動物たちとの感動的な出会いや
写真撮影のお手伝いをさせていただきます。
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ニリンソウ |
エゾノリュウキンカ |
オオバエンレイソウ |
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