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左:ピカソの好んだスープという名のビシソワーズ。
ビシソワーズとは冷たいじゃがいものポタージュスープのこと。暑い季節にはピッタリの一品ですね。
赤はトマト、緑はクレソン、黄色はうっちんで作ったソースでアートっぽく。

右:マクブ(一般名シロクラベラ)のポアレ。
隠れて見えないけれど、マクブの下にはパパイヤのラタトゥイユ。
マクブって沖縄の三大高級魚なんですって。
白身だけど決して淡白ではなく、身もしまってて美味しかったです。
苦手な方もいるかもしれないけれど、お魚やお肉にフルーツの組み合わせは私は大好き。
春の旬のいちごを添えて、フルーティな甘味と酸味も相まって、本当に美味しい。
白いのは生クリームを使ったソースかな。どれかひとつでも十分美味しいのに、アメリケーヌソースとバルサミコソースも加味し、風味豊かなソースとなりました。



左:島豚のロースト。
ここで使われている紫色のソースはビーツ。お肉の上にもビーツのスライスが乗っています。
数年前にやっと沖縄でもビーツの缶詰がお目見えしたととても喜んでいた私ですが、なんと一部ではフレッシュなビーツも出回っているのだとか。
マリネや酢漬けが一般的ですが、土臭いと言って敬遠する人も多いですね。
ロシアの有名な郷土料理であるボルシチの色はこのビーツから。

右:カボチャのプリンとヌーガグラッセ。
カボチャのプリンも美味しかったけれど、このヌーガグラッセがまた!
フランスのお菓子だそうだけど、初めての味覚にクラクラ。
なんて美味しいの!
溶けないアイスクリーム・・・というのかな。(貧困な表現で申し訳ない)
ドライフルーツ、ナッツ、生姜などが入ってて、おかわりしたいくらいでした。
また食べたいなぁ。


巷の評判どおりとっても美味しくて、大満足なディナーでした。
那覇(私)からでもやんばる(友人)からでも、駆けつける価値のあるお店です。
この日は私たちしか予約客がいなかったせいもあり、ずいぶんと遅い時間までお邪魔させていただきました。
シェフが気軽に私どもの話に参加くださり、その上レシピに関する話や素材のことなど多岐に渡るお話も。
こちらはお料理教室もなさってて、実際にお店で供するメニューのレシピも惜しげもなく教えてくださいます。本当になんという懐の深さでしょう。自信が無ければ、プロがこのようなことってあまりなさらないんじゃないかしら。

お料理が美味しいというのももちろん大切だけど作り手側とお客の心理的距離も近くて、お味は一流のリストランテ、雰囲気はビストロっぽく、肩肘張らずに気軽にご利用できます。
ぜひ一度はお出かけになってみて。



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