◆各メーカー1台づつ
〜小湊鐵道「季美の森」専用車〜

※2007.7.15 専用車のその後を追加しました。

 小湊鉄道といえば、1984年以降1996年まで採用する大型車のボディーを富士重工に統一し、中型もその多くが富士重工を採用していました。
このため旧7EではKC-HT以外の各メーカー大型車系列への架装例が見られることが特徴です。

 この中でも、象徴的なのが「季美の森」専用車です。
「季美の森」は東急グループが開発した大網白里町の住宅地で、1994年に開業した大網駅と結ぶバス路線では、タイアップカラーの専用車が用意されています。
 当初4台の7E架装大型車で開業しましたが、これが1台づつ異なる型式、つまり国内4メーカーの車輛が等しく採用されたのです。
その後、MBM架装の三菱車が1台加わり現在に至っています。
今回はこの車輛を紹介します。

UD
日デ U-UA440LSN

登録番号でトップのUD車。

塗装は画像ではわかりにくいのですが、
白と濃い緑色の塗り分けで、金色の飾り帯が入っています。
また窓枠はブロンズ色で、一般車のアルミ地とは異なる仕様です。
一方で、車内の仕様は、当時小湊で増備されていた大型車と
大差ありません。

ISUZU
いすゞ U-LV324L

いすゞ車は、他のメーカーと違い、冷房機が異なり
屋上のユニットがありません。
方向幕は熱線入りのようです。

HINO
日野 U-HT2MMAA

車高が高い日野車ですが、
こうやって並べてみると、バンパーと前扉下端の段差が
大きいのがよくわかります

FUSO
三菱 U-MP218M

三菱の標準尺車は、前中ドア間が広くなる一方、
そこからリア側が狭くなるという特徴があります。
この車輛も画像では、わかりにくいのですが、
他の車輛に比べ前ドアから2枚目の窓が広く、
いちばん後の窓が狭くなっています。



おまけ
三菱 KC-MP317M +三菱バス製造

こちらは1999年の増備車。
既に富士が三菱への架装を止めた後だったので
MBMの新エアロスターを架装して登場しました。

その後、専用車も小湊鉄道の標準塗装に変更されました。
しかし、窓サッシの色が黒であるめ、標準の銀色の車両と印象を異にします。
LVその後 MPその後
いすゞ U-LV324L(左)、 三菱 U-MP218M 2007年5月

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