◆いすゞ KL-LV2系
左側面 右側面
神奈川中央交通 KL-LV280L1

<概要>
 平成11年排出ガス規制(KL-)適合のいすゞ自動車製大型バスで、2000〜2005年に製造された。
標準ボディーはIBUS(いすゞバス製造)で、富士重工製の車体を架装した場合はR17型新ボディー(新7E)になる。
他に西工の架装がある。

 標準のIBUS架装の場合、長年親しまれてきたキュービックボディーをフルモデルチェンジし、エルガと呼ばれるタイプになる。
いすゞLV系への富士重工架装例は、いすゞバス製造(IBUS)の発足後は年々低下し、この系列への架装例は貴重な部類に入る。

 床構造はワンステップ車が基本になり、オプションとしてツーステップ、さらに前中間ノンステップ車が
追加された。このタイプにも2001年に東武鉄道が7E架装車を導入している。

前中間ノンステ
前中間ノンステ車
東武バスセントラル KL-LV280L1

<7E架装車の特徴>
・左側面最後部に、開口部があり、下辺から3分の2の程度の位置に桟がある。

<型式内容>
 1984年(P-車)〜現在まで使用されている型式基準で、中型のLR、9m大型のLTと同様である。
ただし、KC-から一部変更になっている
(4)はエンジンを表す。同じ8気筒エンジンであるが、177kW(240PS)と210kW(285PS)の2種類がある。
 なお、フルノンステップ車は中型・9m大型と同じ6気筒エンジンにターボを附加した6HK1-TCCである。
(5)は軸距である。このアルファベットは範囲を表し、発売車種の軸距が含まれるものが適用される。
 なお、ノンステップ車とそれ以外の軸距は同じであるが、フロントオーバーハングは、ノンステ車の方が145mm長い。
(6)は系列内の仕様変更順位で、KL-LV系は1になる

KL- L V 2 80 L 1
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
意味 当系列の適用例 他系列の適用例(参考)
排出ガス規制 KL=平成11年規制
(1) エンジン配置 L=リヤエンジン
(2) 車種 V=大型 R=中型以下
T=9m大型
(3) サスペンション 2=エア
3=リーフ
(4) エンジン 80=8PE1-S(210kW)
  8PE1-N(177kW)
34=6HH1-TCC(大型フルノンステップ車)
33=6HH1-S(中型路線車、9m車)
(5) 軸距 L=4.76〜5.00m(4.80m)
N=5.26〜5.50m(5.30m)
Q=5.76〜6.00m(5.80m)
F=3.51〜3.75m(中型路線車 3.75m)
J=4.26〜4.50m(中型路線車 4.4m、9m車 4.3m)
(6) 車種仕様
変更順位
1

<KL-LV2 + 7E 採用事業者>
事業者名型式扉配置床構造導入数備考
東武鉄道
(東武バス)
KL-LV280L1折ワ―ワンステップ5東野交通に移籍
グ引―前中間ノンステップ53東野交通、那須交通(契約輸送用)、朝日自動車、九州産交バス、熊本都市バス、茨城交通
秋田中央交通、道北バス、サンデン交通に移籍。
京成電鉄KL-LV380L1折ワ―ワンステップ3関東鉄道に移籍
KL-LV280L1折引―3関東鉄道に移籍
千葉中央バスKL-LV380L1折引―ワンステップ4岩手県交通に移籍
KL-LV280L16関東自動車、南越後観光バスに移籍
相模鉄道KL-LV380L1折ワ―ワンステップ7サンデン交通、岩手県交通に移籍
KL-LV280L126南国交通、岩手県交通、頸北観光バス、十和田観光電鉄、壱岐交通に移籍
KL-LV280N1折引―2貸切兼用仕様 JR九州バスに移籍
神奈川中央交通KL-LV280L1折引―ワンステップ15長電バス、山交バス、秋北バス、福島交通に移籍
九州産業交通KL-LV280N1折ワ―ワンステップ2

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