12月13日 クマゲラ  


層雲峡周辺でクマゲラの越冬用のねぐらを見つけました。
今日はそのレポートです 。

層雲峡から少し離れた森のねぐらでは、15時23分から27分の間に
クマゲラが巣へ戻ってくることを確認。
層雲峡はそこより少し早めに暗くなることから、もう少し早めに巣に戻るだろうと予測。
早めにねぐら近くの木に隠れて撮影のスタンバイ!
すると・・・


 

  

 15時15分。
キロキロキロキロという声が遠くから聞こえ、次第に近づいてきます。
その後、巣から程近い木に止まり、クィーンクィーンと鳴いています。
警戒しているのでしょうか?

息を潜め、ひたすらじっと待ちました。
すると、巣穴のある木にクルクルクルクルクル・・・とやってきました!!
あたりをキョロキョロと見回しています。




あたりを見回していたクマゲラは
するりと巣穴に入っていきました。



すると、普段は一旦、巣穴に
入ると出てこないのですが、
なんと今日はもう一度出てきて、
近くの木の枝に止まりました!



巣穴をよーく見定めて・・・。
飛ぶぞー!!



先ほどとは違って、今回は
新しくつくったばかりの巣口から
入るようです。

さきほど入っていった巣穴口と
比べて、色がオレンジがかっている
のがわかるでしょうか?
新しい巣穴はこうして巣口の
色でも分かります。



巣穴に入ったクマゲラ。

正面から見ると頭の赤い色が
見えません。この子はメスでした。



コラーッ!!

よーく見ると、そんなふうに
見えませんか?

まるで、森の侵入者である私達に
「早く帰れー!」か、
「勝手に撮影するなー!」とでも
言ってるかのよう。


撮影中はこんな感じで、
クマゲラをおどかさないように
木の陰に隠れて、そーっと撮影。

 

 2箇所のねぐらで何回か観察した結果、クマゲラはかなり正確に
ねぐらへ戻ってくるようです。それは本当に5分くらいの誤差。
野生動物たちには、計り知れない能力がまだまだたくさんありそうです。

しんしんと降る雪の中でじっとクマゲラを待っている時間、
クマゲラに驚かれないように出来るだけ気配を消して
撮影する瞬間が私は好きです。
森の中で、森を構成する木や葉、石などになったみたいな
気がします。それでもクマゲラに気づかれてしまうのですけれどね☆


山のリーダー TOMO