◆日産ディーゼル KC-RP系
左側面 右側面
越後交通 KC-RP250GAN

<概要>
 平成6年排出ガス規制(KC-)適合の日産ディーゼル製9m大型バスで、1995年〜1999年に製造された。
基本的に富士重工R17型(7E、7B)ボディーが架装される。

 先代のU-RPを新排出ガス規制適合にしたものだが、サスペンションの設定にリーフサスが復活した。
また、エンジンがターボの有無により型式が変わる。
したがって、型式のバリエーションは増えたが、それでも少数派であることに変わりはない。

<7E架装車の特徴>
・右側面最後部窓下に正方形のエンジン開口部(パンチ孔)がある。
・一部車両(越後交通、北海道中央バス、九州旅客鉄道)は、右側面最後部に縦に細長い開口部が上下2段分割で設置される。
・給水口の位置は右側面最後部の窓レベルにある。

右側面
縦長の開口部が無い例
関東バス KC-RP211GSN

<型式内容>
 1990年(U-)以降〜現在に登場した型式で使用されている型式基準で、大型のUA、JP、中型のRM、小型のRN等と同様である。
(1)はエンジン配置とフレームの有無、(2)は車種を表し、この二つを合わせたものが通称で呼ばれることが多い。
(3)はエンジン型式、(4)は車種またはエンジン単位での使用変更順位をあらわしている。
中型と同じ211=FE6Eと、ターボ付の250=FE6TAの2種が設定されている。
(5)は軸距で、G=4.3mの設定のみである。
(6)はサスペンションである。
(7)はブレーキで、路線バス系車輛は基本的にNのみである。

KC- R P 21 1 G S N
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7)
意味 当系列の適用例 他系列の適用例(参考)
排出ガス規制 KC=平成6年規制
(1) エンジン配置
フレーム
R=リヤ(フレームレス) E=ミッドシップ
U=リヤアンダー
J=リヤ(フレーム付)
(2) 車種 P=9m大型、中型ベースの大型 N=小型
M=中型
A=大型
(3)
(4)
エンジン
仕様変更順位
211=FE6E (標準出力<中型、9m大型>)
250=FE6TA(ターボ付)
460=PG6 (大型路線車・6気筒)
521=RF8 (大型路線車・8気筒)
(5) 軸距 G=4.25〜4.49m(4.3m) E=3.75〜3.99m(中型路線車 3.9m)
G=4.25〜4.49m(中型路線車 4.28m)
H=4.50〜4.74m(大型路線車 4.72m)
L=5.00〜5.24m(大型路線車 5.24m)
N=5.50〜5.74m(大型路線車 5.55m)(JP 5.56m)
(6) サスペンション A=車軸式エアサス
S=リーフサス
B=独立式エアサス
T=低床リーフサス
(7) ブレーキ N=空気油圧複合式

<KC-RP + 7E 採用事業者>
事業者名型式名扉配置窓形状導入数備考
北海道中央バスKC-RP250GAN折折―逆T字
2段
2
3
山交バスKC-RP250GAN折引―メトロ
2段
3
1
関東バスKC-RP211GSN折ワ―2段10ケイビーバスに異動。福島交通、北海道中央バス、道南バス、三州自動車に移籍。
相模鉄道KC-RP211GSN折引―2段8相鉄バスに異動。呉市交通局→広島電鉄、日本海観光バス(加賀周遊CANバス)、広島交通に移籍。
越後交通KC-RP250GAN折引―2段15南越後観光バスに異動。
備北バスKC-RP250GAN折折―2段1
サンデン交通KC-RP250GAN折引―2段4
九州旅客鉄道KC-RP250GAN折ワ―2段1直方に配置。現:ジェイアール九州バス
(サンプルカー)KC-RP211GSN折―引2段1(→埼玉県内の自家用)
(サンプルカー)KC-RP250GAN折引―2段1自家用→水間鉄道→九州産交バス?に移籍。
(サンプルカー)KC-RP250GAN折引―2段1(→新潟県内→青森県内の自家用:東日本フェリー所有)

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