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ACCEPT

【用途】
日付の取得、タイプイン(手入力)によるパラメータ取得。
日付といえば、『ACCEPT』か『MOVE FUNCTION』のどちらかで取得するのがコボルプログラムの常識。
試験ではあまり出題されない。ただし実践ではパラメータによる処理分岐など利用頻度が高い。

【使用例】
・日付取得の場合(2002/10/9)  ACCEPT  WK-YMD  FROM  DATE  ⇒ WK-YMDの値 = 021009
・手入力によるパラメータ取得  ACCEPT  WK-YMD  FROM  CONSOLE ⇒ オペレータが年月を任意に入力可能

ACCEPT文


機能

ACCEPT(小入力)文は,少量のデータを指定されたデータ項目へ格納する.


一般形式

【書き方1】
Image

【書き方2】
Image


構文規則

   [書き方1]
   
(1)

呼び名-1は環境部の特殊名段落で,以下のハードウェア装置として対応付けておかなければならない.
CONSOLE,SYSIN又はSTATION

(2)

CONSOLE又はSTATIONに対応付けられた呼び名-1を指定する場合,一意名-1の大きさの最大についてはASPのマニュアルを参照されたい.

(3)

一意名-1は,固定長集団項目又は基本項目でなければならない.基本項目として,英字,英数字,外部10進項目,日本語又は外部ブール項目が書ける.

(4)

一意名-1は,部分参照してはならない.

   [書き方2]
   
(5)

一意名-2は,固定長集団項目又は基本項目でなければならない.基本項目として,英数字,英数字編集,数字編集,外部10進,内部10進又は2進項目が書ける.

(6)

一意名-2は,部分参照してはならない.


一般規則

   [書き方1]
   
(1)

ACCEPT文は,以下のハードウェア装置からデータを読み込み,一意名-1に格納する.読み込まれたデータの編集や誤りの検査は行わない.

システム論理操作卓(CONSOLE)

システム論理入力装置(SYSIN)

システム論理操作卓(STATION)

(2)

FROM指定を省略すると,SYSINが指定されたものとみなされる.

(3)

ACCEPT文によって指定された入出力装置がREAD文で指定した装置と同じであるときには,結果は規定しない.

(4)

CONSOLE又はSTATIONに対応付けられた呼び名-1を指定したACCEPT文を実行すると,次の処理が行われる.
(a)

システムによって作られたメッセージが自動的にシステム論理操作卓に表示される.

(b)

実行が中断される.システムが操作卓からメッセージを受けると,ACCEPT文が再開され,メッセージはPICTURE句に関係なく,左端から一意名-1に移される.
もし一意名-1がいっぱいにならなければ,下位のバイトには空白がつめられる.

(5)

SYSINに対応付けられた呼び名-1を指定したACCEPT文を実行すると,次の処理が行われる.
(a)

一つの入力レコードを読む.

(b)

受取り側データ項目のバイト数又は受取り側データ項目の残りの部分のバイト数が入力レコードのバイト数と同じである場合には,入力レコードはそのまま受取り側データ項目の残りの部分に格納される.

(c)

受取り側データ項目のバイト数又は受取り側データ項目の残りの部分のバイト数が入力レコードのバイト数より大きいとき,入力レコードは受取り側データ項目又は受取り側データ項目の残りの部分の左端に位置を合わせて格納される.ふたたび(a)から処理が行われる.

(d)

受取り側データ項目のバイト数又は受取り側データ項目の残り部分のバイト数が入力レコードのバイト数より小さいとき,入力レコードの左端の部分だけが受取り側データ項目,又は受取り側データ項目の残りの部分に格納される.
このとき,入力レコードの残りの部分は,切り捨てられる.

   [書き方2]
   
(6)

ACCEPT文は,MOVE(転記)文の規則に従って,一意名-2のデータ項目へ情報を転送する.
DATE(年月日),DAY(年日),DAY-OF-WEEK(曜日)及びTIME(時刻)は,ACCEPT文の中でだけ使える仮想のデータ項目で,COBOLプログラムの他の部分では使えない.

(7)

DATEは,年の下2けた,月,日の順番に構成される.例えば,1989年10月1日は891001となる.DATEは,ACCEPT文で参照されるとき,6けたの符号なし外部10進整数項目と定義されているものとする.

(8)

DAYは,年の下2けた,通日(1月1日からの日数)の順番に構成される.例えば,1989年10月1日は89274となる.DAYは,ACCEPT文で参照されるとき,5けたの符号なし外部10進整数項目と定義されているものとする.

(9)

TIMEは,時,分,秒及び100分の1秒の順番に構成される.TIMEは,午前零時を起点とする24時間表示とする.例えば,午後2時41分は14410000となる.TIMEは,ACCEPT文で参照されるとき,8けたの符号なし外部10進整数項目と定義されているものとする.TIMEの最小値は00000000で,最大値は23595999である.

(10)

DAY-OF-WEEKは,曜日を表す内容をもつ一つのデータ要素から構成される.DAY-OF-WEEKは,ACCEPT文で参照されるとき,1けたの符号なし外部10進整数項目と定義されているものとする.DAY-OF-WEEKの値1,2,…,7は,それぞれ,月曜日,火曜日,…,日曜日を表す.


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