東洋医学は時代遅れの医学ではありません。世界保健機関(WHO)からも効果がみとめられた療法です。特に鍼灸療法は、現代の西洋医学でも、あまり効果 の期待できない慢性的な痛みや痺れに対して効果的であり、その良さが見直され、現代医学と併用して、鍼灸療法を扱う病院も増えてきています。
西洋医学は病気の原因を取り除いて病気を治すのに対して、東洋医学では身体の自然治癒力を高めることで健康を取り戻そうとします。全く違うアプローチの
仕方は、お互いを排除するのではなく、相互に補ってより効果的になることが期待できます。
マッサージで痛みを感じるときは、筋賑の組織を傷つけていることが多く、あとで「もみかえし」が来ることもあります。心地よいと思うマッサージが、適度
なマッサージです。痛いマッサージは逆効果になる場合が多いので、我慢せずに施術者に伝えて下さい。
鍼治療はほとんど痛みを感じません。また、小児鍼のように刺さない鍼もあります。
一方、普通の灸治療は熱いです。皮膚にお灸の痕が残ることもあります。でも、あまり熱くなく、ほとんど痕が残らないお灸もあります。
※鍼灸について関心のある方には、呉 澤森(ご たくしん)著 集英社新書「鍼灸の世界」が参考になるかと思います。