◆日産ディーゼル U-RP系
左側面 右側面
関東バス U-RP210GAN

<概要>
 平成元年排出ガス規制(U-)適合の日産ディーゼル製9m大型バスで、1991年〜1995年に製造された。
基本的に富士重工R17型(7E、7B)ボディーが架装される。

 相変わらずの少数派であるが、サスペンション設定は、P-RP系のリーフサスのみから
エアサスのみに変わるなどの変化も見られる。

<7E架装車の特徴>
・右側面最後部に正方形のエンジン開口部(パンチ孔)がある。
 なお、もとサンプルカーの宮交登米バスU-RP210GAN(宮城交通分離会社)は、メッシュタイプなので注意。
・側面最後部の車体裾の切り上げ角度が急である。
・給水口の位置はリヤ面の窓下にある。

もとサンプル車
メッシュ状の開口部を持つ
宮交登米バス U-RP210GAN (もとサンプルカー)

<型式内容>
 1990年(U-)以降〜現在に登場した型式で使用されている型式基準で、大型のUA、JP、小型のRN、 9m大型のRP等と同様である。
(1)はエンジン配置とフレームの有無、(2)は車種を表し、この二つを合わせたものが通称で呼ばれることが多い。
(3)はエンジン型式、(4)は車種またはエンジン単位での使用変更順位をあらわしている。
中型車で使用しているものにターボを付けたFE6Tが標準で、それがないFE6はオプションである。

(5)は軸距で、G=4.3mの設定のみである。
(6)はサスペンションで、このRP系はAのエアサスのみ型式認可を取得した。リーフサスはエアサスの改造型式扱いになる。
(7)はブレーキで、路線バス系車輛は基本的にNのみである。

U- R P 21 0 G A N
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7)
意味 当系列の適用例 他系列の適用例(参考)
排出ガス規制 U=平成元年規制
(1) エンジン配置
フレーム
R=リヤ(フレームレス) E=ミッドシップ
U=リヤアンダー
J=リヤ(フレーム付)
(2) 車種 P=9m大型、中型ベースの大型 N=小型
M=中型
A=大型
(3)
(4)
エンジン
仕様変更順位
210=FE6T (FE6はオプション) 440=PF6 (大型路線車・6気筒)
510=RE8 (大型路線車・8気筒)
(5) 軸距 G=4.00〜4.25m(4.3m) E=3.75〜3.99m(中型車 3.9m)
G=4.25〜4.49m(中型車 4.28m)
H=4.50〜4.74m(大型路線車 4.72m)
L=5.00〜5.24m(大型路線車 5.24m)
N=5.50〜5.74m(大型路線車 5.55m)(JP 5.56m)
(6) サスペンション A=エアサス
S=リーフサス
(7) ブレーキ N=空気油圧複合式

<U-RP210GAN + 7E 採用事業者>
事業者名扉配置窓形状導入数備考
山形交通折―引
折引―
メトロ5
3
現:山交バス
関東バス折―引2段7リーフサス。茨城オート、大島旅客自動車に移籍
頸北観光バス折―折2段3(頸城自動車の分離子会社)
富士急行折―折2段5富士急湘南バスに異動。
水間鉄道折―引メトロ1産交バスに移籍。
尾道市交通局折―折2段8現:おのみちバス。
ブルーライン交通折折―2段1特牛営業所に配置
荒尾市交通部折ワ―メトロ2産交バスに移管。
(サンプルカー)折引―2段1宮城交通に移籍、のち宮交登米バス(→ミヤコーバス)に異動

▲ 7E・8E型式別解説 目次へ