小樽詩話会札幌例会では、43周年記念号の合評会が行われた。 田中聖海作品「秋の庭」の最終連のノートパソコンの位置というか構成力が高く評価された。入谷寿一作品「フクロウ神の認識論」は梟と袋の掛け言葉の妙。佐藤由佳子作品「ままけぇ」に潜むばあちゃんのリアリティ、など自由闊達な意見の交換がなされた。 詩誌で合評に力を入れているところ、というのはあまり私は知らないのであるが、作品本位でやりあうことがどこまでできるか、であろう。幾分”以前の作品に比べると”という評は、視点を狭くするものであると私的には思っているので、気にかかった。 ほかに当日取り上げられたのは、吉川みさ子作品「記憶のちぎれ雲」、竹内俊一作品「本音」、金上由紀作品「小景」、笹原実穂子作品「星」。 で、村田作品「絆」は酷評!であった。うーむ、自信をもって作るとこんなもんだ。人物関係が問題だな。 |
今回は30回記念というもあってか、協会の会員外の方の出席が目立ち、用意していた北海道詩集がすべて売切れてしまった。第一部の合評会にもその傾向は強く出て、その場で感想に参加して貰ったが、煽られてとんでもなく面白い展開になったりした。 第二部の「北海道の詩の現在と明日」では、松尾真由美氏が若い書き手の作品紹介を交え、自由であるということがどう展開しているのか、また北海道という地域性は特別の意味を持たないと発言。この地域性については高橋秀明氏が反発、冬の寡黙性を取り上げた。地域の詩人である吉田一穂と更科源蔵の差異、特に一穂の和語を使えず漢語や外来語に頼り、なお叙情性を否定していく方法など。最後に岩木誠一郎氏は詩をブルゴーニュワインに例え、繊細で複雑、狭い地域に密集し、作り手で味わいが異なり、比較的高い値段と長く残る余韻などと。また現代の高校生の文芸誌が長く説明的である理由としての、批評の不在について。それぞれがオピニオン発言ということでお話いただいた。 講演会 それと構成詩「上海されたを上海する」に移った。例によってであるが、事前打ち合わせの会場と違うし、ワイヤレスマイクも用意されてない、机の幅が予定と違うなど(わはははは)。まあ計算可能な部分はすべて計算しておいたから、なんとか修正してこぎつけるのだが、人選が間違っていなければ大丈夫なものではある。石畑由紀子氏に山下正徳氏が絡み、火石きっこ氏の特徴的な声質、歩きながら朗読の山口三千香氏、常に真直ぐを目指す橋本征子氏、渡会やよい氏のビブラート、レシである嘉藤師穂子氏、幅広い安定をもたらす萩原貢氏、と椅子を放りドアを叩いてホテルから喧嘩だと勘違いされた村田譲。司会には、見つめることのできる詩作者斉藤征義氏であった。 尚、この30回大会のことを詩誌「濤」で書いてみないかと言われているので、夏の15号に書くかもしれんです。 |
ここの市民文芸はエッセイが中心で、1月末に第9回恵庭市民文芸賞の祝賀会があった。
司会は事務局長の高橋正彰氏。村上利夫会長からの挨拶、次いで選考委員長講評は、あの穂別の、斉藤征義氏であるが、しかし詩の書き手は少ないのだ。
選考委員長講評 それでも合評会を開催するし、創作部門用に年に3回ほど増刊号まで出す。市の補助を受けてないで、との話を聞いたことがある。すごいねぇ。 受賞者は道新の千恵版や千歳民報に掲載されているので、本賞のみ紹介。 (エッセイ部門)近藤春夫氏「真夏日」 (いちい若木賞)道島志乃氏「背中を掻いてくれない?」 ”いちい若木賞”というのは若手専門の賞で二人目の受賞者とのこと。ここも年配の方が多くて、なかなか文芸関係はいずこも同じ悩みのようである。 お祝いの挨拶には恵庭市長の中島興世氏も参加していた。ムラタは当然のように詩作品「狼の道」を朗読してきたのである。 |
「裁判員制度」のあらましがわかるということで、結構な人数が参加していた。 2009年5月までに開始が決定しているからともいえるが、アピールが足りない。今、何故「裁判員制度」なのかというと多様化、国際化が進むなかで、司法の役割が大きくなってきたにも関わらず、このまま専門化や細分化を許していいのか?という時代の流れが源流といえる。 目的は三点に絞られる。 ・わかり易さ ・迅速性 ・国民の意識に近い裁判の実施 自分を守るものとしての法律を自覚していく必要がある。 最高裁 法務省 |
こしば幹事、原子代表の挨拶と斉藤征義氏の乾杯ではじまる。 飲みながら、新事業ポエムステージについて情報を収集。 従来、詩の勉強会と合評が中心であったボッセの会。表現の場としてイベント「春の詩祭」「秋の詩祭」を主催してきた。しかし社会的にも団塊の世代の大量退職という世代交代が進むなかで、ボッセの会も新生し、なおかつ、朗読としての表現をより豊かに磨いていこうとして、今後「ポエムステージ」を開催、ボッセの会の会員以外にも広く門戸を開放するもの、とムラタ的に解釈した。 その後会員の近況報告、大貫善也氏の乾杯で閉会した。 原子修 代表 さて、第1回 ポエム・ステージ・・・・・肉声の美から出発して肉声の真実へとワープする[現代詩]の宇宙は拡張可能か・・・・ と き;公演 2007.4.21(土) 15:00〜16:30、18:30〜20:00 公演 2007.4.22(日) 15:00〜16:30、18:30〜20:00 *各公演ごとに観客の投票によってオーディエンス賞を贈呈* 会 場;アトリエ「阿呆船」(札幌市中央区南4条西9丁目栄輪ビルB1F) 入場料;1000円 連絡先;TEL.090-8272-4299 (こしば) ***** ポエム・ステージ開催にあたり、朗読希望者を募集中 ***** 1.参加希望者はこしば(090-8272-4299)又は笹原(011-631-0970)に連絡 、申込書取寄せ 2.申込書と自作詩を2月15日(木)アトリエ「阿呆船」に送付・・・一次選考 3.オーディション参加 3月3日(土)14:00〜 ・・・二次選考 4.公演参加希望者は参加費2000円を納入・・・本選出場 主 催;ポエムステージ実行委員会(代表 原子修、事務局長 こしばきこう) 共 賛;実験演劇集団 風蝕異人街 |
APA・日本広告写真家協会の新入正会員12人の作品展。 今回の課題「明るい未来」とのタイトル作品と、おそらく今までに広告として使われた作品の2種類が展示されている。ワンフロアを使って、一人に対して、おおむね3〜4点の出品。こじんまりとして、ちょいと覗くにはいい。 宇津木圭作品「Applause Applause!」レモンスライスなんだろうが、色使いが好きだ。鳴海寿一作品「Lights」は女の子がおしゃれしているのだが、このパターンは男性のものかなとも思う。 佐久間新作品「BLOOM」は広告用の指輪を取り扱ったものだが、赤と女性の左中指に至るラインがいいなあ。あと、高口裕次郎作品「親天町」のガラポンで、コピー”当たりはずれのない人生なんて”が新春気分で笑えた。 ところ:富士フォトサロン札幌 / 札幌市中央区北2条西4丁目三井ビル別館1F と き:1月10日(水)まで ・ 入場無料 |
旧年はいろいろお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
* * * 2006年ムラタ的十大ニュース * * * ・Words...4参加で、北海道立近代美術館講堂にて朗読 ・中国大連外国語大学の「日語知識」にて作品「凍てつく彫像」が掲載 ・やわらか戦車、退却開始 ・白老KURAにて朗読 (闘詩参加) ・遊幻道詩参加 初の喫茶店での朗読(QUAD CAFE) ・フジテレビの25F球体展望室に上り、同形の饅頭購入 ・ギャラリー間にて「日本の現代住宅」を鑑賞 ・トリビアの泉放送終了 ・長男が高校 ・のだめカンタービレの単行本まわし読みの会に参加 (順不同!敬称略) |
ここの忘年会では原則上、全員に三分間スピーチの挨拶がある。お題は忘年会当日その場で発表となる。今回は「美しい○○」というもの。美?とはなんぞや、と思っていたら世話人の下田修一氏は、色々と話していたが奥さんの名前が”美”砂子であるとの、おのろけ話、で拍手鳴り止まず。 木田澄子氏は目を悪くしていたようだが、手術は無事に回復も順調とのことで美しい風景を。萩原貢氏メインの言葉はそのままストーレートに表現してはいけない、美を美というなかれと長い話に「起承転結」をつけて。なかの頼子氏は、絶対歌うと思っていたらやはり美声を披露。 朗読タイムでは嘉藤師穂子氏などが自作詩、今回発表していない方は他の方の作品を朗読したり。 にしても特別表彰というシステムも面白い。今年度の受賞者は谷崎眞澄氏、理由は作品への感想を実に細やかに書き送ってくれるという素晴らしいもの。もっとも帰りの電車の中で谷崎氏は、次の原稿で今回の話を加味しないといけないかな・・・とか、なんか火に油を注いでいるような・・・。 表彰を受ける谷崎氏(右) セリ市はいつもの活況を呈し、しかし珍しく値を下げるタイプというセリであった。 ムラタはほぼワイン1本空けて作品「絆」の朗読だったので、声を抑えれていたかが心配です。 |
クリスマスのイルミネーションはわりとこのごろどこでもやっている。それでも小樽は街の持つ雰囲気があるから、いい。 今回は小樽駅から日銀通りを小樽運河まで散策してみた。JR小樽駅では”ガラスのツリーin OTARU”と題して11機のツリーが飾られている。金融資料館は17時までの開館でライトアップの外観のみ見てきた。小樽出抜小路は、小さな店の集合体ですごく面白い。ただ家賃が高いらしくお店が歯抜け状態であるのが残念。やぐらもあるので登ってみた、まあ運河は見えるね。少し海側の小樽運河食堂はえらく広い、本当にビヤホール。 ガラスのツリーin OTARU 2006 小樽運河はもう少し雪があると白い幻想さが増すのであろうかと、思った。 小樽観光誘致促進協議会 |
版画展というのは初めて見に行った。ここのギャラリーは螺旋階段を上っていくのだが、わたしはこの螺旋階段のフアンなのだ。 入ってすぐのところに細見浩作品「水辺 秋 阿寒湖」がある。紅葉と青葉の混合の色の散らばりが湖面に映し出されていて、美しい。大野重夫作品は、支笏湖畔のシンプルな捉え方がいい。光と影、樹木の黒い強さに厚みがある。 大本靖作品「氷列」はすごく微妙な配列だ。そのままでは絶対にありえないのだが、透明に青白い塔が揺れるようにある。兼平浩一郎作品「情景II]初冬の季節の狭間に取り残された、白樺の森に降り注ぐ花の芽のような、ぼうっとした柔らかさ。切るようにあるL字の椅子が気になる。 割りと小ぶりの作品が多かった。また、猫好きのカレンダーも販売していた。 と き:12月12日(火)迄 ところ:大同ギャラリー(札幌市中央区北3条西3丁目大同生命ビル3F/4F) |
FIXMIXMAXの最終日は美術館講堂での関連イベントが多数開催しており、講堂で行われたものは一応全部みた。
カチョント・カリエンテIIは宇宙服のような男性器をもした服装に音の出る仕組みを組み込ませているもの。それなりに非現実的でスクリーンセーバーのような画像が面白かった。ただオチに至る経過が気になった。 さて、第二部ということで「WORDS...4」では、トップで村田譲が朗読。作品は「濁流の声」の第一章と三章。次にヤマダマサル氏の映像だったのだが、私のすぐ後だったので音だけしか聞くことができず、えらく不思議な印象で次回は見てみたいものだ。三番目に帯広の石畑由紀子氏、持ち前のはっきりとした表情で言葉を作っていた。最後の詩を聞くことができた。 朗読 / 石畑由紀子氏 たかはまいし氏はオリジナルの楽器を座りながら用いての演奏。動きの制約はあるのだが面白い味わいの言葉であった。 渡部倫子氏は終始無言で身体表現による表現に臨み、作られた結び目とつながれている紐を見事に砕いていった。劇団プラズマニアの死後と現実の世界はステロタイプで面白みに欠けた。 Ree.+瀬尾高志+真砂雅喜の三氏による表現は、瀬尾氏のコントラバスの音色がいい味をだしていた。そこに言葉のRee氏が絡んでいく。 しかし今回”詩”と銘打って朗読したのは石畑氏とわたしだけで少々寂しかった。 またFIXMIXMAX自体はボランティアの運営ということはあるにしても、進行管理が不明瞭なところもあったようだ。 最後のパフォーマンスは祭太郎氏だが、祭りという渾然を作っているということなのかなぁ・フラストレーション解消には一番いい。 |
小笠原洽嘉氏を迎えての詩誌「饗宴」秋の詩話会は大変楽しいものであった。 ご自身の中国留学の話などとにかく話題が豊富。今回の中国現代詩は確かになかなか聞く機会がない。そもそも中国の文化大革命自体あまり知られてはいないだろう。 そのなかで艾青(あいちん)を中心にお話していただいた。 「大堰河(タ−イエンホー)わが乳母」。地主の父を持ち、本来恵まれていた境遇でありながら、占い師の言葉を信じた父親に里子として出され、貧農の婦人に育てられたことから起因する作品。 艾青は1958年には右派分子とされ、下放。1967年からの文化大革命の激動の時代を生きた。 いただいた資料に「春」という作品の批評を袁可嘉がしたときに述べたという「詩と読者の関わり合いを大きく二つに分け、詩作から受ける感動が作者の創作動機に対する同情に由来するものを『反映性』の詩とよび、読者が作者の意図など考慮する暇もなく魅せられるものを『創造性』の詩とよんでいる・・・」この言葉に感ずるものがあった。 ちなみに作品「春」をはじめとして艾青の詩は前者に属すると述べている。いや、漢字ということを含めもっと表意文字に注目していいと思うのですがね。 その他の出席者は、小池温子、森れい、三村美代子、瀬戸正昭、谷内田ゆかり、嘉藤師穂子の各氏と村田譲。 |
現代アートのフロントラインのオープニングセレモニーに参加。 出品作品を見ようとすると、入り口が閉まっている?と思ったらドアが一枚。おいおい、ここからかね 、今村育子作品「わたしのおうち」どんなうちだと思いつつ、扉が続く。一枚ごとに閉じて光と暗の空 間を味わおう。で、おうちを出てみると変に飾ったリングがある。祭太郎作品に思わず勘弁してくれと 思いつつ。運がいいか、悪いのか・・・一期一会に太鼓を鳴らしてみよう。落ちのない世界が始まるら しい・・・。 絶対的に笑いそうになったのが木村太陽作品「はたらけはたらけ」のサッカーボールの赤ちゃん二体。 なるほど赤ちゃんね、ネーミングの勝ち。「White-mare」のシンプルさ、扇風機と発泡スチロールのか すれるその音。伊藤隆介作品の等身大の映像。真砂雅喜作品「黎明への深夜過ぎ」は季節の足音。それ ぞれに一室を異質の世界へ導く。 オープニングコンサート 端聡作品「水は常に流れたがっている06II」のように、このところは流水を用いる作品は多い。坂東史 樹作品は模型写真ということだが、遠目に感じる違和感に、表面の凹凸に思わす近づいていく。とにか く”動”ということが一個のテーマとなっている。そして圧倒的に角度がある。 武田浩志作品は部屋の真ん中に家を持ち込むのだが、このなかの写真の一枚一枚にみんな目を向ける。 なにが写っているというのか。しかもその入り口の横には日めくりカレンダー、素敵な贈り物が届くと いう。 この札幌発の若手アーティストを軸に関連企画は23プログラム用意され開催されてきた。美術館に出品 も含め総勢310名が参加。将来は北海道国際芸術祭(北海道トリエンナーレ)を目標としている。 美術館の最終日の11/19日(日)14:00から美術館内講堂で「WORDS...4」開催されます。 11月19日(日)まで、北海道立近代美術館にて開催(入場料500円) http://fixmixmax.com/2006/ |
新感覚アートプロジェクト「虹色カオス」、圧倒的に楽器演奏とダンスが主流。 なぜだか司会というのがいない。プログラムは持参していたので困らなかったが、基本的には路上パフ ォーマンスの手法。 基本的にはダンスホールでのイベントということで、舞台が吹き抜けで二階からも見られるし、ちょっ とどこ向いて朗読していいのかわかりづらい。 詩での参加は、火石きっこ氏のみであった。えいえんなんてないんだ、ぎりぎりのといころで思ったこ とを口にして、あふれる夢と、約束と・・・。どこまでも自分という独りに閉じながら、ぼそぼそと独 り言のように呟く独特。「眠る」「ぎりぎりのところで」と「自由」の短い作品を披露。 朗読 火石きっこ氏 テルミンの演奏などは面白いが、この楽器はなにもない空間に手を広げたり遮断することで、音をつく る電子楽器なのだが、そんなにメジャーなのかねぇ?説明してあげたほうが楽しめると思うのだが。実 際体験ワークショップは大盛況。 しかしダンスがよかった。ベリーダンスは腰の動きとベールの使い方が風を孕んで美しい、またポイダ ンスは暗闇のなかに描かれる光のラインがとても綺麗。さらにはヨガを複数人で組み合わせるヨガシャ ラもアイデア勝負で楽しめた。 当日は所用があり、最後までいられずに残念であった。 |
JRタワー1F東コンコース南口の「レッグス」前。 KIRIGAMIST千陽は、その名の通り紙をはさみで切り抜いていくという割りと地味な作業ではあるが、作品を観客にサービスしたり、来客者の横顔を切り抜いたりという形で、一体感を持つ。 トイシアターが、一番分かりやすい。パントマイムであり、長い風船を捻りながらハートマークを作っては渡したり、と拍手も観客も多かった。 厳しいなと感じたのは、ヨミガタリストまっつの”読み語り”である。なにせ場所がら、五月蠅いのだ。館内アナウンスは鳴り響くし、横の駅スタではゲスト目当てに見学者が押し合いして警備員が通路で止まるなとメガホンで叫んでいるし。で、まっつの声質はよく響くし声色を変え高く低く、テンポよくやるが、絵本の内容だけでは聞き取りがたい。いきおい身振り手振りで動きをつけていくことになる。やってることは独り芝居に近くなる。 そのパフォーマー達の横ではずっと指輪職人チュウゲンが、ワイヤーとビーズでリクエストに従いせっせと拵えては小銭を稼いでいる。なんだか彼女のためにみんなでパフォーマンスしているのかなぁ・・・とさえ思えて笑える。 それでも朗読なんぞをしているのなら、流動客相手のパフォーマンスは一度は経験するべきだろう。朗読会に来る人とは全然違うから。 次回は10月27日(金)パセオB1Fの水の広場で、15:00〜・16:10〜・17:20〜。津軽三味線、ジャグリング、ピアノ弾き語り、歌、指輪、似顔絵描きなどを予定。 |
始皇帝の地下大帝国。その当時中国では、死者は地下の世界に帰るといわれており、そのために地下帝国を建造したと言われている。 展示品も立派で帯鉤(たいこう:ベルト)の装飾は龍首と蟠龍(はんりゅう)。基本的に金を用いるのは、古代ではその輝きと普遍性からであろう。 帯鉤 大将軍が受け取ることができる、身分としての亀紐の金印は全長でわずかに8×8mm程度、それでも押し戴く栄光なのであろう。 さまざまな傭(よう)が並ぶが服の皺はもとより、掌の運命線までも再現している細かさに驚く。護衛としての兵馬傭のそのひとつは、実用性は低いと見られるものの石の鎧を着ており、薄く加工した石の一枚ごとに穴を開け紐を通して18kgを繋ぎ合わせている。また、青銅の白鳥に雁など、いまそこにある世界を連れて行く。 中国でも常設展示していないという、彩色兵馬俑は跪射傭で土色だけではない色を伝えるのだが、さらにVRシアターで極彩色を再現。その壮大さ。 傭 史記の世界だと思うとすごく嬉しかった。司馬遷(B.C.145〜B.C.87頃)の「史記(B.C.770〜)」の信憑性の高さをベースにした文献的な意味合いの高い展示会。その竹簡の量、全体で130編、1巻に100枚で史記全体で5236500字といわれる。 10月9日まで開催 / 江戸東京博物館(墨田区横綱1-4-1・JR両国駅前) http://www.edo-tokyo-museum.or.jp |
光の魔術師とのタイトル、「ヤ・ヤ・ホ」というカイトをベースにしたような作りは、まるで連凧をみる思い。 インスタレーション「スィンキング・バブル」単純なのだ、裸電球が左右に揺れ続けている。ただそれだけの中に、壁から飛び出した四本の棒が電球にあわせて揺れる。棒自体ではない、棒の影がだ。 インスタレーション「タブロー・シノワ」中国の風絵画という意味であるが、水に浮かぶ20〜30cmの楕円のアクリル板(?)金魚が一緒に泳ぐ。波が風で起こされると、3M四方の水面が揺れてその影が前面のスクリーンに投影される。引き込まれて時間を忘れさせる。 照明コンセプトの地下鉄ヴェストフリートホフ駅の映像は延々と地下鉄の発着を流し続ける。 現代的な照明機材としてのLEDを用いたガラステーブルは綺麗。これを衣装に組み込むと、メッセージを流せるが・チンドン屋さんにしか見えん。壁紙として利用すると、思ったより落ち着く形になるのは、きっと燃えるペチカの映像が流されているからだろう。そのまま廊下に出ると「カンパリ・ライト」傘の部分に小瓶を使用。ドリンクの色が照明の色になる。 9月18日(月・祝)まで http://www.operacity.jp/ag/ |
平取町でのお弁当タイム。希望者には鹿肉の生姜焼き、オオバユリの根で作った団子、山菜料理などが詰まったアイヌ料理の弁当が、復元された住居(チセ)に配達されてきた。
二風谷アイヌ文化博物館は「アイヌ伝統文化の今日的継承」をコンセプトとして「アイヌ ネノアン アイヌ」=「本当に立派な人間」の精神を育んできた、この二風谷(にぶたに)に建てられた。
二風谷アイヌ文化博物館 内部 ここの外観は樹の根をイメージしている。内側は三つのブースに区切られている。まず「アイヌ・ゾーン」では人々のくらし、生活用具類。イタというお盆、こどものおもちゃ、まな板などを展示。「カムイ・ゾーン」での祈り、信仰、そして物語。イクパスイ(棒酒箸)は、神への捧げ物であり、願いを伝えるもの。大切であるので多くの手によって作られた。また儀式用の冠など祭礼の数々。伝承作品のビデオブース。 「モシリ・ゾーン」は大地のめぐみと称し、狩猟の際に用いた資料。テンや鳥を捕まえる罠があり説明図を見ながら仕掛けを自分で触ってみられる、結構難しい。矢を射る仕掛けは出来上がったとき、なんとなく笑えた。丸木舟に乗ることもできる。最後に「モウレ・ゾーン」では、造形の伝統を目にできる。モウレは渦を巻く独特の緩やかな曲線によるもの。現代作家による作品も展示。 平取町沙流川歴史館では、ダムの流域からの発掘物が展示。3Dアドベンチャーは笑える。5分ほどの近くに萱野茂による世界の先住民族の民具が並ぶ、二風谷アイヌ資料館もある。 キウス遺跡 住居跡 千歳市のキウス遺跡は高速道路建設予定地で、後期の旧石器からアイヌ文化期までの全時代を網羅している大遺跡群である。 すぐ近くには国指定史跡キウス周堤墓群が並ぶ。周堤墓というのは径が10M,高さ1M、幅数Mの環状の土手を築き内側に墓を設けたものである。ここには8基の周堤墓があり、最大のものは直径75M、高さ5.4Mの土手を持つ。縄文時代前期から中期のものとみられているとのこと。 北海道考古学会 http://www.h7.dion.ne.jp/~hokkouko |