はじめてのCOBOL 学習の手引き

COBOLの記述方法

 ここでは、コボルの表記方法・定数・変数などについて説明します。定数や変数は色々なパターンがあり、全て網羅し使いこなすのは困難です。私も基本的なものしか憶えていません。実際にプログラムを作成するにあたり、最低限憶えなければいけないことのみ重点的に説明します。しっかり身につけて下さい。

  1. 記述できる範囲
  2. 記述可能な文字と記号
  3. 利用者定義語と予約語について
  4. 部分参照の表記方法
▼メニューにジャンプ

記述できる範囲

 では早速お手元のコーディング用紙を見て下さい。えっ持ってない?じゃあ無くても構いません。COBOLでは1行に80桁まで記述ができます。(桁のことをカラムと言います。以後の表記はカラムで記述します。)

まず大きく分けて一連番号領域・標識領域・A領域・B領域・プログラム識別領域という5つに分類できます。では順に説明します。

▲Topへ戻る

記述可能な文字と記号

 COBOLでは特定の文字と記号以外は受け付けてくれません。年寄りなんで仕方ありません。じゃあ使える文字と数字、記号を一気に紹介します。暗記パンとか画面に押し付けて無理矢理記憶しましょう。

 なお、英小文字は対応する英大文字と同じとみなされます。但し英大文字と英小文字を合わせの文字定数、コメントなんかには任意の文字を使っても構いません。

▲Topへ戻る

利用者定義語と予約語について

 COBOLで使用可能な文字列の紹介をします。これは大きく利用者定義語予約語に分類できます。利用者定義語とは利用者、つまりアナタが勝手に名前をつけられる文字(文字列)のことを差しています。予約語とはFILEやSECTION、MOVEやWRITE、HIGH-VALUE、ZEROなどなど、予めCOBOL言語上で利用する定義をされている文字列や数値を差しています。以下に簡単な解説を掲載します。

利用者定義語

 利用者定義語には以下のものがある

予約語

必要語・補助語・表意定数・特殊文字などがある

▲Topへ戻る

部分参照について

 部分参照とは、データ項目に対して最左端の文字と長さを指定する事によってデータ項目を定義することが可能になります。例えば、こんな感じで…

01 text  pic x(10) value "ABCDEFGHIJ".

 textという10桁の文字項目にA〜Jまでのアルファベットが入っています。この3桁目から7桁目までの5文字を表示してみると、以下のようになります。

	Display text ( 3 : 5 )
表示結果 ==> CDEFG

構文は以下の通りです。


形式

  データ名1(最左端文字位置:[長さ]) 

構文規則

  1. データ名1は、その用途が表示用であるデータ項目を参照しなければならない
  2. 最左端文字位置及び長さは算術式を指定できる。ただしこの場合算術式中に添字は使用できない。また、埋めこみSQL文中のホスト変数に部分参照の指定はできない
  3. 特に指定がない限り、部分参照は、字類が英数字データ項目を参照する一意名が許されるところならどこでも許される
  4. データ名1は、修飾や添字付けする事ができる
一般規則
  1. データ名1のデータ項目の各文字は、最左端位置から最右端位置に向かって1ずつ増やす順序番号を割当てる。最左端位置には、順序番号1を割当てる。データ名1に対するデータ記述項がSIGN IS SEPARATE句を含むときは、その符号位置にもそのデータ項目中の順序番号を割当てる。
  2. データ名1のデータ項目が数字、数字編集、英字又は英字編集項目として記述されている場合、データ名1のデータ項目と同じ大きさの英数字項目として再定義されたように部分参照がなされる
  3. 作用対象に対する部分参照は、次のとおりに評価される
  4. 部分参照は、データ名1のデータ項目の部分集合である一意なデータ項目を新たに定義する。この一意なデータ項目は、次のとおりに定義される
  5. 部分参照によって新たに定義された一意なデータ項目は、JUSTIFIED句なしの基本データ項目みなす。それは、データ名1のデータ項目に対して定義したのと同じ字類と項類をもつ。ただし、この項目類が、英字、数字、数字編集、又は英数字編集ならば、その字類及び項類は英数字とみなす
▲Topへ戻る

<< Back   Index   Next >>  < Top >