お線香・お香の香りは、私達の心や空間を浄めて、聖なる空間を作ってくれるので、世界中で宗教的な意味を持って
使われています。
日本でも仏教や供養の儀式で古来から使われてきました。
お香は仏様やご先祖様に楽しんでいただくと同時に、私達自身も楽しむことができます。
仏様は香煙に乗って、私達の前に現れると考えられることもあります。
日本におけるお香の歴史は、聖徳太子の時代に淡路島に香木「沈香」が漂着したのがはじまりとされています。
それ以来、インドの風習をそのままに、仏前を浄めるための供香として主に寺院で用いられてきました。
日本におけるお線香の起源には諸説がありますが、広く使われるようになったのは江戸時代からのようです。
現在では一般的に、仏事に使用するものを「お線香」と呼び、それ以外の場で、空間に芳香を漂わせる目的で用いら
れるものを「お香」と呼ぶようになっています。
最近では、アロマテラピーとして、香りが心身に与える効用が研究され、用途によって使い分ける人が増えています。
仏事用のお線香・お香と、他の目的用のお線香・お香には習慣として違いがありますし、各宗派によって供養の作法
に違いがあります。
ですが、あまり厳密に考えないで、その時の気分や好みによって楽しみながら、ご供養をするのもいいのではないで
しょうか?
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