◆三菱車の世界
〜全国のMP+7E 東日本篇〜

※2007.7.15 くしろバスU-MP218M 成田空港交通U-MP218Mを追加、その他各事業者の内容を修正しました。

 富士重工架装車の中でも、特に数が少ないのが三菱車です。
それでも、3Eの頃までは割りといろいろな事業者で採用されていたのですが、
5E、7Eと進むにつれてその数は激減。1997年を最後に事実上製造は中止されています。

ここでは、その三菱+富士を採用事業者別に紹介してゆきたいと思います。

それでは東日本の各社から

●くしろバス
くしろバス
U-MP618M

くしろバスの7Eは、全てが移籍車である。
三菱車は、先ず、日栄運輸倉庫(日本鋼管 京浜事業所の構内輸送or特定車)から
1991年1月式のU-MP618Mが1台が移籍した。
白糠営業所に所属していたが、比較的短期間で廃車になっている。
なお、日栄からは他にU-HU2MMAA(1992年2月式)も移籍している

(2002年6月 北海道白糠町)
くしろバス
U-MP218M

これと入れ替わるように、2007年に京成電鉄からU-MP218Mが、分離子会社の
ちばシティバス経由で移籍した。
1993年式だが、エンジン開口部がP-MPのものに交換されている点が異色である。

(2007年5月 北海道釧路市)

●北海道中央バス
中央バス
P-MP618P

同社では最後の三菱+富士 路線車
2台が在籍し札幌市北部で使用されていたが、廃車になった。

(2001年5月 札幌市北区)

●じょうてつ
定鉄
P-MP618P

この型式のみ3台が在籍する。
赤と白の旧塗装で登場したが、後に新塗装に変更された。
現在は、廃車。

(2001年5月 札幌市南区)

●庄内交通
庄内交通
U-MP618M

鶴岡営業所に在籍する。
同車の路線車では少数派の大型車
P-MP618M、U-MP618Mがそれぞれ1台づつの模様。
他にいすゞの7E架装車も在籍する。

(2005年5月 山形県鶴岡市)

●関東鉄道
関東鉄道
P-MP218M

関東鉄道に在籍する車輛は全て、京成電鉄からの移籍車。
経年車輛の置換えを京成車で行ったことに伴うもの。
P-MP218MとU-MP218Mが在籍している。

(2003年3月 茨城県土浦市)

●東野交通
東野交通
KC-MP217M

1993年〜1997年にかけて毎年1台づつが増備された。
U-MP218Mが3台、KC-MP217Mが2台、在籍している。

(2008年4月 栃木県宇都宮市)

●関東自動車
栃木の関東バス
KC-MP217K

当社はノンステップバス(KC-MP747M)導入迄は数年に1度、
FHIボディーの三菱車を導入していた。
1997年に登場したKC-MP217Kは1台が簗瀬営業所に在籍。ISS付。
なおU-MP218Kも1台在籍するが、こちらは当社唯一の前後引戸。

(1999年8月 栃木県宇都宮市)

●関東バス
東京の関東バス
U-MP218K

1995年式で、同社にとっては約15年ぶりの三菱製路線車。
また同社の特徴であった3扉仕様で登場した最後のグループである。
2台が青梅街道営業所に在籍。

(2001年3月 東京都武蔵野市)

●日東交通
日東交通
U-MP218K

路線、貸切の双方で、三菱+富士を導入した事業者の一つ。
7EはP-MP218KとU-MP218Kが在籍。
分離子会社の鴨川日東バスに異動した車輛もある。

(1999年7月 千葉県木更津市)

●小湊鉄道
こみなと
KC-MP217M

国内全シャーシメーカーへの7E架装車が存在するが
その中でも三菱車は市原市内を中心に割とよく見かける。
P-MP218M、U-MP218M、KC-MP217Mの3世代が在籍。

(2008年3月 千葉県市原市)

●京成電鉄
京成電鉄
KC-MP217M

三菱+富士の1大ユーザーだが、配置は松戸営業所のみ。
P-MP218M、U-MP218M、KC-MP217Mの3世代3型式を採用した。
一部車輛は、分離子会社のちばレインボーバスとちばシティバスに異動。
また、成田空港関連で設立した子会社の成田空港交通に移籍した車両が存在する。

(1999年6月 千葉県松戸市)
京成電鉄(ちばレインボーバス)
U-MP218M (ちばレインボーバス)

ちばレインボーバスへ異動車は、同社の標準塗装に改められた。
なお、ちばシティバスへの異動車は、京成本体と同じ塗装である。

(2003年6月 千葉県船橋市)
成田空港交通
P-MP218M (成田空港交通)

成田空港交通には、当初、契約輸送用に移籍し、塗装もそのままで使用された。
しかし、2006年?に空港周辺のホテル送迎用に転用。
真っ白な塗装に変更された。

(2007年5月 千葉県成田市)

●江ノ島電鉄
江ノ電
U-MP218P

関東地方では珍しい長尺車の、P-MP218PとU-MP218Pを中心に鎌倉営業所に在籍した
(標準尺のU-MP218Mも極少数だが導入)。
数少ない大規模ユーザであったが、現在は全て消滅した。

(2002年9月 神奈川県鎌倉市)


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