空への軌跡 吟遊記
吟遊記 '07.9月〜'08.2月


第10回市民文藝賞祝賀会
第59回さっぽろ雪まつり
山の街から 札幌オフ会
ぐるーぷ・ワゾー新年会
春萌え 朗詩と語らいの宴
たぴお25th記念+異形小空間展13th
迎春2008
XMAS 2007
小樽詩話会忘年会
転石舎朗読夜会 その一
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饗宴秋の詩話会
さっぽろアートステージ2007
小樽詩話会記念朗読会 第2部
小樽詩話会第1000回例会記念朗読会
Time is ART V Indigo+原画展
虹色Chaos Vol.3
支笏湖水中柱状節理
第4回やぶさめ競技恵庭大会
SAPPORO SHORT FEST 2007
CAN in HOKKAIDO




第10回市民文藝賞祝賀会 あんだん亭
年一回の発行の他にも増刊号を出したりと活発な動きの恵庭市民文藝であるが、その恵庭市民文藝賞も第10回目とのこと。 選考委員長は北海道詩人協会などに所属している斎藤征義氏である。本賞はエッセイ部門で三浦孝治氏。その他奨励賞に創作部門から国府田稔氏、エッセイ部門から高橋美也子氏、同じくエッセイ部門で上森ゆう子氏。 さらに若手に贈られる、いちい若木賞は作品「携帯電話」で栗山絢氏が受賞。昨年に続き二年連続で該当者がいるというのは、いいことである。なかなか書き手が減ってきているのはいずこも同じようだが、頑張っていこう。



左)栗山絢氏  右)市民文藝会長 村上利雄氏

ここ恵庭市民文藝はエッセイと創作が中心であるが、今年は詩でも村田譲の他に、藤森芳郎氏さらに半澤孝平氏と計三名と増えて、少し嬉しい。



第59回さっぽろ雪まつり 大通り会場





2丁目の「環境〜自然との共生・知床の森と仲間たち〜」とか5丁目「札幌停車場」といった氷像は昼は青く見えて、夜はライトアップで二度楽しい。




今年はスケートリンクやミニSLなどがあって、子供用にし始めているのかねぇ。6丁目の食の広場というのもなかなか面白かった。




大通り会場を回ったが今年一番作りこんでいたと思うのは4丁目かな、「守りたい地球、子供たちの未来」と「ナルニア国物語」。
下の夜景はクリックすると昼間のカスピアン王子の映像に切り替わります。







山の街から 札幌オフ会 
「山の街から」の第11回連詩(観覧車から現在まで)が終了したことに伴い、札幌オフ会が開かれた。 ここでは、連詩終了後参加作品の朗読DVDを作成する。1月には神戸で、次いで2月には札幌で開催。
まずは主宰の永井ますみ氏が、短冊をテーブルの上に広げだす。なにかと思えば、次回12回連詩のタイトル。これを持ち回りで順番に”お題”にして作品にしようというのだ。与志氏の引き当てたカードには「島」。そこで、北方の「島」でぇ〜、次の人は「春雷」が鳴るなか、「ソナタ」が聞こえ〜の、と連詩をはじめる。後ろの人ほど大変。
ひと段落してから、連詩の部分撮影開始。辻下かずみ氏などは札幌バージョンに挑戦、連詩タイトル「K」のKANKANKANの擬音に再挑戦。村田譲は5「居留守」と25「心中」を収録。



朗読 永井ますみ氏

フリーの朗読時間が設けられ、裏鳥のりこ氏は椅子に座り込みゆったりと声を伸ばす。北口汀子氏は脇を開き喉を開放していく。みど氏は北海道らしく「さむかろう」「さいはて流」の二編を。驚いたのが与志氏で、なんと倒立しての朗読。村田は作品「河」と「海を抱きしめて」を披露した。
懇親会には、永井、裏鳥両氏のお嬢さんも北海道の味覚を堪能。遅れて、ちえ氏も駆けつけ参加されたのであった。



ぐるーぷ・ワゾー新年会 高田屋 
ボッセの会が、心機一転「ぐるーぷ・ワゾー」として新たな道を模索します。ワゾーとはフランス語で鳥の意味。全体を鳥瞰できるようにとの大いなる命名。
主宰の原子修氏の所信表明の後のに、乾杯を浅田隆氏。その後に室蘭から来られた光城健悦氏が挨拶をされた。


主宰 原子修氏

その後一杯頂き、気持ちも大きくなってからは参加者全員からの各人近況報告の場が設けられた。
勉強会はいままでと同じく、毎月の第二土曜日14時から。会場は事務局のこしばきこう氏率いるアトリエ阿呆舟で開催される。今は主に、主催の原子氏の著作のことと作品合評とのことである。
尚、今回の新年会は、風邪でお休みされた方が多かったが、この時期は体調管理に気をつけましょう。
加藤、谷崎、渡辺、増谷、竹津、石井、斉藤、大貫、佐藤、本庄の各氏と村田が参加した。



春萌え 朗詩と語らいの宴 恵み野・パリの空の下
市民文芸の会主催の詩の朗読会が、恵み野駅前”パリの空の下”で開催された。恵庭の市民文芸はエッセイと創作が中心のため、詩の朗読会は珍しいのである。にも関わらずほぼ満席の状態。まず、国府田稔氏が、シャンソンの歌唱を交えつつ春萌えの温もり、希望と創造の場となるべく、会場であるコーヒー&ランチのお店名をもじりながら紹介していく。



市民文芸の会で詩作をされている藤森芳郎氏は自作詩「パリの空の下で」を発表。こちらは本場パリの色合いを五月の凱旋門から見上げた空の色、眠る幻影を。続く半澤孝平氏は二篇披露。「さようならぼくのともだち」は、さようならの構図をリフレインでつなぐ。やや単調な日常を広げたのはもう一作の「コーヒー」7月24日の明け方かもしれない。初めての朗読とのことであるが、真っ直ぐに声を伸ばしていた。
庄司務氏は伊藤整の紹介と作品”雪明かりの道”の朗読をされた。関優子氏は、なんだか年末の某忘年会での朗読のやりとりをみて、声を出したくなったとのことで歌いなれている(?)歌詞を朗誦。炸裂のない伸びやかな声質。また、その話を聞いていた鈴木氏が飛び入り参加してくる。
村田譲はコトバについての白川静の”文字講和”を思いつつ「河」他二篇を披露。最後は都山流尺八師範の澤井萌山氏の演奏。



たぴお25th記念+異形小空間展13th ギャラリーたぴお
なんだかよく分からんタイトル?ふたつの記念なタイトルである。
いいなと思ったのが柿崎秀樹作品「葬送」、黒く染めた和紙を千切り隙間なく張りつめていく手仕事感が丁寧で。
金子Sinya・これが作品名?・厚みのある白地へのブルーな引っ掻き。
福原多賀士作品の、雪の降る日の、(左下の異様なまでの盛り上げる金色)が何故か物語の始まる前の樹の根の膨らみのようで、綺麗。 その上に大友洋子作品の、闇に傷を付けていく△のマークが爆発的な光の生まれのようで、右の作品の星の生まれと比較すると面白い。
全体のテーマとしては中央にたんぽぽの綿毛で飾られている、竹田博の追悼のようである。金屏風の前で一升瓶脇に白い髭を蓄えて。



と き:1月19日迄(11:00〜19:00)日曜休
ところ:札幌市中央区北2西2中通り東向道特会館1F(北2条中郵便局フロア横)



迎春2008  
今年は年賀状を用意しませんでしたので、妻からのプレゼントのハープとTVとうさんのコラボレーションであります。いい歌をお聞きくださいマセ。





    * * * 2007年のムラタ的十大ニュース * * *

  ・ 第30回詩人の広場、札幌市教育文化会館にて構成を担当
  ・ コンビニで本のネット購入を初めてする
  ・ えにわっ子ジュニアセミナーの講師となり詩を教える
  ・ 下の子が高校入学
  ・ さっそく停学処分寸前になる
  ・ 別居状態がとりあえず終了
  ・ 施主というのを初めて経験する
  ・ 詩のフェスタひょうご2007の詩一般部門で佳作
  ・ マッサージチェアを購入 おお、極楽気分
  ・ プレゼントにハープを貰う



Xmas 2007 
今年のムラタの家のXmasツリーを担当する、TVとうさんです。星は奥さんから頂きました。  



神奈川県の池田ご夫妻より手作りのカードを頂きました。いつもありがとうございます。



で、ニセコ羊蹄まではよかったのですが、なぜにフジTVかは、説明ができません。のでまぁ、一緒に写してみました。



主の御降誕おめでとうございます。皆様のうえに豊かな祝福がありますように。



小樽詩話会忘年会 小樽平安閣
恒例、出席者全員の三分間スピーチ。今回のテーマは「だまされました・・・」。冒頭の世話人挨拶で、会計が坂本孝一氏に急遽変更?ミスプリ?波乱の?
騙されやすいタイプですという人、自分自身を騙しているという人。北さち子氏は黴に効果があるとされた金の洗面用具に、ご立腹。パチンコ遊興疑惑の噂も飛び交うなか、唯我独尊、谷崎真澄氏は作品についてひとくさり。
怪しげな雰囲気の中、萩原貢氏は小樽詩話会の創設時の騙し騙されを大暴露!しかし騙したと目される寺井勝夫氏は、そんなものいいんだ、とにべもなし。折れた煙草の吸殻で嘘・が見抜けるか、高田保子氏の発言が後を追う。
さて釧路の国泰寺(伊達の有珠善光寺、様似の等樹院とともに、蝦夷三官寺のひとつ、道内最古の仏舎利塔がある)へ向かった、おのさとし氏は20分も回ればもはや見るものがないその地で、バスの待ち時間にしびれをきらしたとき、通常とまらない他の路線バスを停めさせ、霧多布までタクシー代わりにしたとか(?)実はバスが勝手に停まっただけとか・さてさて真相は。



テーマ設定者・おのさとし氏から 特別表彰・嘉藤師穂子氏

詩の朗読では『小樽詩話会44周年記念号』から嘉藤師穂子氏「ハローウィンのものがたり」。なかの頼子氏、定番と化しつつあるシャンソン。村田は作品「共鳴館・第4壁-臍の緒を包む老いたる婆の掌」を披露。
セリ市になっても、蜂蜜かスティクノリかで盛り上がり、女流中国詩人の色紙が実は母の短歌であるとか、騙されっぱなしの忘年会でありました?!

注)今回はいつも以上に脚色を多くさせて頂いております(笑)



転石舎朗読夜会 その一 
転石舎初の朗読会ということで、朗読したのは三名。
まずは店主の安部行人氏が「空白の森」を披露、次いで「月のイバラ」視界を棘として夜の中に見出すもの、光の中ではなく星星のざわめきに聞くもの。
武田聡人氏は落ち着いた、よく響く声で室内に言葉を伸ばしていた。
村田譲は「共鳴館」の一壁、二壁、三壁を朗読したものの、二壁で声が詰まってグダグダになってしまった。三壁はやはり一人での朗読は難しいのかもしれないと反省しきりである。
そのせいであまり他の方の作品を聞き取れなかった、はーあ。


朗読 安部行人氏

しかし喫茶部も付いている古書店というのは面白い。確かに三省堂などではやっているわけだが、なかなか気が付かない発想である。もちろんわたしはビールですが。



饗宴秋の詩話会 すみれホテル
今回の講師は木村惇子氏でテーマは「アナイス・ニン」。
アメリカでの1966年の”日記”公刊から人気が大きくなった。というのは当時アメリカでは、女性の自立が叫ばれたウーマンリブの運動が盛んであった。アメリカという国は思った以上にピューリタニカルで厳格な面を持っている(た?らしい)、そこに自立的で奔放な生活をしていた女性の日記が出た。
パリで生まれ、10歳のとき父が家族を捨てる。11歳のとき母と弟達とニューヨークに移住。そのときから日記をつけ始め、学生時代をアメリカに住みながらフランスを思い、結婚後待望のフランスに住みながらこんどは英語に憧れるという逆説。有名なのは1931年からのヘンリー・ミラーとその妻との三角関係の時代で、この時期を”夢の記録”として、アナイス・ニンは「近親相姦の家」などを刊行。
アナイス・ニンは実は重婚しており、二人の夫はいずれもそのことを知らなかった。また死後にヘンリー・ミラーとの時代の無削除版の日記が出たりと、忙しい。



詩話会

ムラタ的には作品は人格とは別物と思っているので、どちらでもいい気はするのだが。
次いで菅原みえ子氏が地元、釧路の話を。岡部あきお、柳瀬尚紀らの作品紹介、また二次会では絵本の朗読などを披露していただいた。
当日の他の参加者は、小池温子、田中聖海、渡会やよひ、尾形俊夫、瀬戸正昭の各氏である。



さっぽろアートステージ2007 500M美術館
11月の札幌は「芸術文化活動月間」というらしい。ほぼ1カ月の間、札幌発信の芸術で親しみ、かつ気軽に参加してもらおうというもの。札幌市内各所にて演劇やアート作品展示、パフォーマンスが楽しめます。そのひとつにアート・ストリートが出現。
地下鉄東西線大通駅とバスセンター駅を結ぶ地下通路のコンコースが「500M美術館」に変貌。 普段は何の変哲も無い通路が、13名のアーティストの作品によって埋め尽くされる。



ふと気付くと木陰がある。電飾枠のなかに手紙が貼られている。ゴタゴタと上手いのか下手なのか分からない作品群が並び、絶対下手糞な等身大もあるクマらしきもの。昆虫だか、動物だかの立体紙模型。その横には天井から吹流しかな。まあ、なんでしょう!って感じ。



点字で描かれたメッセージ”素敵な嘘”に触れながら歩いてみては如何です?



さっぽろアートステージ札幌市内各所 12月9日迄



小樽詩話会記念朗読会 第2部 
第二部の司会は世話人の、下田修一氏。
谷内田ゆかり氏は珍しく洋装であった、言葉の一音一音ひとつひとつを大切に語りあげる。当日の飛び入りで会員の福島敏真氏は、妻とともにこの町にいることなど短歌を三首披露。もっとも遠隔地の神奈川からの参加者、下川敬明氏「光をみつめるボクたちの」立ち上がる形、熱であり光であるもの、分かり易い平明な語句を重ねて、言葉とは殴るものであることを具現化していく。
なかの頼子氏はお得意のシャンソンを歌唱、タイトルは詩人の魂。大貫喜也氏「門はO、I love Peace」ならびに「廃墟」の二作品。おのさとし氏は小樽の故大原登志男作品より「弁当のおかず」をギター弾き語りで、戦争の理不尽さ無念さを音に乗せる。
嘉藤師穂子と竹田美砂子両名による『小樽詩話会』第一回号のアレンジ作品、この朗読会へ至る積み重ねられた詩人の名を思いともに。次いで萩原貢氏による、友情の、我らが天体のこの小さきもので、縫い上げる樹幹の間。


朗読 嘉藤師穂子氏・竹田美砂子氏

ラストに長沼から加藤多一氏、詩を書いて宴会に出れば会費を安くしてやると言われ、ついつい乗ってしまい出場するが、悔やむ悔やむ。ああ、昔の言葉がいかに正しかったか、五銭を握り締めて死線を越え、十銭を握り締めて苦戦を乗り越えた、母ちゃん朗読聞いていてくれたかぁ。
で、村田譲は今年は会社が倒産して10周年であるので、倒産詩「ゴースト」を披露に及んだのである。



小樽詩話会第1000回例会記念朗読会 小樽平安閣
昭和38年に創設されて月2回の例会を重ねついに1000回を達成。当日は22組の朗読者がステージに立った。
第一部の司会は嘉藤師穂子氏。 トップは函館より参加の木田澄子氏。この1000回とは亡くなった方への思いもあるのだと、生前小樽原人を名乗っていた故大原登志男を偲び、この場へいらっしゃいませとのメッセージ。それと、おのさとし作品も披露。



朗読 木田澄子氏

次いで笹原実穂子氏「とおい記憶」生きていた証しを紡ぐ。 高橋明子氏短詩「家」表札は何のために掛けるのか。それと「アルバム」という記憶のページを風にめくらせる。橋本征子氏「ニンニク」逃げるマウスを研究室で殺し続ける父、見つめ続ける屠殺者の娘、肉の中へと隠されるニンニク、齧り付く・・・。
佐藤由佳子氏「ままけぇ」ばあちゃんからの戦時中からのメッセージ。花崎皋平氏「うちの子におなり」戦時中身寄りを失ったカヨコはあちこちとたらい回し、そんなときに掛けられた言葉、その温かさ、三代目三遊亭金馬の言葉。
森れい氏は「銀の手仕事」柔らかな思いの奏でる、風を切るもの。 こたきこなみ氏、UFOご一行様の地球見物、退屈させない戦争という劇場にユーモラスにみたてて。
原子修氏、9歳の女の子が庭に突っ伏したところを間違われて撃たれる、銃弾はフィリピンバナナの甘い香りが漂う中を進む。 熊谷ユリヤ氏、テムズ河に何故か昇ってきてしまった鯨の子を、心配そうにデザートの会話にする紳士たちの日常から。以上をもって第一部が終了。



Time is ART V Indigo+ 原画展 soso cafe
貼り絵によるイラストレーター、赤崎チカの原画展。
様々な用紙によって作り出される貼り絵。貼り重ねるほどに厚みが増し、原画を見る限りでは、まあそういう立体ものと納得。
面白いのが、これを絵本として見てみた時。写真で写し出すと様子が変わるのだ。当然のことではあるのだが、影が写りこんでくるせいで、色に厚みが生じる。これがいい。扱われているストーリーは単純、切り抜く形はシンプルではあるが、選び出す紙の質やデザインで雰囲気は大きく変化する。 例えば、メインである蝶の女の子の羽は、和紙の漉いた芯がそのままに。また、動きの乏しいなかで、選びあげたもとの用紙のデザインの、どこを切り抜くかで、次のページでは動きのある洋服のデザインとなる。



会場ではアートブック2種とオリジナルグッズも販売している。

と き:10月14日(日)迄
ところ: SOSO CAFE(札幌市中央区南1西13 三誠ビル1F )
                  tel.011-280-2240
 SOSO CAFE



虹色Chaos Vol.3 アウ・クル
アウ・クルはもと豊水小学校ということで、当然ステージは体育館。館内には物販のコーナーがあり、ここでは、絵画、ポストカード、ガラスや天然石のアクセサリー、消しゴムはんこ、ストラップ等見て回るだけでも楽しそうなものが並んでいる。また、飲食コーナーもあり弁当やドリンクが置いてある。
さてステージ上では、櫻嵐-saran.-による日舞パフォーマンスが、かなりのハイテンポで。次いでLakers Kids HipHop Danceは子供達による賑やかなダンス。
その後コトバのイベントWORDS...5となったが、出場者が少ないなあ。高橋良幸氏はシンセサイザーと足元にタンバリン等置いてのコトバ。チQ氏は黒い用紙に白のマジックで文字を描き、絵にしていく。山田マサル氏はBGMに落語であろうか、そこに映像のコトバを貼り付ける。Ree氏はPCで作った曲に言葉を紡ぎ、さらに歌を披露。



Ree氏

村田は飛び入りで作品「晩夏」を朗読してきた。ただねぇ、ここのマイクはエコーかけ過ぎだ。お陰様で全然声が出せない。会場が広いのでついついボリュームを上げたくなるのは分かるが、音が割れているのか、意図的にそうしているのかも分からないのでは、まずい。また、構成のミスでもあろうけど、スピーカーの位置が悪くて、小学校低学年の寝コロンでの振り付けはあの高さのステージでは見えません。
にしても子どものダンスというのは見ていて楽しいのだと、思った。本来は自分で踊る方が好みだが、釣られてステージ前を四つん這いでハイハイして横断していく子なんかを見ると、本当に面白い。多分に問題は多いが、この雑然とした感じも”虹色Chaos”かも知れない。



会場内




支笏湖水中柱状節理 支笏湖湖底
支笏湖は最北の不凍湖であり、樽前山、風不死(ふっぷし)岳などに囲まれ恵庭岳を望む。最大水深は363Mと日本でニ番目に深い。ここを水中観光船で湖の水中を覗ける。
カルデラ湖の特徴として水深が急激に深まり、五分間船で沖に出るといきなり水深は250Mとなる。支笏湖ブルーといわれる水色は、この境目でエメラルドグリーンからコバルトブルーへ突然に変わる。水の美しさもさることながら、支笏湖では柱状節理(ちゅうじょうせつり)が見られる。
節理とは規則正しいひび割れ、その断面の形状のことを指す。




高温の溶岩は熱の作用で膨らんでおり、その堆積したものがゆっくり冷却することで体積の減少が起り亀裂が生じる。空気と接する上側と地面と接する下側双方の低温部から、高温の内部側にひびが入り最期に上下で繋がるように割れて、積み重なる面に対して垂直に、割れた部分を見上げると柱のように見える場合に、柱状節理と言う。ちなみに下面に平行だと板状節理と言いこれは剪断応力によるという。
柱状節理の断面は四角形から八角形であるが、六角形が最も多い。ひびを作るための最大効率を図るには、割れる量を最少にすればよく、割れが120°の角度の三つ股で接した、断面上が正六角形が理想となるためである。




支笏湖の場合は溶岩が湖へと流れ込んで出来たもので、こうした水中柱状節理は珍しいという。通常、高温の溶岩が湖に流れ込むと、水蒸気爆発を起こし破砕する。そうして出来た水中自破砕溶岩の層に溶岩がさらに重なり乾陸化するなどしないと、形成が難しいからであろう。

水中観光船は11月上旬まで運航。始発8:40〜最終17:10(毎時2回出発)所要時間は30分。荒天は欠航。今回は泊りで行ったのだが、初日は欠航していた。



第4回やぶさめ競技恵庭大会 えこりん村特設会場
騎乗した馬から弓矢で的を射る流鏑馬競技会が9月上旬に開催された。 流鏑馬は150Mの直線に幅2M程度の走路を設け、50M間隔に設置された的を射る。馬上からの正確さと馬の速さを同時に競う。



第一射の矢はあらかじめ番えてのスタートだが、馬の速度が速すぎると一射後に次の矢を番えられずに二射目が追いつかない。また、落馬する選手もいて結構スリリングだ。大会には地元の他に道内外から約30選手が出場、成人以外に少年の部も開催。意外と女性の選手が多かった。また衣装が煌びやかでこれもなかなか素敵だった。






SAPPORO SHORT FEST 2007 第2回札幌国際短編映画祭
今回はキノでスペシャルプログラム「カリフォルニア」を見てきた。
一番最初の作品は、悲しみと優しさがどんな風に暴力に結びつくのかを示してくれる。二つ目「THE ANGEL」当初は看病している女の子のことかと思ったが、違う。我々の印象というもの、言葉とのギャップをストレートに示す。
「AWOL」カンボジアの戦争、夢と現実と痛み。「LUCKY」悲しい、しかし柔らかさのなかで、さらに都会の喧騒に眠る。「King's Echo」詐欺師の話だが、いちばん面白いと思った。



狸小路

にしても、暗い。アメリカというお国柄であろう、嫌になる。映画を見終わってから狸小路、けたたましいパチンコ屋の音楽が自動ドアからこぼれる。寄せ集めた胸の肉を見せびらかす女。うろつく訳の分からん外国の言葉、美しさの微塵もない看板の前でいちゃつく餓鬼ども。いつかここの地下鉄も照明は切れ、親父がデバ包丁を振り回し、血だらけの絶叫で埋もれるのだろう絵がちらつく。
そうであっても、こんな短編ばかりを集めて世界の映画が見られるというのは、大変楽しい。ただ、次回はもう少し自分の趣味にあった作品にしようと思う。

17日まで。メイン会場・札幌東宝プラザ / 特別会場・シアターキノ
SAPPORO SHORT FEST



CAN in HOKKAIDO ガラスのピラミッド
あの明るさと広さのガラスのピラミッドの内側というのは、人工でありながら自然という環境のようでもある。
「活かす(Nature)/生きる(Culture)」の頭文字に&を加えて「CAN」、北海道を発信する写真家ネットワーク展の展示会。
第一部は「活かす(Nature)」
矢部志郎作品no.012「赤い葉・ナキウサギ」、今泉潤作品no.014「キタキツネ」などはその一瞬であろう。しかしその小動物を可愛らしいと思うのは、自然の驚異的な素顔があるからだ。岡本洋典作品no.006「雪壁の朝」の金色のコンクリートの壁、志賀芳彦作品no.008「谷間の秋」口をあけた昨年の冬。no.106「残雪のレリーフ」は青光りのする波かと見まごう雪姿。
木は、ときとして人間に例えられ、その姿は生きる共感の対象となる。岡本洋典作品no.113「モンスター」はタイトルがユニークでなんか笑える。実際は豪雪で折れ曲がりそうに撓む姿だ。深山治作品no.112「蒼い時刻」は、鏡ほどにまで平らかな湖面に溺れる古い木の年輪と根の足跡。
同じ風景でも月岡陽一作品no.043「トドワラ」は別海町の海岸線だが地平線だけではなく全てが丸くできているような柔らかさがある。



ガラスのピラミッド

第二部は「生きる(Culture)」
今泉潤作品no.136「無題」はレールを歩くキツネの姿、ありそうで。矢部志朗作品no.143「タウシュベツ」は冬の水没していく滑走面。佐藤雅英作品no.150「手稲前田森林公園」行ってないんだよなぁ、まずい! 
酒井広司作品「Sapporo Portraits」の連作、no.157は地下鉄駅前の雑踏だが、空の色調そのままに昭和に戻りそうなセピアな雰囲気。no.158の色合いは、多くの”自然”という作品のなかでは異質で、いやでも人の営みを浮き立たせる。no.155の”形”は、彼の特徴的な部分であろう。奥の側の五つのMSから続く波が市営住宅、運動場に整列する生徒、ブルーシートを敷いて見つめる親達という横顔。
KEN五島作品no.168〜170の連作「鴻之舞金山発電所」は窓枠というフレームの内側からの構図。内側でしか見つけられない人間というもの。
浅野久男作品no.203「無題」は美瑛町の花、しかしこの花は人の農業によってつくられた、偽りなのか共存の接写なのか。

北海道写真家ネット THE NORTH FINDER
モエレ沼公園


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