子どもの健康と東洋医学

 

子どもの心と身体はとてもデリケートです。ちょっとした身体の不調から健康を害することもあります。

 ここでは手軽で副作用の心配が無い子どもの健康法を2つ紹介します。

ベビーマッサージ

 ベビーマッサージは、お母さんやお父さんが赤ちゃんに優しく行うオイルマッサージのことです。誰にでもできる簡単なマッサージですが、赤ちゃんの皮膚はとてもデリケートです。マッサージのやり方やオイルの使い方など、講習会で基礎的な知識を勉強してから始めましょう。

 ベビーマッサージは、赤ちゃんの血液やリンパの流れを促進し、自律神経のバランスを整えるため、健康に効果があると言われています。さらに、スキンシップ による効果で、赤ちゃんは「安心」という幸せに包まれます。

 このようにベビーマッサージは赤ちゃんにとても良い効果をもたらしますが、実はお母さんにもとても良いものであることが分かってきました。ベビーマッサー ジを実践しているお母さんの多くから「赤ちゃんに優しく接するようになった」、「マッサージをすることで赤ちゃんから癒される」、「育児に自信が持てるようになった」という感想が得られています。

 今、親子のスキンシップが大切であると盛んに言われています。あなたも、ベビーマッサージを通じて親子のきずなを深めてみませんか?

 

小児鍼(しょうにはり)

 鍼と聞くと痛そうですが、小児鍼は刺す鍼ではありません。小児鍼にはいろいろな形のものがありますが、軽くさすったり、ツボを押さえるような使い方をします。

 小児鍼の対象になるのは生後すぐの赤ちゃんから5才位までですが、症状などによっては10才位でも使用します。この時期の子どもは成長が急速で、身体や心のバランスが崩れやすい状況にあります。このため、西洋医学的には病気とは言わないまでも、かんの虫、夜泣き、お ねしょ、食が細い、寝つきが悪いなど様々な症状が出てきます。小児鍼は自律神経のバランスを整えることにより、こうした症状を改善することが知られていま す。

 小児鍼は「薬を飲んで熱が下がる」ような速い効き方ではありませんが、副作用が無く、免疫力が向上して健康にも良いというので関西では人気があります。一回の 施術は10分ほどで手軽です ので、子どもの健康法としてもおすすめです。