CLOSE(閉じる)文は,リール,ユニット又はファイルの処理を終了させる.更に,可能ならば巻きもどし又はロックを実行できる.
【書き方】
(1) | CLOSE文で参照されるファイルは,同じ編成又は同じ呼出し法でなくてもよい. |
(2) | WITH NO REWIND指定は,物理順ファイルにだけ指定できる. |
大記憶上の順ファイルは,テープ装置又は他の類似の媒体上のファイルと論理的に同じ扱いとする.複数ファイルテープ環境下のファイルは,そのファイルが一つのリールに完全に含まれるならば,順単一リール/ユニットのファイルと論理的に同じ扱いとする.
(1) | CLOSE文は,開かれているファイルに対してだけ実行できる. |
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(2) | CLOSE文における個々の記憶媒体に対する各種の書き方の機能を規定するために,ファイルを次のように分類する.
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(3) | 各種のファイルに対するCLOSE文の実行結果は,表4.5に従う. 表4.5 ファイルの種類とCLOSE文の書き方の関係
表中の括弧付き英字は,以下の項番に対応する.実行結果が入力ファイル,出力ファイル及び入出力両用ファイルの別によって異なるときは,分けて規定する.分けていない場合には,定義はすべてのファイルに適用する.
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(4) |
CLOSE文の実行により,ファイル名-1に関連する入出力状態の値が更新される. |
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(5) | CLOSE文の実行が成功すると,ファイル名-1に関連したレコード領域は参照できなくなる.CLOSE文の実行が不成功になったときの,レコード領域の参照については規定しない. |
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(6) | CLOSE文の実行が成功すると,そのファイルは開かれた状態から取り外され,そのファイル結合子と関連しなくなる. |
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(7) | 一つのCLOSE文に二つ以上のファイル名-1を書いたとき,このCLOSE文の実行結果は,各ファイル名-1をこのCLOSE文に書いた順序で別々のCLOSE文に書いた場合と同じとする. |