プログラマの賞味期間は短いです。20代ならガンガン組めますが、人間年老いてくると思考回路が停止します。30代半ばを過ぎてもプログラミングしか能がないのでは悲しすぎます。プログラミング技術は日進月歩で進化を遂げます。だからといってプログラマがそれを追随し最先端の技術を持っているか、と問えば答えはNOでしょう。
ある日こんな事がありました。OSのバージョンをアップした時のことです。バージョンが新しくなったからといって、普段のプログラム作業が楽になることはないと、私は新しいバージョンの仕様自体に目も向けませんでした。従来通りにプログラミングでファイルの照合テスト(2つのファイルに差異がないかをプログラムでチェック)を行なっていました。プログラムを1時間程で組上げ、早速処理を実行し検証を行ないます。と、そこへ後輩がやってきて私にこう言うのです。
言われた通りにコマンドを打ち込み、照合ファイルを指定してみると、あらヤダ奥さん。ものの30秒で私の1時間掛けた作業をこなしてくれました。この時ほどプログラミング作業がアホらしく思えた事はありません。自分の固定観念が常に正しいとは限らないことを身をもって体験できました。若い世代が次々に新しいものを吸収し貪欲に成長を遂げる中、老いぼれは新しい技術に触手を伸ばしません。気持ちが守りに入ってきた証拠です。
そんな時こそSE(システムエンジニア)にジョブチェンジ。これで自分の築き上げた威厳を守りつつ一線から身を引くことができます。
SEになるメリットはいくつかあります。
SEには顧客との商談やシステム全体の青写真を描く能力、工数の把握から部下の教育と、それなりに責任も背負うことになります。しかしそれらは自分を高めるためには必要不可欠な要素であり、社会人として歳相応の人格形成にも役立ちます。
みなさんも一旦プログラマーになった暁には、30歳ぐらいを目処にSEになって下さいね。 プログラマーでなく、SEを目指すなら、プログラミング言語も、OSも、なるべく複数(最低3つくらい)は修得した方が良いようです。
《こんな意見を頂きました》
そうですね。私も同意見です。COBOLだけでなく幅広く言語やOSを習得することにより、各言語やOSの長所・短所が浮き彫りにできます。また当然ながら出来る限り開発コストを抑え、売上に貢献させる為にSEには必須の能力です。これらはSEとして然るべきスキルだと断言できます。