シルバー作品展と言うのがあるそうだ
高齢者の作品展で 日本画、洋画、書、工芸など 6部門が有る
去年の夏 知り合いに教わって見に行って来た
県立美術館に展示されているのを見て
私も出品したくなった
それに 一年かけて一個作る訳だから 何か出来るだろう
問題は何を作るかである
皆さんの作品は大きな物ばかりで
私の ちっちゃな銀細工など見落とす雰囲気だ
何がいいか だいぶ悩んでいたが
数ヶ月経った ある日
突然 インドネシアで見たあの 帆船を思い出した
そうだ あれに挑戦しよう
今なら 先生に習いながらやれば 出来るかもしれない
もし出来上がれば 大きさといい
見栄えと言い 申し分ない!
完成してから UP すべきかもしれない
だが 本当に出来上がるのか
自信が無い!
経過報告を兼ねて
頑張ったが ここで全てが終わった
となるかもしれない
ので 途中も載せることにした
材料はだいぶ前から 遊びで作ろうと思い 0.3mmの板を買っていた
何で 0.3mmかって?
なんとなくで 一番薄かった!
作り出して分かった事だが 船体を曲げて合わせるのは容易な事ではない
三次元の世界である
もう少し厚い板を使えば ごまかしやすかった
ロウ付も大変だ 私が使っているガスバーナーでは火力が弱く
薄い板が冷却フィンの様になり 温度が上がらない
と言っても 気を付けないと 場所によっては一気に上がり 溶けてしまう
マストやブームを溶かしたら その時点で終りである
取替えはきかない!
第22回 シルバー作品展
期間 8月17日〜22日
場所 熊本県立美術館分館
出品料 500円
予定の大きさ
長さ18.5cmx高さ15cmx幅5cm
帆船重量 50g(たぶん) 950Ag
台重量 50g 桜
かなり 形になって来た
しかし ロウ付で付いたと思っていても 後の縦の帆をスパンカーと言うが
数日して ぼろっと 取れた時など 寂しいものが有る
それに 炎を当てていないつもりの 帆先が溶けたり
またそれを 外そうと焼いていると 溶けたりで
前途多難である
三段目が付いた 四段の予定である
何個もロー付けして 同じ様にすればいいはずだが
これが 同じ様にならない
ホイッと付いたり 何回やってもダメの時も
ブームの先など部品を付けるが 少ないと簡単なんだが
火力の弱いやつでやると 炎を直角に当てても温まらない
少し斜めにし当たる面積を大きくしてやる
そうすると 隣も暖まり 先に付けたやつが
ポロリと落ちる!
ここまで来たのだ
慌てず 落ち着いて頑張ろう!
ついに ここまで来た
ここから先は もうロー付けは止めて
火を使わないで 銀線を張りめぐらしていけば完成だ!
もう失敗する事は無いだろう
しかし、最後に磨き上げていると 一番マストがポロリ
そして、メインマストの一番下がちゃんと付いていなかった
修理出来たから良かったようなもので
脂汗が たら〜り・・・
出来たぞ〜〜!
これで出品だ
文句なし 我ながら上出来だ
夏の作品展が楽しみだ
上位入賞者は全国大会もあるって
後ろの旗にイニシャルとSILVERの刻印を!
ムフフフ!