EVALUATE(評価)文は,多枝分岐,多枝結合の構造を記述し,複数の条件を評価することができる.実行用プログラムが次にとる動作は,これらの評価の結果によって定まる.
【書き方】
(1) | EVALUATE文の最初のWHEN指定により前に現れる作用対象又は語TRUE(真)及びFALSE(偽)を,それぞれ“選択主体”といい,指定されたそれらすべてをまとめて,“選択主体の組”という. |
||||||
(2) | EVALUATE文のWHEN指定に現れる作用対象又は語TRUE,FALSE及びANY(何でも)を,それぞれ“選択対象”といい,一つのWHEN指定中に書かれたそれらすべてをまとめて,“選択対象の組”という. |
||||||
(3) | THRUとTHROUGHは同義語であり,どちらを書いてもよい. |
||||||
(4) | THROUGH指定でつながる二つの作用対象は,同じ字類でなければならない.これら二つの作用対象は,一つの選択対象を構成する. |
||||||
(5) | 各選択対象の組中の選択対象の数は,選択主体の数と等しくなければならない. |
||||||
(6) | 選択対象の組中の各選択対象は,次の規則に従って,選択主体の組中の同じ順序位置にある選択主体に対応していなければならない.
|
||||||
(7) | THROUGHを書いたとき,THROUGH指定でつながる二つの作用対象は,ブールであってはならない. |
||||||
(8) | 式-1は,ブールであってはならない. |
(1) | EVALUATE文の実行は,各々の選択主体と選択対象が評価され,数値,文字値,数値又は文字値の範囲又は真理値が割り当てられるかのように行われる.これらの値は,次のようにして決定される.
|
||||||||||||||||
(2) | EVALUATE文の実行は,いずれかのWHEN指定が選択主体の組を満足するか否かを決定するために選択主体と選択対象に割り当てられた値が比較されたかのように行われる.この比較は,次のように行われる.
|
||||||||||||||||
(3) | 比較が完了した後,EVALUATE文の実行は次のように進む.
|
以下にEVALUATE文の記述例と,その機能について示す.
条 件 |
実行される文 |
|
KINDの値 |
WEIGHTの値 |
|
"1" |
0〜25 |
MOVE 60 TO CHARGE |
"1" |
26〜50 |
MOVE 70 TO CHARGE |
"2" |
いずれでも |
MOVE 40 TO CHARGE |
上記以外 |
MOVE "ERROR" TO FLAG |
以下にEVALUATE文の記述例と,その機能について示す.
条 件 |
実行される文 |
||
SEXの値 |
AGEの値 |
MARKSの値 |
|
"F" |
18〜22 |
>74 |
MOVE "PASS" TO RESULT |
"F" |
23〜29 |
>84 |
|
"M" |
18〜39 |
>79 |
|
上記以外 |
MOVE "FAIL" TO RESULT |