COBOLの歴史

COBOLの歴史は、多分これを読んで下さっているアナタの歴史より古いと思います。今から四十年以上前、1959年にアメリカ国防総省が事務処理用のプログラム言語の統一をはかることを提案したことに始まります。当時の国防総省では数十台にも及ぶ各メーカーのコンピュータが使われていました。そのため、機種ごとにプログラム言語が異なっていることが非常に深刻な問題であったことは容易に想像できます。

すでに科学計算用の共通言語としてFORTRAN(フォートラン)が発表され、一般公開されていましたが、事務計算用の共通言語はありませんでした。そこで、この提案を契機に、主要なコンピュータメーカーやユーザーが一同に集結し、事務処理用の共通言語を検討、開発する組織が結成されたのです。

その名をデータシステムズ言語協議会(Conference on Data Systems Languages)、通称CODASYL(コダシル)といい、後に発表されたものがCOBOLです。

この発表後、アメリカ内ではCOBOLで書いたプログラムが使用できないメーカーのコンピュータはアメリカ政府への導入ができなくなりました。慌てた各メーカーはCOBOL翻訳プログラムの開発に社運を賭けたと伝えられています。

これに影響を受け、各国でも急速に普及していきます。日本では1963年頃から海外メーカーを利用したユーザー間で使いはじめられ、徐々に国産メーカーも使用が可能になっていきます。現在では、事務処理と言えばコボルと言われるまでに一般にも浸透しました。すごいぞCOBOL!

言語の規格化(標準化)については、CODASYL COBOLを元に、アメリカ規格(ANS)、国際規格(ISO)、日本工業規格(JIS)が制定されています。なお日本での標準規格や国家試験の規格はJIS-COBOLが制定されています。

いやあ、ためになりますね。参考書バンザイ!ウソがあったら参考書が間違ってます。次は他言語と少しだけ比較してみます。何となくいいコト書いてる気がしてきました。受け売りで申し訳けない。


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