◆日野 KC-RU系
左側面 右側面
北海道中央バス KC-RU1JJCA

<概要>
 平成6年排出ガス規制(KC-)適合の日野自動車製9m大型バスで、1995〜2000年に製造された。

 日野の9m大型車は1984年にモノコックボディーのK-RD301から
中型のP-RJ系に準じたスケルトンボディーのP-RK172BAになった。
が、1986年に大型車に準じたボディーのP-RU(RT)174AAが製造され、
平成元年排出ガス規制時にはこれをマイナーチェンジしたU-RU3HJAAに1本化された。
そして平成6年排出ガス規制時にこの系列にマイナーチェンジされている。
 ただし、日野の9m大型車はいずれも少数派で、P-RKは特に製造数が少ないことで知られる

 これらの車輛は大半が日野車体製のボディーを架装し、他に西工の架装例が僅かに存在するのみであった。
が、1996年に日野9m車の一大ユーザーである北海道中央バスに、富士7E架装車輛が1台のみ登場した。
 しかし、その後に製造されることはなく、1998年に日野への富士重架装が
基本的に中止されたこともあり、この車輛が唯一無二の存在になっている。

 当初は千歳に配置、後に札幌西部の平岡営業所に転属、現在は小樽市内で使用されている。

<型式内容>
 1981年以降〜現在に登場した型式で使用されている型式基準で、大型のHT/HU、中型のRJ/RR、と同様である。
(1)はエンジン配置で、9m大型車は中型と同じ縦置き(適用記号=R)である。
(2)はサスペンションで、9m大型車はエアサス(適用記号=U)のみである。
(3)はエンジンで中型と同じJ08Cを搭載している。
(4)は軸距で、中型車と同じJが適用されるが、こちらのほうが90mm短い。
(5)は変更順位である。この系列は、全車Cになる。
(6)は仕様であるが、これは型式板には打刻されないので注意が必要である。

KC- R U 1J J C A
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
意味 当系列の適用例 他系列の適用例(参考)
排出ガス規制 KC=平成6年規制  
(1) エンジン配置 R=リヤエンジン H=リヤアンダーエンジン
C=センタアンダエンジン
(2) サスペンション U=エアサス(枠無し 9m車以上) T=リーフサス(枠無し 9m車以上)
J=リーフサス(枠有り 中型)
R=エアサス(枠有り 中型)
(3) エンジン 1J=J08C(215PS) 2M=M10U(大型路線車・標準出力)
3K=K13U(大型路線車・高出力)
(4) 軸距 J=4.25〜4.50m(4.40m) G=3.75〜4.00m(中型路線車 3.93m)
L=4.76〜5.00m(大型路線車 4.80m)
M=5.01〜5.25m(大型路線車 5.20m)
P=5.51〜5.75m(大型路線車 5.67m)
(5) 変更順位 C  
(6) 仕様 A (略)

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