ThinkPad310EでWindows95/98を再インストールする際のちょっとしたテクニックです。
*Windowsファイルのコピー*
起動ディスクを作ってDOSモードで外付けCD-ROMドライブを認識させ、
さてWindowsを再インストールする段階になりました。
しかし、ここでちょっとした問題があります。
DOSモードカードサービスを使って起動、
CD-ROMドライブ上のSetup.exeから直接Windowsを再インストールしたとします。
Windowsを再インストールした方はお分かりと思うのですが、 最終段階で
「システムの最終設定を行います。フロッピーを抜いて再起動してください」
というメッセージが出ます。
ここで再起動をかけるとWindowsは立ち上がりますが、すぐに
「○○(ファイル名)がありません。Windows9X CD-ROMをセットしてください」
とかいうメッセージが出て、先へすすめなくなります。
(正確には「キャンセル」または「スキップ」 (だったかな)でとりあえず先に行くことは出来ます)
この段階ではWindowsはWindowsモード(32bitモード)でPCカードを認識してくれないためです。
これを回避するため、最初にWindowsファイルをCorDドライブ
(パーテイションにより異なりますが、以下Dドライブとします)にコピーしておきます。
この場合はもちろんDOSモードでの作業になります。
さて、ファィルが散らばるといけないので、
コピー先のドライブにwin9Xというフォルダを作ります。
まず打ち込むコマンドは、「Make Directory」の略、
(D:\>)md win98 d:
です。(以下、Win98の場合、Win95の場合は「98」を「95」と読み替えて下さい)
次は、カレントドライブをCD-ROMドライブ (ここではEドライブとします)に移動して、
(E:\>)copy e:\win98 d:\win98
と打ち込みます。
すると、CD-ROMドライブ上のWin98のフォルダの中身がDドライブにコピーされます。(されるはずです(^_^;))
ずらずら〜っとコピー中のファイルの名前が並び、コピーが終わると「コピーが終わりました」と表示が出ますので、
次に同じように
(E:\>)copy setup.exe d:
と打ち込みます。
その後、カレントドライブをD:\に移動して、
d:\setup.exe
と打ち込めば、Windowsのセットアップが始まるはずです。
なお、「参考書」によっては、このようにハードディスクにWin98ファイルをコピーしてセットアップする場合、
「別パーテイションにコピーしないとセットアップできない」ように書いてある場合がありますが
特にそういう事はないようです。
ただし、面倒がってフォルダを作らないでいきなりルートディレクトリにファイルをコピーしたりすると、
後からナニが何だか分からなくなりますので、それだけは注意して下さい。(そんな人いないってね(^_^;))
Win98アップグレード版を使ったセットアップ
自慢にもなりませんが私はTP310Eを新品で購入しました。
新品で購入した際のOSはWin95-OSR2でしたが、
「Win98無料アップグレード申し込みハガキ」なるものが付属していました。
(あと、ユーザー登録をしたらアルミ製ネームシールを送ってきました)
なので、現在再インストールする場合はWin98アップグレード版を
フォーマット直後のハードディスクに クリーンインストールするという方法を使っています。
(気のせいかも知れませんがWin95→Win98と段階的にインストールすると調子が悪い「気がする」もので…)
ところでクリーンインストールにWin98のアップグレード版を使うとまたもや面倒な問題があります。
上のようにWin98ファイルをコピーした後、Windowsをインストールしようとすると、
「このCD-ROMはアップグレード版です。確認のためWin95 CD-ROMをドライブに入れてください」
というメッセージが出ます。
なので、TP310Eしか持っていない私の場合、
Win98はハードディスクにコピーしてそこからセットアップをしますが、
そのセットアップの際にもCD-ROMドライブは接続し、
CD-ROMドライブ対応起動ディスクで起動した後セットアップを始めます。
そうしないとWin95 CD-ROMを認識してくれないからです。
「ならば、Win95もファイルをハードディスクにコピーしておけばいいのではないか」
…これはまだ試していないので分かりません。可能なのでしょうか?