◆いすゞ KC-LV系
左側面 右側面
青森市交通部 KC-LV280N

<概要>
 平成6年排出ガス規制(KC-)適合のいすゞ自動車製大型バスで、1995〜2000年に製造された。
富士重製の車体を架装した場合、R17型ボディー(7E,7B)が架装される。富士重以外の車体架装は、
アイケー(96年以降はIBUS)と西工の例があり、特にアイケー(IBUS)の車輛は「キュービックバス」と呼ばれるタイプになる。

 従来の直列6気筒エンジンからV型8気筒エンジンに変更され、型式上は高出力車の区分が無くなったほか、
1972年のBU系マイナーチェンジ以来の5種類あった軸距設定が、3種類に整理されている。
 また、ワンステップ車輛も存在し、外見的には窓が大きくなるなどの変化が見られる。

 なお、この系列には、都市低床車(KC-LV880L)、ノンステップ車(LV832L,LV832N)、CNG車(NE-LV388L・288L)、
ディーゼル・蓄圧式ハイブリット車(CASSE:型式は一般型と同じ)が存在するが、これらには富士重架装車は存在しない。

<7E架装車の特徴>
・左側面最後部に横長の長方形、または正方形のエンジン開口部(パンチ孔)が開いている。
この点はU-LV系と同じであるが、右側面にはエンジン開口部が存在しない点が異なる
・ワンステップ車の場合、エンジン開口部が逆凸字型になり、更に上下2段に分割されている例がある。
 一部車両は中央に桟があり上下2段に分割、また立川バスのKC-LV380Lは3段に分割されている特殊なものである。
・給水口はリヤの左側面フラッシャーの下になり、縦長の蓋がついている。 ▼ LV系の給水口位置の違い
・後輪より後の車体裾が一直線である(但し左側面は扉がない場合に限る)。
・リヤのナンバーステーは両側から照らすタイプで、車体中心にある。

2段 2段
ワンステップ車で開口部が逆凸型・上下2段の例
相模鉄道 KC-LV380L
縦長で上下2段に分かれた開口部を持つ例
東京ベイシティ交通 KC-LV380Q

<型式内容>
 1984年(P-車)〜現在まで使用されている型式基準で、中型のLR、9m大型のLTと同様である。
(4)はエンジンを表す。この系列では、エンジンは同じ8PE1でも出力の異なる2つが用意されている。
(5)は軸距である。このアルファベットは範囲を表し、発売車種の軸距が含まれるものが適用される。
 なお、KC-(NE-)車は、P-車、U-車とは異なるので注意されたい。

KC- L V 2 80 N
(1) (2) (3) (4) (5)
意味 当系列の適用例 他系列の適用例(参考)
排出ガス規制 KC=平成6年規制  
(1) エンジン配置 L=リヤエンジン  
(2) 車種 V=大型 R=中型以下
T=9m大型
(3) サスペンション 2=エア
3=リーフ
 
(4) エンジン 80=8PE1-N (240PS)
   8PE1-S (285PS)
33=6HH1(中型車路線車・9m車)
88=8PF1(大型CNG車)
(5) 軸距 L=4.76〜5.00m(4.80m)
N=5.26〜5.50m(5.30m)
Q=5.76〜6.00m(5.80m)
F=3.51〜3.75m(中型路線車 3.75m)
J=4.26〜4.50m(中型路線車 4.4m、9m車 4.3m)

< KC-LV +7E 採用事業者>
事業者名型式扉配置窓形状床形状導入数備考
北海道旅客鉄道
→ジェイ・アールバス北海道
KC-LV280N折引―2段ツーステップ4
逆T(拡大)ワンステップ13
北海道中央バスKC-LV280Q折折―2段ツーステップ4
苫小牧市交通部KC-LV280Q折引―2段ツーステップ2
青森市交通部KC-LV280N折引―2段ツーステップ21
逆T1
逆T(拡大)ワンステップ1
八戸市交通部KC-LV380L折引―2段(拡大)ワンステップ1
仙台市交通局KC-LV280N折引―逆Tツーステップ40
逆T(拡大)ワンステップ3
宮城交通KC-LV280N折引―2段ツーステップ7一部、宮城交通に移管。
逆T(拡大)ワンステップ1
会津乗合自動車KC-LV280Q折――2段ツーステップ1
東武鉄道KC-LV380L折―折2段ツーステップ1
折ワ―逆T(拡大)ワンステップ2日立電鉄交通サービスに移籍。
KC-LV280L2昭和自動車に移籍。
京成電鉄KC-LV380L折引―2段ツーステップ7茨城交通、関東鉄道(グループ)に移籍。
折ワ―逆T(拡大)ワンステップ12岩手県交通、茨城交通、関東鉄道、日立電鉄交通サービス、
銀河鉄道、サンデン交通、鹿児島交通(グループ)に移籍。
KC-LV380N9茨城交通、関東鉄道、川中島バス、サンデン交通、鹿児島交通(グループ)に移籍。
新京成電鉄KC-LV380N折ワ―2段ツーステップ14茨城交通、関東鉄道、サンデン交通、昭和自動車、鹿児島交通(グループ)に移籍。
2段(拡大)ワンステップ20関東自動車、越後交通、昭和自動車、九州産交バス、熊本市交通局、鹿児島交通(グループ)に移籍
熊本市交通局から熊本都市バスに移管。
船橋バス1船橋新京成バスに移管→熊本市交通局に移籍→熊本都市バスに移管。
東京ベイシティ交通KC-LV380Q折引引逆Tツーステップ13
千葉中央バスKC-LV380L折引―2段ツーステップ6岩手県交通、関東鉄道、広島交通に移籍。
小湊鉄道KC-LV380L折引―2段ツーステップ4
原木ターミナルサービスKC-LV380Q折引―2段ツーステップ4限定乗合事業者。JBSに移管、コスモスバス(千葉県 契約輸送用)に移籍。(経緯不詳)
東京都交通局KC-LV380L折ワ―2段ツーステップ12
KC-LV280L2段(拡大)ツーステップ※1※ワンステップベースのツーステップ
小田急バスKC-LV380L折ワ―2段ツーステップ8那覇バスに移籍
KC-LV380N5鹿児島交通に移籍。
KC-LV280N折グ―2中扉リフト付。鹿児島交通に移籍。
立川バスKC-LV380L折ワ―2段ツーステップ28南部バス、岩手県交通、越後交通(グループ)、サンデン交通、
佐世保市交通局、宮崎交通、鹿児島交通(グループ)に移籍。
KC-LV280L3北海道中央バスに移籍。
KC-LV280N折グ―2中扉リフト付。
京浜急行電鉄KC-LV380L折引―逆T(拡大)ワンステップ6九州産交バス、熊本バス、那覇バスに移籍
川崎鶴見臨港バスKC-LV380L折引―2段ツーステップ2福島交通、堀川バスに移籍
川崎市交通局KC-LV380L折引―2段ツーステップ4くしろバスに移籍。
2段(拡大)ワンステップ8八戸市交通部に移籍。
横浜市交通局KC-LV380L折ワ―逆T(拡大)ワンステップ21日立電鉄交通サービス、関東自動車、川中島バス、昭和自動車、長崎県交通局に移籍。
KC-LV280Q折引―逆Tツーステップ6北海道中央バス、越後交通に移籍。
相模鉄道KC-LV380L折引―2段ツーステップ12熊本バスに移籍。
折ワ―逆T(拡大)ワンステップ11福島交通、日立電鉄交通サービス、サンデン交通に移籍。
KC-LV380N2段ツーステップ3サンデン交通に移籍。
KC-LV280Q折――メトロ1深夜急行用。斜里バスに移籍。
江ノ島電鉄KC-LV380N折引―2段ツーステップ1熊本バスに移籍
KC-LV380Q3
神奈川中央交通KC-LV380L折引―2段ツーステップ27くしろバス、広島交通、大分交通、佐世保市交通局、鹿児島交通(グループ)に移籍
糸魚川バスKC-LV380L折―折2段ツーステップ6頸城自動車分離子会社。
静岡鉄道KC-LV380L折―折2段ツーステップ5
遠州鉄道KC-LV380N折ワ―メトロツーステップ7岩手県北自動車(南部支社)に移籍
名古屋市交通局KC-LV280N折引折メトロツーステップ19
逆T5
折ワ―19ジェイ・アールバス北海道、じょうてつ、北海道中央バス、関鉄グリーンバスに移籍。
三重交通KC-LV380L折引―2段ツーステップ11
KC-LV280Q8
鳴門市運輸部KC-LV280L折―引2段ツーステップ1七城観光バス(熊本県 契約輸送用)に移籍。
(埼玉県内の自家用)KC-LV280Q折折―2段ツーステップ?
折―折?
折引―?群馬県内の自家用に移籍
(埼玉県内の自家用)KC-LV280N折引―2段ツーステップ1
(神奈川県内の自家用)KC-LV280L折引―メトロツーステップ1中日臨海バス(神奈川県 契約輸送用)に移籍(その後再移籍しているが詳細不明)。
(静岡県内の自家用)KC-LV280N折――2段ツーステップ?平成エンタープライズ(契約輸送用)に移籍。

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