神秘の里・大釈迦(だいしゃか)

        
国道7号線とJR奥羽本線が通過する大釈迦。
大釈迦は県庁所在地である青森市に隣接している
だけでなく五所川原、黒石市と津軽の3つの市に
囲まれ、文字どおり津軽の交通の要地になってい
る。この写真は高速のインターチェンジに続くバ
イパスから撮影したもので、正面に見えるのが、
梵珠山である。
   
 梵珠山は海抜469m、山頂からは津軽平野全域が見渡せる。この山へ登る道は国道7号
線沿いの杉の沢(北大)からと、五所川原の前田の目からの2つがある。登山には約1時間
かかる。
 梵珠山は岩木山や八甲田山に比べると低い山だが、津軽平野の村々から見えるので、昔から
信仰があつく、聖山としてあがめられてきた。したがって仏教にまつわる伝説が多い。
 その昔、道昭上人が釈迦・文殊・普賢の三尊をこの山にまつった。梵珠の名は文殊菩薩から
出たものと考えられる。大釈迦という地名は、桓武天皇が鬼門封じのため、この地に堂舎を建
立し、釈迦を安置したのに由来するという。
 また、鎌倉時代に、金光(こんこう)上人が阿弥陀如来(あみだにょらい)をまつり、人々
を教化したという言い伝えもある。また、津軽三千坊というのがあるが、そのうちの高野千坊
はこの山の周辺、高野部落を中心に分布していたのではないかと考えられている。
 山の名前も、鐘撞(かねつき)山・釈迦堂山・観音山など、仏教と関係ふかいものが多い。
 この梵珠山には、古くから語りつがれる言い伝えがある。 (青森県の歴史散歩を参照)

 

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