6:その他
【豆知識】 従来、構造化プログラムの記述方法としてPerform制御の記法がもちいられていましたがCOBOL85コンパイラの登場以来、整構造が用いられるようになりました。最近では情報処理技術者試験も「整構造」で出題されるようになっています。
★ファイルの読み込み命令 [ READ ]
READ 入力ファイル名
END
ファイル終了時の命令
NOT END
ファイルを読めた時の命令
END-READ
※COBOLのREAD命令は、ファイル全部を一度に読むのではなく、1件(レコード)ずつ読み込みます。
★ファイルの状態 [ STATUS ]
SELECT ファイル名 ASSIGN TO 実ファイル名 STATUS 任意名の項目
ファイル記述にSTATUS(ステータス)をつけておくと、ファイルの状態異常を利用して、処理の分岐ができます。例を挙げた方がいいかな。
SELECT A-FILE ASSIGN TO "c:\cobol\lst001.cbl" STATUS FST.
DATA DIVISION.
FILE SECTION.
FD A-FILE.
01 A-REC PIC X(72).
WORKING-STORAGE SECTION.
01 FST PIC X(02).
PROCEDURE DIVISION.
OPEN INPUT A-FILE
PERFORM UNTIL FST NOT = "00"
READ A-FILE
END
CONTINUE
NOT END
DISPLAY "READ OK"
END-READ
END-PERFORM
ファイルが正常な場合、FST="00"となります。何らかのファイル異常(ファイルが無い、ファイルをオープンしないで読み込んだ、レコードが無くなった等)が発生すると、FSTにはCOBOLで決められた値が自動的に入ります。
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