小樽詩話会札幌例会 ひがし大雪アーチ橋写真展 日本アメリカ文学会研究談話会 謹賀新年・2002.1.1 作品「聖夜」 ボッセの会新年会連絡 北の朗読者 3 原子修 カラヴァッジョ展 北の朗読者 2 工藤正廣 |
畑中純版画世界 北の朗読者 1 斉藤征義 土筆んぼ・2 出版 北の詩精神は健在か 生田原町・声のポエム大賞 ボッセの会 11月例会 日本詩人クラブ札幌大会 北の詩精神をうたう |
西区八軒会館で小樽詩話会の例会が開催された。年1回札幌で催される企画。 基本的に合評会である。『38周記念号』から今回はいずれも札幌在住の会員作品を取り上げた。九十九澤金一氏「老いと風景」、吉川みさ子氏「時間の流れに」、佐藤由佳子氏「秋は」、谷内田ゆかり氏「揺れる秋に」、金上由紀氏「対話」、坂本孝一氏「ぶらんこ」、橋本征子氏「冬のブランコ」の七作品。小樽詩話会は70名近い会員がいるので、こうした出前(?)の合評会もする。とても丁寧なことだと感じる。 ところで、筆者という立場は、自分の作品に対して発言してはいけないものだ。後になって言い訳や説明を加えるくらいなら、最初からそのように書けばよい。こちらの会ではこのルールはきちんと守られていたように思う。 しかし難しいのは、作品に意見をする側の問題だ。単に好きとか、嫌いでは困る。筆者が合評に立ち会うのは---読者にどのように伝わっているのか---の効果測定であろう。わかりませんでは埒があかない。ましてその場の思いつきや雰囲気だけを語られても効果測定はできないのだ。 合評会全般について感じるのは、文章の構成についてなど基本的な意見も飛び交うのだが、どうも筆者と身近になるにつれ、目の前の作品よりも、以前の作風のこととか、むしろ人物評になってしまうのが気になる。そのなかで佐藤隆雄氏が「文章の作り方としてどうかを考えて発言する」と述べていた。正しい批評の仕方であろうかと思う。 小樽詩話会主宰 萩原貢氏 まず最初は、共通の項目から文章を分析し、何が書かれているのかを解釈し、これを納得するまで行う必要があろう。お互いの冷静な視点の確保をする。これで伝える意志と、伝わった内容のギャップが浮かび上がるのではないか。 そのうえで、考え方であるとか、時代の意味性や価値に対する意見交換がなされるのが理想的と思う。 こうした、テキストに対してまず科学的な分析をし、次いで批判的検討へと移る二段階の思考法は、クリティカル・リーディングといわれる。 これでいこうと、わたしなど簡単に思ってしまうが、自分だけ知っていても仕方がないことに参加してみてから気付いたのだった。・・・遅いよねぇ。 小樽詩話会:小樽市稲穂3−17−2 萩原貢 気付 |
主 催:上士幌町観光協会 ところ:ビックカメラ札幌店・3Fパブリックスペース(旧札幌そごうDp) と き:開催中、1月20日(日)まで 北海道でも最も高いところにある山岳鉄道であった、ひがし大雪の旧国鉄士幌線は1978年に廃線となった。そこでは多数の渓谷をわたる橋が必要とされ、現地の砂利を使ったアーチ橋がかけられた。 このアーチ橋が自然環境と調和していることと技術的な面で、北海道遺産の認定を受けた。これを記念したアーチ橋梁群の写真展である。 会場自体はパネルの両面に写真が30点程の小さなものだが、北海道にこうしたところがあるのが嬉しくなる風景だ。上士幌町観光協会のガイドマップによれば、アーチ橋は14にのぼる。告知用のちらしを掲載したが、これは「タウシュベツ川橋梁」で、幻のアーチといわれる。ダムの建設により水量の少ない冬から春以外、完全な姿は人造湖に水没するからだ。1cで印刷されているため、まるで”塩の塔”にもみえる。 ”北海道遺産”とは北海道という視点からの築き上げられてきた文化や生活など、次世代への有形・無形の財産の総称とのこと。今を捨てて、残すことだけでは仕方もないが、引き継ぐという発想は大切だし、共感する。 |
日本アメリカ文学会北海道支部 研究談話会 と き:1月26日(土)16:00〜18:00 ところ:北海道大学言語言語文化部5階504研修室(札幌市北区北17西8) テーマ:「もうひとりのシルヴィア・プラス、もうひとつの『エァリアル』: テッド・ヒューズの『バスデーレターズ』に見る心理ドラマ」 テッド・ヒューズが、自らのドラマを披瀝しようとした詩集『バスデーレターズ』。亡き妻、詩人プラスとの25年間を書き綴った作品群。しかし、妻プラスの詩のモチーフを回想しながら、自分が非難された詩を削除し、もうひとつの『エァリアル』を築き上げていく。それは自己防衛と非難される弁明的な詩郡であり続け、それでいて”もう一人のプラス”への包容力に満ちてもいる。この『バスデーレターズ』が孕む二重性または矛盾。真実とされてきた脚本を、偽りとして書き直し、演出も手がける「第二の劇場」---という視点から読む、とのこと。 この度の熊谷ユリヤ氏とのリンクを記念し、ご本人が発表する研究会を紹介。 しかし研究会のタイトルだけで、満腹感をおぼえるのは、何故?(と悪態をつきながら)ユリヤ氏の詩作品は、基本的な二重構造を用いたり、スパイラルな構成が魅力のひとつであると思う。今回のテーマはそうした重層を理解している人が発表するので、よいかなと思う。*参加ご希望の方は直接申し込みのこと。 |
ほんとをいえば、正月ってそんなにめでたいのかとも思うが、あまりにマットー過ぎてしょうもない。まあ、きっかけとして開けということであろう。 元旦ってそういうことにしか使えないしなぁ。 さて今年の干支は”馬”であるから年賀状のデザインを天馬にしたいと考えた。が、思いながらシマウマになってしまったのが、わからない。しかし、じーっと見ていると馬に羽根はいらない(気がする)。 | |
「馬」 我 鳥にあらず、と だが嘆く声はもたない 大地とともにある鼓動 このひずめの音をきくがいい 鳥がひらく形 ”非”の文字が うちけしあう翼のたがいちがいの姿なら 羽根など必要ない 右はみぎの 左はひだりの おのおのの足をひらくのみ 開襟する左右が自分 あとはしろい息吹があればいい たてがみなびくところまで 空はどこまでもついてくる この地を滑走する震えをひきつれ 雄大に駆けぬける |
クリスマスカードの交換を神奈川の池田さんご夫妻とさせて戴いている。 カードは布製で柔らかい。素敵なので紹介。 new-born Child. Through You, God opens heaven for us. わたしはより恃む。 みどり児よ あなたによって 道は開かれん | ||
「聖 夜」 膝のうえの夕刊の紙面 送電線が雪の重みに耐えかねて まるで押し潰されたソフトクリームのように 綺麗にならんだカナダの丘陵 その夜 ふいに車内灯は消え 案内する放送もなく 札幌へとむかう電車が 沈黙する 鉄道高架橋のうえ その夜 パンタグラフへの着氷が演出する 窓越しに咲く 音の吹き消された不夜の都 上空には月光のうす笑い すこぅしの願い クラクションとクラッカー 喚声と凍裂のバースディまで、の いちめんのゆきあかり (北海道詩集 NO.48 2001年版 掲載) |
ボッセの会 新年会のお知らせ と き;1月26日(土) 17:00より ところ;札幌プリンスホテル 2F「松風」 札幌市中央区南2条西11丁目 TEL.011(241)1111 会 費;5000円 新年会では、同時に、2001年度に詩集を出版されました石井真弓氏「閉塞」、大原登志男氏「小樽原人」、福島瑞樹氏「幻氷」、成田玲子氏のお祝いも兼ねます。 またイベントでは一行詩の試みも行われる予定です。幹事は嘉藤師穂子氏と私、村田譲が担当します。 会員の方は、出欠はがきを1月10日必着で嘉藤宛に郵送ください。多数の方の参加をお待ちしております。 |
原子修氏は縄文土器や土偶の展覧会のビデオをスライド的に用いてその前で朗読。 絵画を前にして朗読する場合、私は説明に陥らないようにと、絵と言葉が別々にあるように重層に作り上げるのだが、それとはまた少し異なる気がした。 ビデオという本来動画であるものを、コマ割りにカットし、一時停止をする。そして動き始めた時、それが全体の一部であったことを思い出す。そんなことを、この映像を前にしての朗読に感じた。 閉じた眼を、アクセサリーや刺青された胸を、なぞるシャーマンの言葉。直接に指に込められた土の形に、魅せられていく。 後半は縄文詩劇の一幕をビデオ上映。川の神に対して祈ることを忘れた報い、そして生まれ来る命との対話。 縄文詩劇のスライド また、原子氏は詩の勉強会(ボッセの会)を主催している。毎月第二の土曜日に14:00から「詩と思想」の当月号をテキストとし、また参加者の自作詩の合評を行っている。 このところは、こしばきこう氏が詩誌「パンと薔薇」に掲載していた、詩劇をテーマとした内容についての話合いが持たれている。 なお、1月はボッセの会の新年会ですので、勉強会は休会となります。 原子修氏 |
東京都庭園美術館で,カラヴァッジョの展覧会が催されている。 光を効果的に用いる明暗法(キアロスクーロ)のため、暗い背景に何が描かれているのか曖昧な作品が多い。また皺などが異様にはっきり、醜いほど描きこまれていた。これほどバックを黒く塗りつぶしたのは背景を描くのが下手糞なだけと言われたり、あまりに写実的なのは実物を見ないと描けなかったからだと酷評されもしたようだ。 それでも、光が闇を切り裂く様は美しい。構図の問題であり、光それ自体であり、生の横に訪れる死のためである。 作品「ナルキッソス」の上下のくくり方は単純で、それだけに水面に浮かび現れてくる心の様がくっきりする。また作品「マグダラのマリアの法悦」の空間の把握力はたいしたもので、そこにおられるであろう方への視線は、優柔不断でもあり、悩ましくもある。 それにしても、えらく薄い絵具の使い方。油絵に見えなかったり、板に描いたのかと思いもした。 ところで、美術館の照明について、中途半端な印象を受けた。”光と影”のタイトルを理解してるのか、と思う。光は一方向から一定の強度で当てればすむと考えているならお笑いだ。人工的な照明しか設置できないのだろうが、ひどく残念であった。 カラヴァッジョ展 ポスター 東京都庭園美術館での「カラヴァッジョ展」12月16日まで開催。 港区白金台5-21-9 TEL(03)3443-8500 (JR山手線、目黒駅から徒歩7分) ところで庭園美術館は旧家朝香邸の改造であり、入るとすぐの玄関のガラス扉には女神のレリーフが浮き出、各部屋ごとのドアの取っ手だの、天井の照明、壁紙だのが美しく飾られており、ここは「アール・デコの館」ともいわれている。 次回「旧朝香邸のアール・デコ 東京都庭園美術館建物公開」2002.1.5〜3.17 |
工藤正廣氏は詩集「ロシアの恋」のなかより”ネフスキー哀歌”の朗読を披露。 語尾を撥ね上げるように連続させるのだが、これがすごい。声が開放されているのに、抑制したリズムがある。 饗宴の秋の詩話会に参加されたときにも、工藤氏は日本語の朗読方法についてどうすべきかを語っていたが、実際に朗読を聞くと、まるで方言を聞いているかのような柔らかさ(ご本人のツガル・イントネーション?)に情景がからむのだ。ここに書き表せるものではないが、一度聞いておかないとヤバイタイプの朗読だと感じた。 本人は"お経のような"と形容していたが、確かに教会の聖歌のようなイントネーション、旋律に似ている。ご本人は千行までならこれでいけると言っていたが、当然だろうと思う。聞いていくうちにその世界にのめりこんでしまうのだから。風景が詩になるのがわかりそうな気がする。 工藤正廣氏 |
賢治を彫る-----畑中純の版画世界----- と き:12月1日(土)〜12月16日(日) 月曜休館 10:00〜17:00(入場は30分前まで) ところ:北海道立文学館特別展示室 札幌市中央区中島公園1-4 TEL(011)511-7655 一般・大学生:300円 / 65歳以上・高校生以下:無 料 版画展の告知ちらしより 宮澤賢治の世界をモチーフにした版画展というユニークな試みです 一味違った世界が見られるかも… |
斉藤征義氏は月曜日に頭をボンズにし、火曜日には網走刑務所にいた。 (いや、御自身の言葉ですが…)なんと、映画デビュー(?)をするためとのこと。映画のタイトルは「刑務所の中」。役柄は殺人犯トガワ…。 刑務所内で受刑者三名で日向ぼっこをしているらしい。そして誰にいうともなく、急に「バカやろうだ、そいつ」と言え、との指示。しかし、それがいえなくてNGを連発。みかねた監督から「自分に対していえばいいのだよ」といわれ、妙に納得したセリフまわしにOK…とのこと。来年2002年秋公開予定。 さて、本題。朗読のタイトルは「八月の父の行方」。北海道の風景の中で父はどうあった、かというテーマの作品。 実際は”北海道に挑戦している姿の父”というものはないのだし、そうなると自分の延長としての父親像ということに尽きるのではないか。そうしたとき基点である「私」という狭さをどうするのか……。そうした”継続”に関するテーマを語る斉藤氏という人が近くにいるということは、とても嬉しい事だった。 彼自身の朗読そのものは、中盤の平明に語るところで、声が通りすぎて逆によくなかった。声が通るのに何故か、そう感じた。むつかしいところだと思う。作品中、亡くなった友の名を連呼するところはとても綺麗だった、です。全100枚で書き始めたうちの10枚分を発表とのことでした。 斉藤征義氏 |
エッセイ教室草の会ではエッセイ作品集「土筆んぼ」の第2集を上梓。安暖亭にて出版の祝賀会が開催された。 ところで私はまったくの部外者で、会員の我パートナー氏を迎えに行ったところ上機嫌。「せっかく来たのだから挨拶しろと皆が言ってる」とひっぱられたのである。とりあえず会長の近藤氏に挨拶。 やはり女性が多いかなという感じであった。しかし名刺を出したところ男ばかりが集まってくるのは、習性というべきかな。恵庭図書館館長の中島氏、恵庭市広報の高橋氏、北海道新聞千歳支局長の佐々木氏らと名刺の交換をさせて戴いた。 ただ残念なことに事務局や講師の関係で、しばしの休会になりそうとのこと。サークルの運営はむつかしことも多いが、ぜひ第3集を目指してほしいと思う。 『土筆んぼ・2』 定価:500円 エッセイ教室草の会事務局:恵庭市恵央町19-8 近藤春夫 |
風の香りを彩として-----松本宣親日本画展----- と き:12月4日(火)〜12月9日(日) 10:00〜19:00(最終日17:00) ところ:さいとうギャラリー 札幌市中央区南1条西3丁目1番 ラ・ガレリア5F TEL(0136)33-3488 食欲の秋か芸術の秋か、悩むところではありますが、知人のS氏より日本画展のおはがきを頂戴したので紹介します |
道立文学館で開催されたプログラム。 奥尻島出身の麻生直子氏は、農民の姿と土の大切さを訴えた北の詩人”桜井勝美”を紹介し、作品「サロベツ原野」をまずは朗読。それから自作詩の朗読に移った。風邪気味で不本意な出来。それでも静かな語り口でありながら、ギターの音色と調和して心地よい。詩のなかで「あなた」「あなたへの」「あなたから」と連呼しても嫌味に思えないのは、麻生氏が女性だからなのか、わたしが女性性を理解していないからなのか分からないが、何故かとても気になったのである。 麻生氏の朗読をアシストした、ギタリスト兼古隆雄氏は第2部でC.ドメニコーニの「コユンババ」などを演奏。この曲は調律が難しく東京では専用のギターを持ち歩くとのこと。同じくドメニコーニ「砂山変化」はギターで日本の琴の音色を出そうとした作品。おもしろいけど技術の遊びだし、まあどうでもいいな。宍戸睦郎作「ギターのためのプレリュードとトッカータ」。トッカータとは叩きつける如くに”弾く”というスペイン語からきているとのこと。こちらのほうが、ギターらしい(?)ので好きだった。 ただ、あらためて告知の方法と期間が問題であろう。500円などでは考えられない内容でありながら、聴衆は20名程度とちょっと寂しげだった。しかしすごかったのは、斉藤氏の語り、原子氏の映像、圧巻は工藤氏の朗読。これらは次回の更新予定。久し振りにいい時間を持った。 |
先日、生田原町教育委員会より「声のポエム大賞コンテスト」の碑が建った旨のお手紙と詩
碑の写真を頂戴した。
その数日後、私が参加している詩誌「パンと薔薇」117号が届いた。誌面を割いて生田原のコンテ
ストの作品を取り上げて戴いた。で、あとがきから読んだら、パン薔薇では朗読詩のコンテ
ストでは通算3人目の大賞受賞者となる。ついては詩碑の写真を掲載するとあった。
生田原からの建立の連絡から考えると、随分早い情報だなと思いページをめくると、以前の大賞受賞者であるこしば同人と櫻井同人の詩碑の写真であった。
確かに今回の私の作品「蝉の樹」の碑とは書いてはいない。でも、はずされた気分なので、ここに載せてやることにする。
作品 蝉の樹より 「第1回声のポエム大賞コンテスト」 会場は生田原町特設ステージ。 詩の根源とされる肉声の復権を求め、当初「吟遊詩人大賞コンテスト」の名称で発足した。しかし ”吟遊詩人”は昨年第5回をもっては終了。その意志を引き継ぐ形で今年7月に生田原町主催で開催された。基本的にはトリエンナーレでの開催見込み。 生田原町にはオホーツク文学館や文学碑公園などがあり、町民の俳句の碑を川沿いに配置する など、文学に深い造詣をもつ。また、チャチャワールドなど木の工芸品も素晴らしい。 我家のリモコントラクター |
毎月第2土曜日14:00から、札幌中央区南15条のフュージョンビルで、
詩の勉強会が行われている。「詩と思想」(土曜美術社出版販売)の内容
に沿った意見交換と持ちこんだ自作詩を合評しあう。 11月号の特集"夭折"とは、いかに時間の充実した生き方をするかがテーマ であろう。しかし天才と呼ばれた肉体の墓場の話が随分とされていた印象 を受けた。むしろ我々の年代では、成熟を考えなくてはなるまい。 確かに"無名"であることは、まあ、あまりおもしろいことではなかろう。 かといって、その代償が金子みすず「木」(p47掲載)のようなオコサマ的 "素朴と癒し"であるというのなら、私は要らない。 思考としての天才はあらゆるところに存在していると思うしね。 今回作品を持ちこんだのは、大原登志男氏「抜け道」。戦争体験のリアル さがよいという意見や、説明しすぎではないかとの意見が出ていた。 大原氏はJR北海道の悠遊旅倶楽部の会報誌「JRライズ」17号に登場。詩のほかに小樽原人として帽子屋の紹介などもしていた。 ボッセの会は詩に興味のある人はだれでも参加できます。座長は原子修氏。 |
日本詩人クラブ札幌大会は、雪のなか、約80名の聴衆を迎えて開催。 中村氏の詩話ではHPが若者中心であることに対し、氏は楽観的な見通しを立てていた。20、30代で詩集を複数冊も出せる余力は、経済的にもむつかしいであろうこと。そうした場合の発表の場としてのHPの有効性。逆に熟年層はもっとHPを理解した多様な行動をとるべきではないかとの提言。次いで矢口氏の講演では、英米詩では朗読詩が基本であり、行替えやピリオドなどの間のとりかたは参考になった。 まあ、私は、当日いきなり音響の担当を割り当てられ、キュー出しを見落とさないように操作するので、手一杯。文学館では操作パネルが司会席のデスクに画面表示される優れものということと、ボリュームを上げすぎると互いのマイクがハウリングを起こすことがわかったくらいではあった。 私は「背骨(序)」「大漁旗のほむら」「入江」のショートな作品をスリー・ドアーズで朗読。 知人で一名、全く朗読詩など聞いたことのない人を潜入(?)させ、感想を聞いてみた。個性の表出が様々でおもしろいよ、との感想をもらい、逆に、どうして周りに告知しないのかとのお叱りも受けたのである。 こしばきこう作品 朗読風景 |
「北の詩精神をうたう」----自作詩朗読と語りとギターの夕べ----- 主 催;(財)北海道文学館 ところ:北海道立文学館(中島公園1-4)TEL.011-511-7655 と き:11月17日(土) 18:00(開場17:30) 参加費:500円 プログラム; 麻生直子 斉藤征義 工藤正廣 原子 修 兼古隆雄 |