マスキングとは?
塗装でも、始める前には「塗装する場所」と「塗装しない場所」をしっかり区別します。
それと同じ事をサンドブラストでも行います。サンドブラストは、あくまでも「研磨作業」の為、厳密に言えば部材を削りますので塗装と違いブラストしない部分は、よりしっかりと布粘着テープ(ガムテープ)でマスキングしないといけません。また、研磨剤の部品内部への侵入にも気をつけないと部品が使用できなくなってしまいます。その為にブラスト研磨そのものよりもマスキングに時間の掛かる場合があります。これも全て綺麗な仕上がりを前提にしています。
バイク部品のマスキングの状態を紹介致します。
ディスクブレーキのプレートをマスキングして中央部分のみサンドブラストを行い、再度塗装をします。この場合、ブレーキパッドの当たる部分はブラストはしませんので写真のようにマスキングを行います。マスキングの際にはサンドブラストでは通常「布粘着テープ」(ガムテープ)を用います。
上の写真がマスキング完了のものですが、第一段階として右の写真のように始めて行きます。その前にテープが付きやすいようにプレートは充分「脱脂」してからはじめます。ディスクプレートの場合は、カッターナイフで円形にカットしていきます。これで、仕上がりが決まってしまいますので慎重に行います。テープは、慎重を期して2重の重ね張りしないと、ブラスト中に剥れてマスキング効果がなくなってしまいますので注意が必要です。
エンジン単体のサンドブラストを行うには、まず洗油などで、オイル汚れや土の汚れなどをよく落とし、充分脱脂してから写真のように研磨剤の入り込んでは困る部分やボルトを外した部分はテープで2重にマスキングします。また、ブラストをしたくない部分等をマスキングします。
このマスキングで1時間30分H位、7500円です。
下の2枚の写真は、エンジンのマスキングを終了してブラスターの入れる前の写真です。写真では、わかりにくいと思いますがオイルシールや各シャフト部分もしっかりとテープでマスキングします。これで、一通りマスキングが完了となります。
下のエンジンで、作業時間は1.2時間位6000円です。
ボルトまでします。
必要であれば全てのボルトにもテープでマスキングします。その際にはテープを張るボルトは全て脱脂をしてから行います。時間的にはかなり掛かりますが、仕上がりを考えて入念に行います。
このエンジンで、ボルトまで脱脂してマスキングすると2時間ぐらい掛かります。
エンジン単体よりも、更に綺麗にブラスト研磨する為にはオーバーホールしたクランクケースやシリンダー等を部品単位でブラストします。マスキングはエンジン単体よりも、かなり複雑になり時間も掛かります。また、材料も余計使います。下の左側の写真を右の写真のようにマスキングします。
以下の写真がクランクケース上下共マスキング終了です。
下の写真は、シリンダーヘッドとシリンダーのマスキングです。
以上のようなマスキングは、かなり時間が掛かりますが仕上がりは大変綺麗に仕上がります。またガムテープは用心の為、2重に張ってください。
マスキングを依頼される場合は作業時間、一時間当たりの工賃が5000円となります。
これには、ガムテープが張れるようにエンジンを洗浄、脱脂する作業が含まれます。詳しくは、メールにて問い合わせください
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