(坂村真民さん)


FOR  THE  TEAM  (チームのために)    (りんどう 1月号)

  昨年、惜しくもワールドチャンピオンを逃した、大リーグ、ニューヨークヤンキースのトーリ監督は、チームの松井秀喜選手のことを、「スランプで苦しんでいるときも、常に試合に集中し、全力でプレーしてきた。そのひたむきな姿勢に、野球選手のあるべき姿をおしえてくれる、、、。」と最大の評価を与えています。

 さらにトーリ監督は、「私が選手にいつも言ってるのは、ジオンビーのようにホームランを45本も打たなくたって、チームに必要な存在になれる。ワンポイントでアウト1つをとる、クローザーで、2イニングを押さえる、、、ことなどで必要な存在になれる。チームが勝つためには全員の力を合わせることが大切だ。これを理解させることが、私の仕事である。誰が、手柄をたてたとか、翌日の新聞を気にしなくなれば、勝てる、、、。」と。

 誰もが手柄をたてて、翌日の新聞だ目立ちたいでしょうが、トーリは、「FOR THE TEAM 」と自分のことを押さえてチームのために、全体のためにと考えています。そう考え、試合していくことが、勝利をもたらし、共に喜びを分かち合えるということなのでしょう。

 「阿弥陀経」に「青色青光  黄色黄光  赤色赤光  白色白光」とあります。
 青い花には青い光りが、黄色い花には黄色い光りが、赤い花には赤い光りが、白い花には白い光りが、
みんな仏の生命を受け、それぞれに光り輝いているというのです。
 いかに、一人一人の持ち味を生かし、全体に結びつけていくか、、、、ここがさまざまな分野におけるリーダーの最も大切な視点ではないでしょうか、、、。  ずいしょう   
5月号へ