9月の連休も終わり、お客様の予約が2日だけ途切れたので1泊2日のプチ慰安旅行に出かけてきました。
廃虚好きのヘルパーに「ひと夏ヘルパーしてくれたら廃墟ツアーにつれてってあげるよ!」と約束していたので
今回は「空知廃墟探検ツアー」となんともマニアックな旅となりました。
 まずは夕張を目指して日勝峠を越えたところで
廃ドライブイン(?)らしきものを。
入り口が竜宮城みたいになっています。
そして夕張市沢の北炭清水沢火力発電所跡へ。
ここは9年ぶりに訪れましたがその時から解体中で
あまりに巨大な為いまだに解体中だそうです。
以前と比べて多少小さくなっているようです。
私が廃虚にはまるきっかけとなったのが9年前に
初めて見たこの発電所跡でした。
 この発電所は一般家庭の電力供給用ではなくて、
ここから空知周辺の炭鉱へ電力を供給していたそうです。
 
 実は後日、期間限定でこの中に入れることがわかり、
一週間後に再度訪れることになったのです。
その模様は
こちらから。
その後、夕張から桂沢湖へ抜けて幾峻別へ。
奔別炭鉱跡へ行きました。こちらは縦鉱跡です。
 その縦鉱跡の裏に回ると巨大な建造物が
姿を現します。どうやら選炭場跡らしいです。
どうやら私は巨大なコンクリート建造物の廃虚に
惹かれる傾向にあるようです。
こちらは幌内炭鉱の縦鉱跡ですが、現在は別の工場の
敷地内にあり、近くまで見に行く事は出来ませんでした。
 その後、三笠へ抜けて三笠鉄道村のさらに奥へと
進んで行くと幌内炭鉱の選炭場跡の廃虚へ。
 こちらの円形の池みたいなのを見て私はてっきり
鉄道のターンテーブル跡かと思ってしまいましたが、
選炭場跡だそうです。
 さらに奥へと進むと幌内炭鉱変電所跡の建物が。
先ほどの清水沢火力発電所からこちらへ電力を
供給していたようです。
 
 その後、今宵のお宿を目指して日本海側に抜けます。
途中、羽幌当りで日本海に沈む夕日が綺麗でした。
ちょうど水平線に太陽が沈むところを写真に撮りたくて
タイミングをうかがっていたのですが、このあたりの道は
トンネルがあったり、海沿いとはいえ所々地形の関係で
道が内陸へ入り込んでいたりで次に海沿いに出た時は
太陽が沈んだ後でした。
 そして今宵のお宿「ぼちぼちいこか増毛館」に到着。
こちらの建物も廃虚になっていてもおかしくないくらい
(失礼!)年季が入っています。
なんせ建物自体が北海道遺産ですからねぇ〜
古い建物好きにはたまらんですよ。
 この日は宿主さんが札幌で用事があり、休館予定
だったところを「到着も遅いし素泊まりでいいんで」と
半ば強引に(?)泊めてもらいました。(お友達なんで)
なもんで夕食は近くのこのお店へ。
 海沿いなんで当然海産物が美味しい♪
タコ刺や炭火でタコを焼いたり、羊肉焼いたり。
美味しかったです。
 そういえば、
「旅日記2009初夏」でもぼちぼちに泊まり
その時も宿主さん都合でこのお店で食事したような・・・
 こちらは増毛の銭湯だったところです。
前日この銭湯に行きたかったのですが、残念ながら
すでに廃業してしまっていました。
 こちらは増毛小学校です。独特の造りをしています。
数年前に建替えの話が持ち上がったらしいのですが、
貴重な建造物なので保存することになりました。
ところが建物の老朽化もありここへ来てまた建替えの
話が出てきているようです。
 私達はたまに見て「古い建物もいいよね」ですが
実際に毎日使っている人たちにとっては不便な事も
多いでしょうし・・・なかなか難しい問題ですねぇ。
 こちらはNHKの朝の連ドラ「」でも有名な
線の恵比島駅です。劇中では「脚萌駅」でした。
駅長さん役の橋爪功が「あしもい〜あしもい〜」
っていってましたよね。って若い人は知らないか・・・
 ちなみに実際は無人駅で駅舎は左端の小さな建物
その他は映画のセットで中には入れません。
主人公の萌ちゃんと駅長さんの蝋人形が中にあります。
(知らずに行くと一瞬ドキッとする。ちょっと不気味)
 こちらは駅裏のなぞの廃虚。
どうやらなんかの工場跡みたいですが、周りが余りに
草ぼーぼーで近づけなかったので詳細不明。
 その後、今回の旅のハイライト沼田町の昭和炭鉱の「隧道マーケット」めざしたのですが、
(隧道マーケットとは、要はトンネル内商店街です。豪雪地帯の沼田町ということで利便性を考慮して
隧道内に商店が連なっています。隧道内であるため風雨にさらされる事なく当時のままの看板等が残っています)
その昭和炭鉱へと向う道路が9月上旬の台風12号の影響での大雨で土砂崩れだかなんだかで通行止めに(><)
通行止めのバリケードのところにいた警備員のおねーさんに「どのあたりが通行止めなんですか?」と聞いても
(反対側から周れないかと思って)「今、通行止めなんですよ〜」と答えになってないし(詳しくは知らないんでしょう)
どちらにせよ時間的にも反対側からも周るのは厳しいだろうということで、今回はあきらめる事にしました。
 時間に余裕ができたので色々と見て周ることに。
こちらは赤平の北炭赤間炭鉱の選炭場跡です。
 そのすぐ後ろにあるこの山は「ズリ山」です。
ズリとは掘った石炭から石炭として使えるものと分けて
取り除いた石炭交じりの石のことです。
その不要となったズリを捨てて積み上がっていった物が
このズリ山なわけです。
 ちなみに内地ではズリのことをボタといいます。
ぼたもち(おはぎ)に似ている事からボタと呼ぶように・・
いや、ボタに似ているからぼたもち???
あれ?どっちだったっけ(?_?)


 こちらは住友赤平炭鉱の縦鉱跡。
 そしてこちらは炭鉱夫たちが汗を流した銭湯跡。
 その後歌志内へと抜けて「昨日、悲別で」でも使われた
「悲別ロマン座」へ。
 その悲別ロマン座の道路をはさんで向かいには
上歌志内縦鉱跡があります。
 こちらは上砂川の三井砂川炭鉱の縦鉱の縦鉱跡です。
 そして線の上砂川駅跡。先の「昨日、悲別で」
の劇中では悲別駅として使われました。
 その後芦別へと向い、ちょうどお昼時だったので
芦別名物の「ガタタン」をたべました。
なんだかガタタンって汽車が走る音みたいですが、
別に関係はないみたいで(笑)
具のいっぱい入った中華餡スープってとこでしょうか。
ラーメンが入ってるとガタタンラーメン、うどんだと
ガタタンうどんになります。
手前がガタタンうどん、奥がガタタンラーメンです。
なかなか美味しかったですよ♪
 そしてこちらもこの地域限定のご当地ドリンクの
「タングロン」です。乳酸菌飲料なのですが、昆布だか
のエキスが入っているらしいです。
味はヤクルトみたいなもんですね。
 そして芦別と言えば「北の京芦別」(京と書いて
みやこと読みます)かつて芦別レジャーランドとして
オープンして、北海道初のレジャーランドとして
多くの人々が訪れたこの場所も今は昔。
廃虚への道を進んでいるのかと思ってたら・・・
 まだ営業してました!ホテルも・・・
 大観音様も有料ですが入れます(胸元辺りが展望台)
この日は時間がなくて中に入れなくて残念。

ちなみに新興宗教の施設ではありません。念のため・・・
 こちらはかつて炭鉱から芦別まで石炭を運んでいた
三井芦別鉄道の廃線跡です。ちょっと逆光ですが
鉄橋がそのまま残っていて、上にディーゼル機関車が
のっかっています。鉄橋の前後は線路が撤去されて
ほとんど跡が残っていません。
 こちらは廃校となった小学校跡。
 そして中学校跡。なんかの大学の施設として
現在も利用中みたいです。
 こちらは西町アパートと呼ばれた独身寮跡です。
中も見てみたかったけど立ち入り禁止になってました。
 結構ぶきみな雰囲気をかもし出しています。

 帰りに富良野のだうんひるでソフトを食べました。
形が変なのは例によって食べ始めてから写真を
撮り忘れた事に気づいたため。
 今回、久しぶりに廃墟探検をしましたが(もともと廃墟は好きでしたが暫くご無沙汰だった)
やっぱりまだまだ自分の知らないところが多くて(近くを通っていても気づいていなかったり)
もっともっと出歩かないとなぁとあらためて思いました。
 

もどる