残念ながらお客様の予約が途切れた6月9〜13日の間、久しぶり(5年ぶり)に道北を旅してきました。
  とりあえずまだ今日の宿は決めずに出発!旭川〜名寄あたりまで行くつもりではいましたが。昨日まで雨だったので空気が澄んでいて、景色が綺麗だろうと思い久々にナイタイ高原へ。清水〜士幌間は凄く良い天気だったのですが、ナイタイ高原や大雪方面は曇り気味・・・
  糠平のタウシュベツアーチ橋です。以前は橋のある国道の対岸まで林道で行けたのですが、今年になり事故を防止する為とかで林道が通行止めになってしまいました、そのかわり橋の対岸に展望台と国道脇の駐車場ができて手軽に見ることが出来るように。ただやはり対岸からだと小さいですね・・・近くで見たい。
 十勝三又位まで来ると雲の切れ間から太陽が♪三又のルピナスはまだちょっと早かったらしく咲いていませんでした。
 三国峠からの眺めは天気も良くてなかなかでしたよ。
 層雲峡から上川、愛別へ。ここで今日の宿を決めて予約を入れました。名寄まで行く事に。途中の塩狩峠ではルピナスが綺麗でした。
  宿のチェックインまではまだまだ時間があるので、周辺を少しうろうろ。朱鞠内湖まで行ってきました。
 今日のお宿「名寄サンピラーYH」さんに到着。とっても綺麗な宿でした。お客さんは私1人だったので夜はペアレントさんと宿談義に花が咲きました。
 宿を予約するのが遅かったので、夕食には間に合わず近くのお店を紹介してもらいました。ご当地グルメの名寄バーガーを食べようと思い、宿近くの「おると」というイタリアンのお店に行きましたが、パンが切れてしまったとのことでハンバーガーはありませんでした。でも代わりに「アスパラとエビのトマトクリームパスタ」を美味しく頂く事が出来ました♪サラダもついて760円はリーズナブルですよ〜
 宿の朝食はこんな感じでした。焼きたてのパンと採れたてのアスパラが美味しかった♪
 今回の道北の旅の目的の一つがこれです。美深のトロッコ王国です。廃線になった美幸線の線路を、片道5キロの往復計10キロをエンジン付きトロッコで自分で運転して走ることが出来るのです。こもれびに宿泊のお客さんに幾度となく聞いていたので一度行ってみたいなぁと思っていたのです。料金は2人以上だと1人1200円、1人だと1500円ですが、名寄サンピラーYHで回数券を1000円で売ってくれます。
 トロッコはこんな感じです。セルスタートでエンジン始動、アクセルとブレーキはペダルなので操作は簡単です。
  こんな感じの緑の中をぬけて行きます。途中に白樺林をぬけていく所や、鉄橋を渡るところがあって面白いです。1人よりも何人かで行った方が楽しいかな。このあたりまでは天気も凄く良くて暑いくらいでした。
 その後枝幸にぬけてオホーツク海側を北上しました。途中の歌登あたりでトンネルを抜けてオホーツク側に入ったあたりから気温が低くなってきて、脱いでいたオーバーパンツをはきなおしたり、ジャケットの下にフリースを着たりしました。やはりオホーツク海側は寒い!途中、クッチャロ湖を見下ろせるクローバーの丘へ行き、コンビニで買ったパンで景色を見ながらのんびりとお昼をと思っていたのですが、意外と風が冷たく早々と退散。あ、言い忘れましたが今回の旅は写真に写っているバイク、スズキジェベル125でのツーリングです。春に帰省した時に、実家から軽トラに乗っけてこもれびまでもってきたのです。
  浜頓別までは国道で北上しましたが、ここから猿払まで少しの間国道を離れて村道浜猿払エサヌカ線を走ります。写真のようにまったく電柱も建物も信号もない道が8`に渡って続きます。アスファルトが逃げ水となって地平線に消えていきます。ここはバイク乗りならずともおすすめ!
 その後、国道に戻り宗谷岬まで行きました。最北端の地、宗谷岬を訪れるのは実に7年ぶり!
 宗谷岬の裏の道を登り、宗谷丘陵へ行きました。ここを通っている道々889号線はかなりおすすめ!宗谷丘陵の中を「何でこんなに良い道が?」と思うほどよく整備された道がアップダウンを繰り返し続きます。
 その後、兜沼近くを通りオロロンラインに出ました。途中、豊富に入った辺りから曇り始め、雨が降りそうに。でもオロロンラインから利尻富士を見る事が出来ました。この後しばらくすると山頂は雲を被ってしまいました。
 今日のお宿は抜海にある「ばっかす」さんです。
http://www10.plala.or.jp/BACCHUS/宿の写真を撮り忘れてしまったので、上のリンクからご覧になってみてください。宿主さんご夫婦もとっても良い人で私のお勧め宿の一つです。写真の夕食は海の幸がタップリ、美味しかったですよ♪
 当初の予定では礼文島に2泊する予定で、一日目をバイクで島内を周り、二日目に8時間コースを歩く予定でしたが、どうもしばらく雨のようなので、バイクで雨の中走ってもしょうがないし、雨の中8時間コースを歩くのは危険でもあるし、ばっかすの宿主さんがバイクを宿で預かってくれて、尚且つフェリー乗り場までの送迎もしていただけるという事なのでご好意に甘えさせて頂く事にしました。ありがとうございます〜
 今回の旅の目的のもう一つがこれ!レブンアツモリソウ礼文島にしかないこの花を一度見てみたかったのです。島の北方の浜中にアツモリソウの群生地があります。フェリーターミナルからバスで浜中まで行く事に。浜中のバス停から群生地までは徒歩20分ほどです。ゆっくりとアツモリソウを眺めて楽しんだ後、またバスで戻るのですが丁度良い時間にバスがなくて、1時間以上狭いバス待合所の中で待つことになったのですが、たまたま居合わせた9人で島談義に花が咲いたのでした。
 バスでフェリーターミナルまで戻ったらお昼すぎでした。そこで礼文といえばウニ!ということでお昼ご飯にウニ丼といきたかったのですが、お値段が3000円程します。そこで「ウニにぎり」(\1000)を食べる事にしました。まだエゾバフンウニの季節ではなくて、紫ウニですが、(エゾバフンウニの方が美味しいらしいです)それでも十分に美味しかったです♪
 バスで桃岩登山口まで行き、元地灯台を目指します。途中の通称フラワーロードでは花が綺麗でしたが・・・
 桃岩展望台まで上がると霧で真っ白に・・・そういえば6年前にここに来た時も霧が凄くてここから引き返したような・・・それでもまだ時間があったので、元地灯台を目指して1`ほど歩いたのですが、ますます霧が酷く、も強くなってきたので引き返すことにしました。次回の楽しみにとっておきましょう。
  桃岩登山口から車道を歩き、桃岩の下まできましたが、やはり桃岩の上のほうは霧で見えませんでした。
 ネコ岩は良く見えましたよ。
 今夜のお宿はこちら、日本標準時間と30分の時差があるユースホステルといえばわかる人はわかるでしょう。そうです、ついに(?)桃岩YHに泊まります!これも今回の旅の目的の一つです。宿主として、一度は噂に聞く桃岩YHに泊まらないと!と思っていました。前回、前々回とこもれび開業前に礼文を訪れた時は、まだ桃岩YHに泊まる勇気(?)はなくて星観荘に泊まったのですが、こもれびのお客さんから良く桃岩YHの噂を聞いていて一度体験したかったのです。
 夜のミーティングは最初はちょっとひきましたが、徐々に引き込まれていき楽しかったです。でもまだまだ羞恥心が捨て切れていなくて、やはり初めて訪れる時には連泊をお勧めします。その方が2日目からの夜のミーティングは更に楽しめそうな気がします。でもまた来たい、今度は連泊で!と思いました。写真は朝のお見送りの儀式です。
 ヘルパーさんや連泊者の連泊の誘いもあり、もちろん桃岩が楽しかった事もあり連泊するかどうか悩みましたが、しばらく天気が悪いので島抜けする事にしました。晴れていれば確実に連泊した事でしょう。8時間コースは次に来る時の楽しみに取っておきましょう。フェリーターミナルでの盛大なお見送りに後ろ髪惹かれる思いで島を後にしました。島が見えなくなると寂しいですね。
 稚内にもどり、バイクで出発前にちょっと雨がパラパラと降ったのですが、空は晴れていたので雨ガッパなしで出発したのですが、これは大正解でした。しばらくすると天気が良くなり、オロロンラインは快適ロード♪
 2日前に曇り空の下、利尻富士を見たのと同じ場所でこの日は青空の下雲のかかっていない利尻富士と青い海を見る事が出来ました。
 サロベツ原野のレストハウスでは、ばっかすの宿資さんお勧めの地元豊富町の「特濃プリン」を食べました。濃厚な味でとっても美味しかったですよ♪
 サロベツ原野の木道も一周歩きましたが、エゾカンゾウはまだあまり咲いていなくて、満開はもう少し先のようです。でも地平線まで続く原野の向こうに利尻富士を見る事ができて感動しました。いつか利尻富士も登りたいですね!
その後サロベツ原野のパンケ沼に行きました。ここに来るのは11年前に初めて1人旅で北海道を訪れた時以来です。その時は11年後に宿主となってこの地を訪れる事になろうとは夢にも思いませんでした。
 その後、オロロンラインに戻り南下しました。途中、道すがらエゾカンゾウがとても綺麗でした。
 今回の旅のもう一つの目的が、三毛別のヒグマに村人が襲われた事件の復元場所に行く事でした。詳しくは写真の看板に書いてありますが、1頭の熊に村人10人が惨殺されたそうです。
 復元場所はこんな感じです。訪れた時は既に4時半過ぎ。熊が良く出没する時間帯です。さすがに怖くなりバイクのホーンを鳴らして人がいることを熊にアピールしようとしてホーンボタンを押すと、ホーンがならないではないですか!仕方なく、エンジンをかけっぱなしで、ヘルメットもグローブ模装着したままいつでも逃げられる体勢(?)で足早に見学を終えたのでした。昨年はここを訪れたライダーにはオリジナルフラッグが貰えたのですが今年もするのかな?
今夜のお宿は増毛の「ぼちぼちいこか増毛間」です。
http://www10.plala.or.jp/botiboti/またまた写真を撮り忘れてしまったので、上のリンクからご覧になってみてください。北海道遺産にもなっている建物を使った宿で、食事は増毛産の海産物が出てとっても美味しいですよ♪夜はランプの明かりの下、宿主の一休さんやお客さんの弾き語りライブです。ディープな選曲も含めてライブは深夜まで続いたのでした。
 次の朝は朝から曇っていて、途中から雨が降り出し雨脚も強くなってきたので、まっすぐこもれびまで帰ってきました。今回の旅は燃費の良い4スト125ccのバイクでの旅ということもあり、4泊5日で総予算3万円ちょっとでした。これだけの予算で4日間十分楽しめたのですから大満足です。宿を始めてからしばらく道内を数日間旅することもあまりなかったのですが(せいぜい1泊2日)今回は久しぶりの道北という事もあり、完全に非日常の「旅」でした。今度は秋に宿が暇になった時に道東を旅してみようかな?