促成栽培について







促成栽培の方法

促成栽培の盛んな地域

促成栽培関連の研究やレポート

家庭での促成栽培の様子 

2008年我が家の促成栽培

 










促成栽培の方法




品種選定

低温要求時間が短い品種で休眠打破のハードルが低く、加温ハウスなどに入れると直ぐに開花する品種で
開花から収穫までの期間が短い品種が理想的です。
また、果実が低温に強い品種であれば加温期間を少なく出来ます。



以上の条件に多くの点で該当するので
通常、低温要求時間が短いサザンハイブッシュ系の早生品種で行われます。





促成栽培の時期について

最近は南半球のチリなどからの冬の輸入も増加しているので
冬だからといって高い市場価格が望めるかは分かりません。
日本では最もブルーベリーの生果の供給が少ないのが4月ですから
加温する場合のコスト的にも、その前後の収穫を狙うのが最も効果的かと思われます。

日本ブルーベリー協会さん
↑左の枠の「財務省2006年スノキ属輸入統計」(pdfファイル)をご覧ください。





低温要求時間を満了させることについて

通常冬の間外気に当てて低温要求時間を満了させてから
ハウスなどに入れて気温を高く維持して開花を促進させ収穫時期を早めます。


一部ではコンテナなどで高原に苗を移動させ寒さに当てることにより
低温要求時間の満了を早めるという試みも行われているようです。参照↓
ブルーベリー 山へ登る?





方法


通常ハウスで栽培します。
加温促成栽培と無加温促成栽培があります。


家庭での栽培では日当たりの良い部屋の窓際などに置いて朝だけでも加温すると
促成栽培が可能です。






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促成栽培の盛んな地域







日本でも最も露地栽培でも早く収穫できる鹿児島県ではやはりその地の利を生かしてハウス生産が盛んのようです。参照↓
ブルーベリーファームおかざきさん、九州ブルーベリーのハウス生産



また、促成栽培では千葉県木更津あたりでも行われているようです。参照↓
千葉県におけるブルーベリーの多様な取り組み




当地静岡西部はどうかと言いますと浜松あたりでは割とまとまって加温ハウスで栽培しているようです。参照↓
農家のたかちゃんさんの
ブルーベリー 浜松では新聞掲載の記事がUPされています。
以下抜粋
2008年5月30日
 浜松市北区都田町丸の浜柑橘農協連合会は、ハウス産ブルーベリーの出荷を始めた。
県西部でハウスによる栽培は初めてで約10キロを1キロ箱に詰め、東京の市場へ出荷した。
農協によると、スーパーなどでは1キロ3000円台で販売されているという。
 同農協が以前から手がけているハウスミカン栽培は燃料費高騰で農家の負担が大きく
ブルーベリーが健康にいいとして注目を集めていることから、ミカンに代わる作物として栽培に着手した。
 ブルーベリー部会では、5会員がハウス栽培用に1ヘクタール、
露地栽培用に20アールを確保、本年度は計8トンの出荷を予定している。 

ブルーベリー順調です






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促成栽培関連の研究やレポート







上伊那農業改良普及センターでは
バックカルチャーを利用して8月19日に標高1500mの宮田高原に山上げし
10月上旬に山から降ろしてイチゴハウスで加温栽培を行い
クリスマスにイチゴといっしょに収穫できるかという研究もされているようです。
参照
ブルーベリー 山へ登る?




「中山間傾斜地におけるブルーベリーのコンテナ養液促成栽培の実用化」
※論文を詳しくごらんになりたい方は↓こちらから行けます。
園芸学研究  園芸学会  5(3) (20060915)
論文はpdfファイルです。
(上段にあるのでタイトル右の「CiNii」 をクリックしてください)

上記の調査を基にマニュアルが作成されました。

コンテナ養液栽培の促成栽培マニュアルです。
促成栽培としては勿論ですが、養液栽培のマニュアルとして興味深いです。
傾斜ハウス及び傾斜地養液栽培システムを利用したブルーベリーのコンテナ養液促成栽培技術マニュアル
近畿中国四国農業研究センター発表





ブルーベリーの促成栽培におけるマルハナバチの利用と品種選択
※論文を詳しくごらんになりたい方は↓こちらから行けます。
園芸学研究  園芸学会  3(2) (20040615)
論文はpdfファイルです。
(上段にあるのでタイトル右の「CiNii」 をクリックしてください)








ブルーベリーの促成栽培に関する研究(第1報)温室搬入時期, 品種, GA処理
↑本文右の「CiNii」をクリックしてください



ジベレリンという薬を用いて単為結果などを促す処理のことを園芸学などではGA処理と呼んだりします。
ジベレリンは種無しブドウを作ったり、ビックリグミなど1種類だと結果率が著しく悪い果樹に散布すると結実させることが出来ると言う薬品のことです。
この薬をブルーベリーに用いたらどういうことになるのか調べた調査です。

この調査では促成栽培という訪花昆虫がいない環境下での調査においてですがGA処理でも十分な結果率が得られることが報告されています。


また、収穫期が遅れる傾向にあること、単為結果であるためにサイズが小さくなること、種が無いことなども報告されています。


サイズが小さくなるのは困りますがラビットアイ系だと種がないというのは嬉しいかもしれません。

また凍害を起こした蕾に対してもGA処理が効果があることや人工授粉などとの併用によって
更なるサイズUPへの可能性も引用されていたりします。


残念ながらこの調査では促成栽培については私にはあまり見るべきものが無かったように思いますが
読者の皆さんでしたら何か光るものを見つけられるかもしれません。



単為結果

単為結果(たんいけっか)とは、植物に於いて、受精が行われずに子房壁や花床が肥大して果実を形成すること。このようにしてできた果実は通常無核果である。自然界でもバナナやパイナップルなどは単為結果し種子のない実をつけることがある。(原種に近いものほど種子がみられる頻度が高い、また種子が大型のことが多い)種なしブドウはジベレリンを用いて、種なしスイカは三倍体植物を育成し、それぞれ人工的に種子のない果実を作った単為結果の例。
wikiより引用







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家庭での促成栽培の様子



1月22日から日当たりの良い部屋の窓際で朝のみ加温して促成栽培を試みました。


2008年の我が家の促成栽培












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