◆日産ディーゼル P-RM系

高知県交通 P-RM81G(後期型)

<概要>
 昭和58年排出ガス規制(P-)適合の日産ディーゼル製中型バスで、1984〜1990年に製造された。
先代のK-RM80系を新排ガス規制に適応させた車輛でエンジンが変更になったほか、軸距も僅かであるが手が加えらている。
当初はリーフサスのみであったが、1987年にエアサスが追加されている。
 全車、富士重工R16系が架装される。同時期に製造された大型のP-U32系と同様に、前期型と後期型に別れるがここでは一括で紹介する。
なお、同じ昭和58年排出ガス規制適合の中型車でP-RB80Gが1988〜1990年に製造されているが、こちらは西工のみの架装になる。

<6E架装車の特徴>
・パネルボディーで非常口側最後部にエンジン開口部がある。
  前期型は、左隅が丸く切り取られたタイプ(下:日立電鉄バスの画像参照)、
  後期型は、ほぼ正方形(上:高知県交通の画像参照)と、異なっている。
・給水口の位置も異なり、前期型は非常口側後部角の窓下辺レベルにあるのに対し、後期型はリヤの窓下にある。
・リヤのナンバーステーは標準タイプ、または上から2つのライトで照らすタイプ(三菱タイプ)が、車体中心より客用扉側にある。


前期型のリア
日立電鉄バス P-RM81G(もと東京都交通局)

<型式内容>
 1973〜1990年(P-車)まで使用された基準で、大型のU/UA、9mのRP他と同様である。
(2)はエンジン型式で、9m大型も本系列と同じFE6を使用している。
(3)は仕様変更順位である。K-RM80系の仕様変更でP-RM81系になったことを現す。
 なお、P-で誕生したRP系とRB系はここが0になる。
(4)は軸距である。このアルファベットは範囲を表し、発売車種の軸距が含まれるものが適用される。
 このため、同じGを使用していても、9m車のP-RP系およびP-RB系とは軸距は異なる。
(5)はサスペンションで、エアサス車のみRが付く。なお、6E架装車のエアサス車は稀少である。

P- RM 81 G R
(1) (2)(3) (4) (5)
  意味 当系列への適用例 他系列への適用例(参考)
排出ガス規制 P=昭和58年規制  
(1) 車種 RM=中型 RB=中型(西工架装車)
RP=9m車
U =大型(リーフサス)
UA=大型(エアサス)
(2)
(3)
エンジン型式
仕様変更順位
81=FE6 (180PS)
32=PE6H (230PS 大型)
(4) 軸距 E=3.75〜3.99m(3.85m)
G=4.25〜4.49m(4.28m)
G=4.25〜4.49m(9m車4.30m)
          (RB 4.39m)
(5) サスペンション なし=リーフサス
R=エアサス
 

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