◆日野 P-RJ_BA系

客用扉側 非常口側
富山地方鉄道 P-RJ172BA

<概要>
 昭和58年排出ガス規制(P-)適合の日野製中型バスで、1984〜1988年に製造された。
先代のK-RJ系を新排ガス規制に適応させたもので、あまり大きな変化はない。
大半の車輛は、標準の日野車体のスケルトンボディーが架装され、「レインボー」と呼ばれるタイプになる。
 富士重工製の車体を架装する場合は、全車R16系になるが、架装例は非常に少なく貴重である。

なお、P-RJ_BA系は1988年にモデルチェンジを実施しP-RJ_CA系になるが、この車両については、最下段を参照いただきたい。

<6E架装車の特徴>
・パネルボディーで、客用扉側に下辺が斜めになった四辺形の開口部がある。
・リヤエンドの車体中心から客用扉側に大きな出っ張りがある。
・最後部の車体裾の切り上げ角度がきつい。
・リヤのナンバーステーは標準タイプが車体中心線より非常口側に付く。

<型式内容>
 1981年以降〜現在に登場した型式で使用されている基準で、大型のHT/HU、RT/RU、9m大型のRK/RT/RUと同様である。
(2)はサスペンションを表すが、同じにフレームの有無、車体長区分も表している。
(4)は軸距である。基準はよくわからないが、表のような値が設定されている。
(5)は車種の変更区分であり、このRJ系は全車Bになる。なおこの経歴は別表を参照頂きたい。
(6)は仕様であるが、これは型式板には打刻されないので注意が必要である。

P- R J 17 2 B A
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
  意味 当系列への適用例 他系列への適用例(参考)
排出ガス規制 P=昭和58年規制  
(1) エンジン配置 R=リヤエンジン H=リヤアンダーエンジン
C=センタアンダエンジン
(2) サスペンション J=リーフサス
R=エアサス
T=リーフサス(枠無し 9m車以上)
U=エアサス(枠無し 9m車以上)
K=リーフサス(枠有り 9m車以上)
(3) エンジン 17=170馬力(H07C) 22=220馬力(大型 RT/RU系=EM100、HT/HU系=ER200)
23=230馬力(大型 M10U)
27=270馬力(大型 K13U)
(4) 軸距 0=3.80m(中型)
2=4.40m(中型)
3=4.80m
4=4.40m(9m大型)
5=5.30m
6=5.67m
(5) 車種変更順位 B  
(6) 仕様 A  

<参考>車種変更順位 RJ系
型式 製造年 備考
K-RJ(RR)170/172  AA 1980〜1984年 スケルトンボディーの中型として登場
P-RJ(RR)170/172  BA 1984〜1988年 排出ガス規制変更
P-RJ(RR)171/172  CA 1988〜1990年 車体デザイン・軸距設定変更
U-RJ(RR)3HG/3HJ AA 1990〜1995年 排出ガス規制変更
KC-RJ(RR)1JG/1JJ AA 1995〜1999年 エンジン変更
KC-RR1JJ       CK   ワンステップ車

<P-RJ―BA + 6E 採用事業者>
事業者名 型式 前照灯形状 ドア配置 窓形状 備考
富山地方鉄道 P-RJ172BA 丸目 折―折 2段 全車廃車 
小湊鉄道 P-RJ172BA 角目 折―引 2段 全車廃車 
遠州鉄道 P-RJ172BA 角目 折折― メトロ 日立電鉄バス宮交バスシステム(宮城交通分離)諏訪バスに移籍
昭和自動車 P-RJ172BA 丸目 折折― 2段  
エアポートバス P-RJ172BA 角目 折折― 逆T字 特定輸送用 既に廃車 (千葉県成田市の貸切事業者)

<P-RJ_CA系について>
 上に記したとおり、P-RJ_CA系は、P-RJ_BA系をモデルチェンジしたもので、1988〜1990年に製造された。
エンジンは変更されなかったが、軸距(WB)の設定が変更され、短尺車は3.80mから3.93mに延長され、型式もRJ170BAからRJ171CAになった。
一方標準尺車の方も4.4mから4.49mへ延長している。
 標準は日野車体の架装で、これも従来の車体に比べ、窓の拡大、前面形状の変更、ヘッドライト2×2灯化など大幅に変更されている。

 一方、富士重架装例は、小湊鉄道にP-RJ172CAの6E架装車が1台在籍するのみである。
外見的にはP-RJ_BA系と大差がないが、後扉と後輪の間が狭くなっており、軸距が拡大されていることがわかる。
客用扉側 非常口側
小湊鉄道 P‐RJ172CA 2001-3

▲ 5E・6E型式別解説 目次へ