物語(ストーリー)


  戦乱の火が全国に広がり始めた室町後期。一条家が統治する小国「宇多方」にもその脅威がせまっていたが、名門「飛鳥忍者」の存在のため、他国の諸大名は侵攻を踏み切れずにいた・・・。
ところが、その情勢は一夜で一変する。飛鳥の里襲撃により飛鳥忍者の首領・大鷲のタイガをはじめ飛鳥忍者が命を落とし壊滅したのだ。これにより、隣国の大名が侵攻を開始したばかりか、新興宗教や飛鳥忍者の地位を狙う全国各地の忍者集団が宇多方に集まり始める。
  そんな緊張感に満ちた土地で、黒装束に身を包んだ「鴉のゴウ」が目を覚ます・・・。突如滅んだ飛鳥忍者の生き残りである。しかし彼は、忌まわしい一夜の惨劇をかすかに記憶する以外は、何も覚えてはいなかった。そして鴉のゴウは、失われた記憶を取り戻すため、矢文の助言に従って建設中の宇多方城を目指すのだった・・・。


室町後期
一言で申すなら下剋上!!忍の時代・・・

−忍道戒「宇多方」の時代背景・日本では下記のようなことがありました−

1467年:家督争いを続けていた畠山義就が上御霊社に畠山政長を攻めて破り、応仁の乱が始る。
1543年:ポルトガル船が種子島に漂着する。日本に初めて鉄砲を伝えることになる。
1549年:イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸する。
1555年:伊達晴宗の子の総次郎が、将軍足利義輝の諱を与えられ、輝宗と名乗ることになる。
1560年:今川義元が桶狭間で27歳の織田信長の急襲に敗れる。服部小平太が義元にかかり、毛利新介が首級を取る。桶狭間の戦い
1567年:信長が美濃三人衆の内応により斎藤龍興の稲葉井口城を落とし、岐阜と改め、小牧山から移り岐阜城主となる。
1571年:織田信長が比叡山延暦寺が朝倉義景を支援していることを怒り、延暦寺を焼打ちにする。死者は女子供をも含み3000から4000にものぼる。発端は1年前の石山本願寺の急襲。
1573年:15代将軍足利義昭が槙島城で織田信長に降伏し、京を追放される。240年の室町幕府が滅亡する。