仏像や仏画、掛け軸などは宗教的な意味でお祀りして、信仰心を養ったり、何かを祈願したりすることが一般的で
す。
ですが、芸術的な観点から鑑賞することもできます。
いや、芸術うんぬんを考える必要もなく、ただ好きな仏像・仏画を飾って見るだけでも、心を安定させ、心を成長させ
ることができます。
そして、それが心の支えとなり、自然に仏教への興味や宗教心を持つことにもつながります。
仏像を自由な目で鑑賞することは、若い人の間でもブームになっています。
難しい仏教の教義の勉強や、各宗派の細かい決まりごと、お仏壇独自の飾り方などとは別に、自由に仏像・仏画
などを飾って鑑賞するのもいいのではないでしょうか。
仏教には様々な仏、菩薩様などがいらっしゃってとても複雑です。
このコーナーでは、簡単に仏教の様々な仏様(尊格)についてご紹介します。
それぞれの尊格はそれぞれの性質、法力を持っていて、ご利益をいただけます。
それぞれの尊格を鑑賞し、お祀りすることは、自然に自分の心の中に眠っているその力を触発し、成長させること
になります。
旧来、日本に伝わった仏教の尊格は、インドの仏教で言えば、8世紀頃までの尊格です。
仏教はその後500年に渡って発展し、多くの尊格が生まれましたが、それらはチベットやネパール、中国には部分
的に伝わっていたものの、日本では現代になってから徐々に知られるようになっているだけです。
ですから、このコーナーでは、日本に伝わった尊格を中心にしながらも、伝わらなかった尊格も視野に入れて紹介
しています。
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