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色々と憶えることはありますが、実際のプログラムのソースコードを見ながら解説したほうがわかり易いと思います。
まずBasic言語の場合の記述から。
PRINT "*** HIYOKO-GUMI ***";
続いてC言語の場合。
#include <stdio.h> main() { printf("*** HIYOKO-GUMI ***\n"); }
最後にCOBOL言語の記述です。
IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. DSP001. PROCEDURE DIVISION. DISPLAY "*** HIYOKO GUMI ***" STOP RUN.
どうですか?同じ一行を表示するだけなのに、言語によって記述がこんなにも違うのです。明かにCOBOLのソースコードは書くのが面倒ですよね。COBOLというのは、記述式の言語なので、必ず書かなければならないキーワードが沢山あります。その点、Basicは命令文だけで済んでいます。これこそが言語の特徴であり違いと言えます。
COBOLには必ず『●● DIVISION.』という文が書かれています。COBOLは、この文節を1つの区切りとしプログラムを記述します。このDIVISIONは全部で4つあり、書く場所も、順序も、利用目的も最初から決まっています。
プログラムの名前などを記述します
ファイルを利用する場合など、実行環境を記述します
プログラムで使用するデータ項目について記述します
実際のプログラム(命令語)を記述します
まず最初に登場する見出し部について簡単に説明します。
IDENTIFICATION DIVISION. 見出し部の宣言文(必須) PROGRAM-ID. DSP001. プログラム名[必須] AUTHOR. KEN. 作成者[任意] DATE-WRITTEN. 2003-07-24. 作成日[任意] PROCEDURE DIVISION. DISPLAY "*** HIYOKO GUMI ***" STOP RUN.
色つきの行が見出し部になります。特に赤色で表示している箇所は、COBOLプログラムでは必ず書く必要があります。
見出し部には、プログラムを識別するための情報を記述します。注意点として、プログラム名が挙げられます。他プログラムからコピーした場合には、プログラム名の変更を必ず行ないましょう。同じプログラム名のままコンパイルを行なうと、大事なオブジェクトが上書きされる危険があります。プログラム名の約束として、必ず英字から始まる8桁以内の英数字で表記します。
その他のDIVISIONに関しては、登場する都度に説明します。
最後に書く部がこの「手続き部」になります。
IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. DSP001. PROCEDURE DIVISION. 手続き部の宣言 DISPLAY "*** HIYOKO GUMI ***" STOP RUN. PROCEDURE DIVISION以降が実際のプログラムになります。 必ず各部、各節の最後にピリオドをつけること!
色つきの行が手続き部です。ここがCOBOLの心臓になる命令語の記述場所です。結局、この部がないとCOBOLプログラムは成り立ちません。「ファイルを読んで下さい」、「ファイルに書いて下さい」、「今日の日付は?」、「表の中に同じ名前はあるか探して」などなど、コンピュータにやってほしい事を上から順番に記述します。こう考えると、BASIC言語などは、いきなり手続き部から書くことができますね。プログラムは、他人がみてもわかりやすいプログラムを作るよう努めましょう。
その他のDIVISIONに関しては、登場する都度に説明します。