◆日野 P-HT(HU)23系
左側面 右側面
東洋バス P-HT236BA

<概要>
 昭和58年排出ガス規制(P-)適合の日野自動車製大型バスで、1985〜1990年に製造された。先代のHT22系と異なり、
エンジンが新規のものに変更になった。
 富士重工製の車体を架装した場合、R17型ボディー(7E、7B)が架装されたのは1988年以降で、それ以前はR15型ボディー(5E、5B)が架装される。
富士以外は標準の日野車体、および西工の架装例がある。特に日野車体の場合、いわゆるスケルトンボディーの車両になる。

<7E架装車の特徴>
・右側面最後部に右側の上角が斜めに切り取られた縦長(石油ポリタンク型)のエンジン開口部(メッシュ)がある。
・リヤのナンバーステーは両側から照らすタイプが車体中心にあるものが多い。

<型式内容>
 1981年以降〜現在に登場した型式で使用されている型式基準で、中型のRJ/RR、9m大型のRK/RU/RTと同様である。
(2)はサスペンションを表すが、同じにフレームの有無、車体長区分も表されている。
(4)は軸距である。基準はよくわからないが、表のような値が設定されている。
(5)は変更順位であり、このHT23系は全車Bになる。
(6)は仕様であるが、これは型式板には打刻されないので注意が必要である。

P- H T 23 6 B A
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
意味 当系列の適用例 他系列の適用例(参考)
排出ガス規制 P=昭和58年規制
(1) エンジン配置 H=リヤアンダーエンジン R=リヤエンジン
C=センタアンダエンジン
(2) サスペンション T=リーフサス(枠無し 9m車以上)
U=エアサス(枠無し 9m車以上)
J=リーフサス(枠有り 中型)
R=エアサス(枠有り 中型)
K=リーフサス(枠有り 9m車以上)
(3) エンジン出力 23=M10U (230PS 標準出力)
27=K13U (270PS 高出力)
17=H07C(中型路線車・9m大型路線車)
(4) 軸距 3=4.80m
5=5.20m
6=5.67m
1=3.93m(中型路線車)
2=4.49m(中型路線車)
4=4.40m(9m大型路線車)
(5) 変更順位 B
(6) 仕様 A

<P-HT(HU)23 + 7E 採用事業者>
事業者名型式扉配置窓形状備考
北海道中央バスP-HU236BA折引―2段
逆T字
東武鉄道P-HT235BA折―折2段東野交通に移籍
阪東自動車P-HT235BA折ワ―メトロ東野交通、十王自動車、サンデン交通に移籍
茨城急行自動車P-HT235BA折―折2段
東洋バスP-HT236BA折ワ―メトロ
平和交通P-HT235BA折引―逆T字
小湊鉄道P-HT235BA折引―2段
西東京バスP-HT235BA折引―2段函館バス(契約輸送用)に移籍
遠州鉄道P-HT233BA折ワ―メトロ
京都バスP-HU235BA折―引逆T字
大分バスP-HT233BA折ワ―2段
琉球バスP-HT235BA折――T字琉球バス交通に移管

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